八日堂縁日(信濃国分寺)でお守りの蘇民将来符を買いに行こう
長野県上田市にある信濃国分寺では、毎年1月7日から8日にかけて八日堂という縁日が催されています。そこで買える蘇民将来符はご利益のあるお守りとして、全国から買いに来る人が多いです。今回は八日堂縁日の特徴や、見所について紹介します。
目次
信濃国分寺の八日堂縁日について紹介!
信濃国分寺で行われる八日堂縁日は、毎年だるま市や露店が立ち並ぶ姿により賑わいを見せています。中でも人気が高いのが「蘇民将来符」という厄除け開運のお守りです。
これは日本全国に展開している昔話の蘇民将来伝説に由来しており、特に信濃国分寺では深く信仰されているそうです。今回は信濃国分寺の特徴、アクセス方法についても紹介します。
八日堂縁日が行われる信濃国分寺とは?
まずは信濃国分寺について説明しましょう。かつて信濃国の国府があったと噂される上田市に建てられ、平将門の乱で焼失した寺院の一部を移築したのが現在の信濃国分寺です。
往時には貴重な交易の場として利用され、そこで行われた八日堂縁日が通称としても使われるようになりました。現在も八日堂縁日には多くの観光客が訪れ、未だ変わらない賑わいを見せています。
長野県上野市にある神社
信濃国分寺の建立は天平13年(741年)3月にまで遡ります。毎月8日には金光明最勝王経及び八日堂縁日が開かれ、そこから蘇民将来符の頒布が始められたようです。
境内には本堂を始め、塔や大黒天堂をいった数々の建物が建立されてきました。神仏習合時代の影を多く残している事から歴史的な価値も高く、境内の中を探索するだけでも盛り上がれると評判になっています。
八日堂縁日の蘇民将来符とは?
続いては八日堂縁日で販売されている蘇民将来符について紹介します。現在の蘇民将来符は絵が入っており、蘇民講の家々に伝わる画帳で七福神を描いたものです。
最近では赤と黒の2色で可愛いという理由から、インスタ映えもしやすいと密かな人気を集めているようです。八日堂縁日にお越しの際は蘇民将来符を忘れずに購入しましょう。
厄除けのお守りとして頒布される
蘇民将来符は八日堂縁日で、厄除けのお守りとして頒布されています。少し変わった形をしており、笠を被ったスサノオの姿を現したものなど風変わりなデザインが多いようです。
また1年経ってもお焚き上げをせず、そのまま取っておけるという珍しいスタイルを取っています。そのため蘇民将来符は御利益がなくならず、数も減らないというメリットから好評です。
民将来の護符は2種類
現在の蘇民将来符は護符として全国各地の神社や寺院に頒布されており、材質上木製と紙製の2種類に分けられています。頒布される祭日は神社や寺院ごとに異なりますが、主に1月上旬の祭日と定められているようです。
また1年経ってもお焚き上げをせずに取っておくという珍しいスタイルを取っているので、御利益が失われず護符そのものも減らないというメリットがあります。そのため嬉しい事ずくめな点からも注目されています。
蘇民将来符は売り切れに注意!
蘇民将来符で最も人気が高いのは、七福神の絵が描いてあるタイプです。神様1人1人の表情が違うのでコレクションのしがいがあり、8時の売り出し開始になると飛ぶように売り切れてしまいます。
そのため朝7時前には行って並んでおくのが好ましいでしょう。自分の気に入った絵柄の護符を描いた本人から直接買えるというのも絵蘇民の醍醐味です。購入後に樒という葉っぱで結んでもらえば、ぶら下げるスタイルの蘇民将来符を楽しめます。
八日堂縁日のその他の見どころ3選!
八日堂縁日の見所は蘇民将来符だけではありません。信濃国分寺そのものも歴史的価値が高く、神仏習合時代の影を色濃く残す寺院として見所に溢れています。
ここでは信濃国分寺や八日堂縁日で見所となる箇所を3つ紹介しましょう。お越しの際はこれらを参考にすると、八日堂縁日をより深く楽しめるかもしれません。
まずは参拝「本堂」
信濃国分寺の本堂は、江戸時代末期の万延元年(1860年)に建てられました。発願以来33年の歳月を費やし、東北信全域より浄財を仰いで建てられた壮大な伽藍が特徴の1つです。
この本堂は「薬師堂」という通称でも呼ばれており、毎年多くの観光客が参拝に訪れています。向拝の彫刻に見られる鋭い彫りや虹梁の複雑な絵様など、江戸時代末期の特徴が見え隠れする点も歴史的価値が高いです。
縁起物として購入できる「だるま市」
1月7日から八日堂縁日が始まり、本堂の周りを囲むようにだるま市も開かれています。ここでは縁起物としてたくさんのダルマが売られていますが、値段は書かれていません。
顔を見て気に入ったものを値切り交渉しながら買っていくスタイルです。買ったダルマは大黒天堂で目を入れてもらい、そのまま縁起物として家に飾っておけます。目が入っている方がありがたみも強く感じられるでしょう。
夏におすすめ「ハス園の蓮」
夏の信濃国分寺における名物とされるのが、ハス園の蓮です。夏になるとキレイな花を咲かせると言われており、7月中旬から8月中旬にかけての1ヶ月間が見頃とされています。「蓮フェスタ」というイベントも近くで開催されています。
蓮池には木の歩道が架かっており、ゆっくりと見て回りたい人におすすめです。そのまま信濃国分寺に参拝し、御利益を授かってきてもいいでしょう。蓮の花は午前中に開くので、朝早くに出かけて見に行くと一番キレイな姿が見られます。
八日堂縁日が行われる信濃国分寺へのアクセス
八日堂縁日では本堂で護摩法要や祈祷が行われる一方、蘇民将来符や縁起物のダルマなどを買い求める人で溢れ返っています。そのため信濃国分寺の周辺に大渋滞が起こると予想され、車で訪れる場合は注意が必要です。
信濃国分寺の境内には300台まで駐車可能な駐車場もありますが、お越しの際はしなの鉄道「信濃国分寺駅」の利用をおすすめします。駅から信濃国分寺までは徒歩5分とアクセス力も抜群です。
住所 | 長野県上田市国分1049 |
電話番号 | 0268-24-1388 |
営業時間・定休日 | (日時)1月7日~8日 (開催時間)12:00~16:00 |
アクセス | しなの鉄道「信濃国分寺駅」下車後に徒歩5分 |
駐車場の有無 | あり |
公式URL |
信濃国分寺周辺の観光スポットを紹介!
信濃国分寺の周辺には、いくつか有名な観光スポットがあります。過去の御朱印を展示している博物館からパワースポットとして期待できる古い神社まで、色々な場所に囲まれているのが特徴です。
ここでは信濃国分寺周辺にある有名な観光スポットを2つ紹介します。八日堂縁日の開催期間でも入れるので、信濃国分寺までお越しの際は足を運んでみましょう。より強い御利益が授かれるかもしれません。
上田市立信濃国分寺資料館
信濃国分寺史跡公園の中核施設で、国分寺跡などの出土品や古代の資料を展示しています。八日堂縁日期間中には「新春蘇民将来符展」という展覧会が行われ、江戸時代からの現物を見られるのが大きな特徴です。
また全国に分布する蘇民将来符も一堂に会するので、まとめて見られるチャンスでもあります。これだけ蘇民将来符を収集している博物館は他になく、八日堂縁日で買った後に立ち寄ってみたくなるかもしれません。
科野大宮社
上田市にある古い神社で、「信濃国総社」という通称でも呼ばれています。現在も地元から大切に扱われており、境内には樹齢300年以上と言われる立派なケヤキの木が堂々と立っています。
科野大宮社では御朱印も取り扱っていて、縁結びの御利益があるようです。八日堂縁日でも御朱印を受け取る事はできますが、非常に混み合っているため早めに受け取りに行った方がいいでしょう。
八日堂縁日で人気の蘇民将来符を手に入れよう!
八日堂縁日で購入できる蘇民将来符は、厄除け開運のあるお守りとして人気があります。全国からこのお守りを買おうと多くの観光客が訪れており、当日には混雑が予想されるでしょう。
そのためなるべく早い時間に足を運び、蘇民将来符を手に入れやすくしましょう。縁起の良い絵柄のお守りを大切にしていれば、生活もより幸せなものになるかもしれません。