業務スーパーで刺身は買える？トロサーモンやこんにゃくも紹介

美味しいものや珍しいものがいろいろ揃う業務スーパー。食料品のワンダーランドのような業務スーパーですが、基本的に鮮魚は扱っていません。では、業務スーパーで刺身は買えないのかというと、そうではありません。

お祝いやパーティ、ちょっとしたご馳走に欠かせない刺身。子どもから年配の方、日本人にも外国人にも人気の刺身。今回は、業務スーパーで手に入る、お買い得で美味しい刺身について詳しくご紹介します。

マニアと呼ばれる人も入るほど人気の高い業務スーパー。業務スーパーという名前から、プロ専門、一般客お断りのスーパーと思う人も入りかもしれませんが、そうではありません。

ここでは、業務スーパーで買うことができる刺身についてご紹介する前に、業務スーパーとはどのようなスーパーなのか、簡単に解説しておきます。まだ業務スーパーに足を踏み入れたことがない人は、ぜひご一読ください。

業務スーパーは、日本最大規模の製販一体体制を誇る神戸物産がプロデュースするスーパーマーケットです。業務とありますが、一般客でも買い物できます。

大容量、低価格のスーパーといえば、アメリカ発の会員制スーパーのコストコが有名ですが、業務スーパーは、コストコと違い会員制ではありません。通りすがりの人でも子どもでも、誰でも入れるスーパーです。

業務スーパーが、いわゆる普通のスーパーと違うのは、国内に22か所ある自社の食品加工工場と、世界各国にある350以上もの協力工場を駆使して、製造から販売まで一体体制を敷いている点です。

このシステムのおかげで、業務スーパーは、高品質で安全な食品、世界中で愛されている人気商品、オリジナリティあふれるユニークな自社商品を、驚くほどの低価格で提供することを可能にしています。

よく、「安かろう悪かろう」「値は値ほど」といいますが、業務スーパーの商品が驚くほどの低価格で販売されているのには、ちゃんと訳があるのです。業務スーパーは、大本の神戸物産の大義「良いものをより安く」を、わかりやすく消費者に示すシンボル的な存在でもあります。

「エブリデイロープライス（毎日がお買得）」をコンセプトにしている業務スーパーは、開業〇周年といった、特別なセレモニー以外は、とくに特売日などは設けていません。なので、いつ行っても低価格。

食事の支度を始めてから、材料や調味料が足りないと気付いて、慌てて買いに行ったことはありませんか？そんな時はたいてい、泣く泣く定価で買うことになります。昨日だったら特売だったのにと、悔しい思いをしたことがある人も少なくないでしょう。

そんな時でも、毎日が低価格の業務スーパーなら安心です。今使っているスーパーを、業務スーパーに変えるだけで、大幅な食費の削減が可能です。

業務スーパーの商品の多くは、確かに大容量なので、ほんのちょっとしか要らないというときには不便かもしれませんが、業務スーパーの商品はたいてい保存がききます。

上手に小分けして保存すれば、お得に、便利に使い切ることができます。業務スーパーを贔屓にするなら、各商品ごとの保存方法のマスターは必須です。逆に、保存方法さえマスターすれば、業務スーパーは、家計の強い味方です。

業務スーパーの魅力、安さの秘密、お判りいただけたでしょうか。では、いよいよ本題の、業務スーパーの刺身についてご紹介します。はたして、業務スーパーで刺身は買えるのでしょうか。

結論からいうと、業務スーパーは、基本的に鮮魚は扱っていません。業務スーパーの商品の多くは、缶詰、瓶詰、乾物、冷凍食品です。商品ラインナップは加工食品が中心で、そのまま食べられる刺身はおろか、丸のままの鮮魚も取り扱っていません。

魚好きにはその点は残念ですが、がっかりする必要はありません。鮮魚はなくとも、業務スーパーには、高品質の冷凍の魚介類があります。そもそも業務スーパーは大容量が売りなので、仮に鮮魚があったとしても、多くの人は自宅で冷凍保存するはずです。

ならば、プロの手によって新鮮なうちに冷凍された魚介類を購入する方がずっと手軽で安心だと思いませんか？

業務スーパーには刺身も鮮魚もない。となれば、諦めるしかないのでしょうか？いえいえ、そんなことはありません。業務スーパーの商品でも、ちゃんと美味しい刺身を作ることができます。

先述したように、業務スーパーで取り扱っている魚介類は冷凍です。刺身のまま売っているわけではありません。しかし、新鮮なうちに処理した冷凍のサーモンは、解凍して刺身で食べることができます。

そして、刺身はなにも魚に限ったことではありません。業務スーパーのこんにゃくを使えば、刺身こんにゃくを作ることもできます。

生のままの刺身はありませんが、業務スーパーには、冷凍のサーモンがあります。冷凍魚を刺身に？と不満に感じる人もいるかもしれませんが、心配はご無用です。

今は養殖のサーモンが流通しているので、サーモンの刺身は当たり前に食べられていますが、寄生虫の危険がある天然のサーモンは、生食は禁忌で、天然のサーモンを生食する際には、一旦凍らせるのがセオリーです。

業務スーパーのサーモンはもちろん養殖なので、もともと寄生虫の危険はありませんが、このことからも、冷凍のサーモンは、刺身に向いていることがよくわかります。

業務スーパーの冷凍サーモンは、3種類の味を楽しむことができます。まずは、脂ののったハラスを炙った「炙り」です。回転ずしでも「炙り」寿司は人気で、カツオ、マグロ、タイ、エビ、もちろんサーモンなど、いろいろな種類があります。

炙りならではの香ばしさと、脂ののったアトランティックサーモンのハラスの濃厚な味わいがたまりません。切り落としなので形はそろっていませんが、60g×袋の個包装になっているので、使いやすさは抜群です。

「たたき」は、サーモンをミンチ状にたたいた状態でパッキングされています。使用されているのは、チリ産のサーモントラウトです。

旨味が強いサーモントラウトのたたきは、そのまま寿司ネタにしたり、丼にしたり、ねぎを刻んで混ぜてネギトロにしたり、ウズラの卵の黄身を乗せ、胡麻油と醤油をたらして小鉢にしたりと変幻自在。いろいろアレンジできて便利です。

そして最後は、オーソドックスに刺身です。「炙り」同様アトランティックサーモンの切り落としが60gずつ3袋の個包装で入っています。トロサーモンと呼ばれる脂ののった部分が使用されているので、刺身には最適です。ほかにも、生食用のサーモントラウトもあります。

冷凍の魚を刺身にする場合、一番重要なのは、解凍方法です。雑な解凍をしてしまうと旨味が流れ出してとても残念な結果になってしまいます。

冷凍魚の解凍に、電子レンジは向いていません。よっぽど自信がある人以外は、使わないほうがいいでしょう。冷凍魚、とくに刺身用の冷凍魚を解凍する場合は、自然解凍か流水解凍が一番です。

自然解凍する場合は、冷蔵庫に入れます。真夏はもちろん、冬場でも、暖房がきいた室内に放置して解凍するのは避けてください。

業務スーパーの冷凍サーモンは、切り落としが、60g×3袋で298円（税抜き）、たたきが250gで498円です。冷凍とはいえ、刺身にできるサーモンがこの値段というのは驚異的です。近所のスーパーに行って比べてみるとよくわかります。

次にご紹介する、業務スーパーの食材を使った刺身は、刺身は刺身でもこんにゃくを薄く切った、刺身こんにゃくです。業務スーパーの刺身こんにゃくは、あらかじめスライスされているので手間要らずです。ひんやりとした口当たりと、つるんとした食感が後を引きます。

刺身もダイエット向きではありますが、脂がのったサーモンはそれなりにカロリーが高くなります。業務スーパーの「サーモンたたき」は、100gあたり235kcal（1袋約588kcal）です。

しかし、こんにゃくはほぼ0kcalなので、ダイエット中の食事に最適。しかも食物繊維が豊富なので、便秘解消にも効果的です。

刺身は醤油で食べることが多いですが、それ自体にはほとんど味がない刺身こんにゃくは、パンチがきいた酢味噌でいただくのが一番です。酢味噌は、好みの味噌に、砂糖と酢を加えてなめらかに混ぜ合わせれば出来上がりです。

面倒なら、市販の酢味噌でもかまいません。ちなみに、酢味噌も業務スーパーで売っています。大人なら、芥子を加えて芥子酢味噌にするのもおすすめです。

刺身こんにゃくは、もともとそれほど高価な食品ではありませんが、業務スーパーの刺身こんにゃくは、輪をかけて低価格でお得です。なんと、170gも入っているのに100円以下、しかも酢味噌付き。

美味しいうえにお腹も膨れて、しかも低カロリー、手間も要らないとくれば、買わない手はありません。

サーモンも、こんにゃくも、業務スーパーのお刺身は安心の低価格。ぜひ一度試してみてください。「お値段以上」のクオリティにきっとびっくりします。