カヌーとは?カヤックとの違いや初心者でも楽しめる体験プランを紹介
自然を満喫することのできるアクティビティとして人気のカヌー。カヤックと似ていますが、実は似て非なるものです。では、カヌーとはいったいどのようなものなのでしょうか。この記事では、カヌーとカヤックの違いや楽しみ方をご紹介します。
目次
カヌーについて紹介!
カヌーとは、いったいどのようなものなのかご存知ですか。自然を身近に感じられるカヌーは、初心者でも楽しめる人気のアクティビティです。
ここでは、カヌーとはどのようなものなのか、カヤックとの違いはどこにあるのかなど、カヌーに関する基本的な知識をご紹介します。
カヌーとは?カヤックとの違い
カヌーは、よくカヤックと同じものだと思われていますが、実はまったく違うものです。では、カヌーとカヤックの違いとはどういうポイントにあるのでしょうか。両者の違いについてご紹介します。
カヌーとはパドルで漕ぐ小舟の総称
カヌーとは、ブレードの付いたパドルを使って自力で漕ぐ小さな舟の総称。しかし実は、カヌーに明確な定義はなく、とてもあいまいなものです。
カヌーとは、一般的に「カナディアンカヌー」のことを指します。このカナディアンカヌーは、北米で発祥したもの。インディアンなどの先住民族が水辺を移動する時に使われていたことに始まるといわれます。
はじめは動物の骨や皮を使って作られていましたが、現代では木造。使われる材料は長い歴史の中で変化しましたが、カヌーの形は、かつてインディアンが使っていた頃からほとんど変わっていません。
カヤックとはカヌーの一種
カヤックとは、カヌーという大きなカテゴリに属している一種。ですから、カヤックをカヌーだと呼んでも、間違いではないのです。
カヌーをより細分化してカテゴライズしたものが、カヤックです。
カヌーとカヤックの違いとはどこにある?
では、具体的に両者の違いを見ていきましょう。カヌーとカヤックの違いとは、パドルと舟の形にあります。それぞれについて詳しくご紹介します。
【舟の種類】 | 【パドル】 | 【舟の形】 |
---|---|---|
カヌー | シングルブレードパドル | オープンデッキ |
カヤック | ダブルブレードパドル | クローズドデッキ |
パドルが違う
カヌーとカヤックの大きな違いとは、舟を漕ぐためのパドルにあります。
カヌー(カナディアンカヌー)では、パドルの片方にのみブレードがついたシングルブレードパドル。対してカヤックで使うパドルは、両側にブレードの付いたダブルブレードパドルを使います。
舟の形が違う
カヌー(カナディアンカヌー)で使われる舟は、デッキになんの覆いもないオープンデッキタイプのものです。
カヤックは、舟全体が覆われているクローズドデッキタイプで、足をカヤックの中に滑り込ませるようにして乗り込みます。
カヌーとカヤック、それぞれの特徴とメリットとは?
カヌーとカヤックには、それぞれ違った特徴やメリットがあります。両者の違いやメリットとはどのようなポイントにあるのか、詳しくご紹介しましょう。
カヌーの特徴とメリットとは
シングルパドルのカヌーでは、まっすぐ進むためにコツが必要です。少しずつ練習をしながら徐々に感覚を掴めば、すぐに上手に乗ることができるようになります。
片手で漕ぐため風や波の揺れには弱く、その点がデメリット。カヌーは、流れの穏やかな川や湖など、波が立たないところに適しています。
カヌーで使う舟はオープンデッキになっているので、荷物をたくさん積むことができます。
カヤックの特徴とメリットとは
カヤックは、ダブルブレードパドルなので安定性があり、初心者にも操作しやすいことがメリットです。
クローズドデッキなので水が入りにくく、流れの速い場所や水しぶきのあがるような場所でも、スリリングに楽しむことができます。ただし、カヤックでスリルを楽しむには、転覆したときに舟ごと水上に起きあがる「エスキモーロール」を習得してからでなければ危ないので、上級者向け。
カヤックの経験がない人は、初心者向けの優しいコースから始めるようにすると安心です。
カヌーやカヤックが楽しめるおすすめの体験プラン
カヌーやカヤックを楽しむためのプランは、各旅行会社などからたくさん発売されています。ここでは、特に人気のある体験プランについてご紹介します。
水中を観察できる「クリアカヤック」
クリアカヤックとは、カヤックの全体、もしくは、カヤックの底面が透明になったもの。乗りながら水中の様子を観察することができると人気です。
クリアカヤックをカメラで撮影すると、水の上に浮かんでいるような神秘的な写真を撮ることができます。
カップルや親子でも楽しめる「2人乗りカヤック」
カヤックとは通常一人で乗るものですが、2人乗りカヤックとは、家族や恋人、友人などと一緒に乗ることのできるタイプのものです。
親子で乗ることもできるので、お子様が小さくて一人で乗れない場合も一緒に楽しむことができます。
釣りを楽しめる「カヤックフィッシング」
フィッシングカヤックとは、海や湖、川で釣りをするために使われる専用のカヤック。通常カヤックとはクローズドデッキタイプですが、フィッシング用カヤックは、一部のみ覆いがついていたり、オープンタイプだったりと、フルクローズドではありません。
エンジンを発することなく魚の群れに近づけることがメリット。魚の泳ぐ姿を間近で見られるので、興奮度満点の釣り体験を楽しむことができます。
カヌーやカヤックの「川・海・湖」別の楽しみ方
カヌーやカヤックは、川、海、湖など、水のあるところならどこでも楽しむことができます。それぞれのシチュエーションでの楽しみ方や魅力についてご紹介しましょう。
川で行う「リバーカヤック」
カヤック愛好家の中で最も人気が高いのが、リバーカヤック。リバーカヤックは、凸凹とした岩のある場所や、急な流れのある場所など、変化にとんだ地形に対応できるように、運動性能が高い仕様で作られています。
激しい流れのある川でのリバーカヤックは、初心者には不向き。しかし、流れの穏やかな川で行う場合は、初心者でも十分に楽しめるでしょう。
川は水深が浅いことがほとんどなので、比較的安全に楽しむことができます。
海で行う「シーカヤック」
大海原を独り占めしたような気持を味わうことのできるシーカヤック。自然のスケールの大きさを体感したいという人に、ぜひおすすめです。
海用のカヤックは、短時間でできるだけたくさん進むことができるよう、スピードが出やすいものが多いのが特徴。直進性能がいいので、それほど体力を使わなくてすむことがメリットです。
湖で行う「ファンカヤック」
初めてカヌーやカヤックに挑戦する人におすすめなのが、ファンカヤックです。湖は波の穏やかなところが多く、カヌーやカヤックの操作に慣れていない初心者でも安定して進むことができます。
それほどテクニックがなくても乗ることができるので、気軽に挑戦したいという人におすすめです。
カヌーやカヤックを体験するのに必要なものは?
カヌーやカヤックを楽しむための服装や持ち物についてのアドバイスです。
服装
カヌーやカヤックに乗る時には、濡れてもいい服装が基本。水着やラッシュガードなどがおすすめです。
靴はサンダルではなく、足を覆うタイプのものが理想。濡れてもいいスニーカーやマリンシューズなどを用意しましょう。
自分の服の上にライフジャケットを着用して、いざ出発。ツアーに参加する場合、ライフジャケットは用意してもらえることがほとんどです。
ウェットスーツのレンタルがあるところも
カヌーやカヤックは、基本的には夏の暑い時期に行われます。しかし、小雨や曇り、季節の変わり目など少し肌寒い時に参加することもあるでしょう。そのような時は、ウェットスーツのレンタルを利用すると便利です。
カヌーやカヤックのツアーを催行している会社では、レンタル用のウェットスーツを用意しているところがあります。無料で借りることができる場合もあるので、寒さが心配な人は一度相談してみるといいでしょう。
持ち物
タオルや着替えは忘れずに持っていきましょう。サングラスや帽子などの日焼け防止グッズもあると安心です。
カヌーやカヤックをした後は体が冷えていることが多いので、念のためカイロがあると便利。
貴重品は、カヌーやカヤックをはじめる前にロッカーに預けるケースがほとんどです。もし預け場所がなく、身につけるしかない場合は、濡れてもいいバッグの中にマリンショップなどで販売している「防水ケース」を入れ、そこに貴重品を収納しましょう。
自然を満喫できるカヌー体験を楽しもう
カヌーやカヤックは、ダイナミックな自然を間近で体感することのできる、魅力的なアクティビティです。
全国各地には、カヌーやカヤックを楽しめるスポットがたくさんあるので、ぜひ一度チャレンジしてみてください。