黄金桃の特徴!食べ頃や美味しい食べ方・黄桃との違いについても紹介
黄金桃(おうごんとう)は、長野県や山梨県などの地域で栽培されている桃の一種です。光り輝く黄金色の甘酸っぱい果肉が魅力的で、近年急速に人気が高まっています。黄金桃の特徴や食べごろの時期、おすすめの食べ方・保存方法などをまとめてみました。
目次
人気の黄金桃とはどんな果物なの?
数ある果物の中でも、桃はとりわけ高級感に満ち溢れたフルーツです。スイーツとして食べるだけでなく、目上の方への贈答品としても活用される機会が多く、私たちの生活に欠かせない食品の一つと言えるでしょう。
近年、「黄金桃」と呼ばれるユニークな品種の桃の注目度が高まっていることをご存知でしょうか?多くの方がイメージしている一般的な桃とは異なる特徴を有しており、友人・知人にプレゼントすれば喜ばれること間違いなしです。
そこで今回は、黄金桃の特徴や食べごろの時期、おすすめの食べ方・購入方法などをまとめてみました。フルーツ好きな方は、ぜひ参考にしてください。
黄金桃の読み方は?
黄金桃は、「おうごんとう」と読みます。「おうごんもも」ではありません。
「ゴールデンピーチ」や「黄貴妃」などの高貴な品種名・商品名が定着しており、黄金桃という言葉はそれらを総称する名称として使われています。
白桃や黄桃と比べ、名前を見ただけでも特殊な神秘性を感じるネーミングが印象的です。
見た目や味の特徴について
黄金桃は、信州桃の代表品種である川中島白桃から偶然生まれた品質です。黄桃の一種で、マンゴーのように果肉が黄色くてしっとり甘いのが特徴的。比較的繊維質が豊富で硬いため、生食に適しています。
柑橘系の香りとジューシーな酸味に満ちていて、一般的な桃より食べ応えがあります。光が当たった際に黄金に輝く様には、まさに「黄金桃」の名に相応しい品格がみなぎっています。
黄金桃の食べ頃や値段などを紹介!
黄金桃は白桃や黄桃などの一般的な桃に比べると若干知名度が低く、どういうフルーツなのか知らない方も少なくありません。
ここでは、黄金桃の食べごろの旬の時期、値段、主な産地などを見ていきましょう。
食べ頃・旬の時期は8月中旬~9月中旬
一般的な桃の旬は6月頃から9月頃までですが、黄金桃の食べごろ・旬の時期は、8月中旬頃から9月下旬頃までです。特に、8月下旬頃から9月中旬頃が最盛期となっています。
7月上旬から市場に出回る白桃に比べると出荷時期が遅く、白桃の旬が終わった頃に黄金桃を楽しむのが定番です。
夏の暑さが徐々に収まり始める頃に食べる黄金桃は格別。秋の風情を感じる粋なフルーツは、残暑見舞いにピッタリのアイテムと言えるでしょう。
値段はどれくらいなの?
品種によって差はありますが、黄金桃の相場価格は一玉1,000円前後です。3~5玉入りの1kg箱が、おおむね3,000~5,000円程度で販売されています。
一般的な品種の白桃・黄桃は、同じ1kg箱でも2,000~3,000円前後の値段で購入できます。両者を比較してみると、黄金桃の値段が決して安くないことは一目瞭然です。
「黄金桃」の名称通り、一般市民が購入する際にはそれなりの勇気を伴う贅沢品と言えそうです。
主な産地は長野県
日本国内における桃の栽培面積は、全品種合わせて約8,700ヘクタール。黄金桃は、その1.5%にあたる約130ヘクタールしかありません。
その約半分を、長野県が占めています。もともと黄金桃は長野市の川中島の果樹園で発見された品種なので、黄金桃の主産地が長野県であることは必然と言えるでしょう。
また、桃の生産量日本一を誇る山梨、桃の生産に適した盆地気候の山形、「あかつき」や「はつひめ」等の桃ブランドを誇る福島などの地域でも黄金桃が栽培されています。
黄金桃の保存方法と選び方のコツ!
生ものであるフルーツは、品質が短期間で劣化しやすい食べ物です。中でも桃は、特にデリケートな果物。軽く押しただけでも傷がつき、長期間放置していると変色して不味くなってしまいます。
購入した黄金桃を自宅で管理する際は、保存の仕方に細心の注意を払いましょう。
ここでは、黄金桃のおすすめの保存方法や、美味しい黄金桃の選び方を解説していきます。
柔らかい桃の保存方法
一般的な黄金桃の果肉は比較的硬いのが特徴的。柔らかくなった黄金桃は完熟しているサインであり、一つずつ保存袋やサランラップに包んで冷蔵庫内のあまり冷え過ぎない場所で保存しましょう。
なお、黄金桃は冷蔵庫に入れてもあまり日持ちしません。品質を保持できるのは、せいぜい1週間程度が限界です。
無理に長期保存しようとせず、早めに食べきるようにしてください。
硬い桃の保存方法
硬い黄金桃は、鮮度の高さを物語っています。硬い時の黄金桃をそのまま冷蔵庫に入れると逆に味が落ちてしまうので、玄関や廊下など比較的涼しい場所で常温保存して追熟させてください。
果底部の青みが薄くなり、ほのかな果実の香りが漂ってきたら、追熟によって甘味が増してきた証拠です。2~3日以内に食べきって、新鮮な黄金桃の旨味を堪能しましょう。
選び方のコツ
黄金桃は、果肉だけでなく表皮も黄金色です。全体が綺麗な黄色に染まり、果皮に張りがあれば、新鮮な黄金桃である証拠。食べ頃なので、優先的にピックアップしましょう。
逆に、茶褐色に変色していたり、皮に深いシワができていたりするものは、鮮度が落ちているサインです。買ってすぐに食べる予定が無いのであれば、なるべく避けた方が無難でしょう。
また、形が大きくて持った時にずっしりと重みを感じるものも、美味しい黄金桃の目印です。ただし、店頭でチェックする際には、黄金桃を強く握って商品を傷つけないように気を付けてください。
黄金桃のおすすめの美味しい食べ方3選!
黄金桃は食物繊維やビタミンを豊富に含んでおり、腸内環境の改善や生活習慣病の予防など様々な健康効果をもたらしてくれます。
しかも、黄金桃はいろいろな食べ方で楽しめるフルーツ。他の食品と組み合わせる他、単体でも美味しく食べられる魅力があります。
ここでは、黄金桃のおすすめの食べ方を見ていきましょう。
①何も加工をせずにそのまま食べる「生食」
一つ目の黄金桃のおすすめの食べ方は、「生食」です。黄金桃の果肉は程よい弾力感のある硬さで、特別な調理法を駆使しなくてもそのまま生で美味しく食べられます。
他の桃より出荷時期が遅い分、旨味がたっぷり凝縮されていて、芳醇な香りと甘味を楽しめます。実際に食べる時は、冷蔵庫で1~2時間ほど冷やしてから、冷水または氷水で軽く表面を洗ってください。
皮を剥いて包丁で適度な大きさにカットして食べるのが一般的ですが、面倒なら皮ごとそのままかぶりついても良いでしょう。
②ケーキやフルーツサンドに「製菓の材料として」
二つ目の黄金桃のおすすめの食べ方は、「トッピング」です。黄金色に光り輝く黄金桃は、カットした断面も非常に美しく、ヨーグルト・ケーキ・フルーツタルトなど様々なスイーツの上に乗せるだけでも見栄えがグッと良くなります。
白桃と組み合わせれば、白と黄色のコントラストが映え、よりカラフルでおしゃれなスイーツに仕上がります。自分でいろいろアレンジして、インスタ映えするお菓子を作ってみてはいかがでしょうか。
③贅沢な味を楽しめる「桃ジャム」
三つ目の黄金桃のおすすめの食べ方は、「ジャム」です。黄金桃を固形の状態のまま食べる以外にも、すりつぶして桃ジャムにしたり、砂糖水で煮てコンポートにしたりする調理法もあります。
形が歪んでいるものや不揃いの黄金桃をスイーツの上にトッピングすると、見るからに不格好で興をそがれてしまいます。その点、バラバラにしてしまえば、形の悪い黄金桃でも美味しく食べられます。
ミキサーで砕いてピューレにして、ムースやシャーベットにするのも良いでしょう。ひと手間かけることで、黄金桃の活用方法が広がります。
黄金桃と黄桃・白桃の違いについて!
現在では世界中で食されている人気フルーツの桃は、中国が原産で紀元前から食べられていたと言われています。日本では縄文・弥生時代に大陸から栽培種が伝来したことで様々な品種が生まれ、こんにちの「白鳳」や「浅間白桃」などのブランドモモに繋がっています。
桃の品種は主に「白桃」と「黄桃」に大別され、黄金桃は黄桃の一種に分類されます。どの桃も美味しいことに変わりはありませんが、特徴に微妙な差があるため、購入時には用途に合った品種を選ぶことが大切です。
白桃・黄桃・黄金桃、それぞれの違いを表にまとめると、以下のようになります。
白桃 | 黄桃 | 黄金桃 | |
---|---|---|---|
外観 | 白みがかった淡いピンク | 黄色 | 黄金色 |
味 | 果汁が豊富でジューシー | やや硬くて甘味は少ない | ジューシーで甘酸っぱい |
主な用途 | 生食用 | 缶詰などの加工品用 | 生食用 |
旬の時期 | 7月上旬~8月下旬頃 | 8月上旬~10月頃 | 8月中旬~9月下旬頃 |
1kgあたりの価格 | 2,000~4,000円前後 | 2,000~3,000円前後 | 3,000~5,000円前後 |
美味しい黄金桃の購入方法は?
黄金桃の魅力を知り、自分も黄金桃を食べてみたいと思った方もいることでしょう。
しかし、白桃や黄桃などの他の品種に比べると黄金桃の市場流通量は決して多くなく、街中のスーパーマーケットなどの小売店ではめったにお目にかかれません。旬の時期に黄金桃を入手するためには、適切な購入場所を知っておく必要があります。
ここでは、黄金桃のおすすめの購入方法を見ていきましょう。
長野以外に岡山・山梨の直売場でも買える
一つ目の黄金桃のおすすめの購入方法は、「直売所」です。黄金桃の主産地である長野をはじめ、岡山や山梨などの地域に行けば、農園に併設されている直売所で黄金桃を直接購入できます。
わざわざ現地まで行かなければならないのが難点ですが、流通コストがかからない分、一般の小売店で買うより安くフルーツを入手できるのが魅力的。観光がてら、ぜひ最寄りの直売所に足を運んでみてください。
長野県の直売所の中では、JAみどりの広場内にある「およりてふぁーむ農産物直売所」がおすすめです。地元の農家が丹精込めた作った鮮度抜群の農作物が安価に販売されていて、長野の観光名所の一つになっています。
黄金桃、川中島白桃、幸水梨、シナノレッド、シャインマスカットなど、多彩な果物が充実。フルーツ好きな方は、定期的に足を運びたくなることでしょう。
所在地 | 長野県飯田市鼎172 |
---|---|
電話番号 | 0265-56-2822 |
営業時間・定休日 | 9:00~18:00 定休日:不定休 |
アクセス | 下山村駅から徒歩2分 |
駐車場の有無 | 有り |
公式URL | https://www.ja-mis.iijan.or.jp/directsales/information/ |
近くに販売所がない場合はお取り寄せがおすすめ
二つ目の黄金桃のおすすめの購入方法は、「お取り寄せ」です。時間が無くてどうしても現地の直売所まで行けない方でも、通販サービスを利用すれば好きなタイミングで黄金桃を自宅で受け取れます。
運送業者を経由する分、送料が加算されるため、自分で直売所で買う時よりも高くなってしまうのが難点。しかし、パソコンやスマートフォンから注文するだけで黄金桃を購入できるのは大きなメリットです。
楽天市場やYahoo!ショッピングなどの大手インターネットショッピングモールで黄金桃を購入できる他、各地域が独自に展開しているお取り寄せサイトで注文する方法もあります。
岡山県の美味しいフルーツを取り扱っている通販サイト「岡山フルーツ直送便 by 山手村」にアクセスすれば、岡山県産の上質な黄金桃をお取り寄せできます。
光センサーで糖度をチェックし、「ロイヤル」・「キング」・「エース」・「加工用」と等級が付けられていて、予算に合わせて最適な商品を選べる利便性があります。もちろん岡山県外在住の方でも利用できるので、友人・知人への贈り物としても活用できます。
人気の黄金桃を食べてみよう!
今回は、黄金桃の特徴やおすすめの食べ方・購入方法などを紹介いたしました。
黄金色に光り輝く黄金桃は、見た目の華やかさと甘酸っぱい美味しさとが相まって、他の桃とは一線を画す魅力に満ち溢れています。フルーツが好きな方は、ぜひ本記事を参考にして黄金桃を食べてみてください。