謎多き美しいグレートブルーホールが見れる場所って?日本で見れる場所も!
グレートブルーホールは未だに謎が多い美しい場所です。グレートブルーホールには、注意すべきこともあります。この記事では、グレートブルーホールを日本から行く場合どれくらい料金がかかるのかや、日本でブルーホールが見られる場所について説明しました。
目次
そもそもグレートブルーホールってどんなもの?
グレートブルーホールという名前を聞いたことはあるけれど、どんなものなのかまではよく知らないという方もいることでしょう。ここからは、そんな方のためにグレートブルーホールの深さや謎について詳しく説明していきます。
海にある巨大な陥没穴!
グレートブルーホールは、洞窟や鍾乳洞だった地形が何らかの理由によって海中へ水没したことが原因で、浅瀬に穴が空いたように形成された地形のことを言います。いわば、海にある巨大な陥没穴です。
底が見えないほどの深さがある!
グレートブルーホールは、底が見えないほどの深さがあります。一番深いグレートブルーホールでは300メートル以上あり、300メートル以上の深さの海底だと酸素がほとんどないため上部にしか生物はいないと考えられているようです。
未だに謎が多い場所
グレートブルーホールは未だに謎が多い場所とされています。謎の1つは、グレートブルーホールの底に一体何があるのか詳しいことは分かっていないということが挙げられます。
その他の謎には、一部のグレートブルーホールでは死亡事故が多発してしまったことが多いです。こうした謎から、グレートブルーホールの底には何かあるのではないかとも言われています。
グレートブルーホールが見れる場所は4つ!
グレートブルーホールが見れる場所は世界に4つあります。詳しくチェックしていきましょう。
ベリーズ
カリブ海のベリーズ沖には、世界最大級のグレートブルーホールがあります。ベリーズから64キロの海中にある巨大な陥没穴・グレートブルーホールは、全長がおよそ300メートルで深さは125メートルもあります。
ベリーズ沖のグレートブルーホールは1971年に海中探検家のジャック・クストーが初探検していて、現在ではスキューバーダイビングの人気スポットとなっていて、世界中から多くのダイバーたちが訪れているスポットです。
このグレートブルーホールは、世界第2位の広さを持つサンゴ礁・ライトハウスリーフの中にあり、サンゴ礁は世界遺産にも登録されています。
ベリーズ沖のグレートブルーホールは、数千年前まで陸上の巨大な洞窟だったものが海面上昇に伴って海に沈んで出来たと考えられているようです。
ベリーズ沖のグレートブルーホールの底の部分は外洋とつながっているため、底から魚が入ってきて、水深40メートルくらいには鍾乳石のつららが見られるとのことでした。
カリブ海の宝石と称えられていますが、現地の人々には「海の怪物の寝床」と言われています。
ベリーズ沖のグレートブルーホールの詳細は謎のままとなっています。2018年頃からベリーズ沖のグレートブルーホールを研究家や探検家が有人潜水艇などを使って、グレートブルーホールの底・海底を調査していました。
今後もベリーズのグレートブルーホールの研究に注目です。
バヌアツ共和国
バヌアツ共和国の中で一番大きな島、エスピリトゥサント島には東海岸近くの6つのブルーホールがあります。
バヌアツ共和国のグレートブルーホールの特筆すべき点は、淡水であることです。
世界では他にもブルーホールを見られるところはあるのですが、世界でバヌアツ共和国のグレートブルーホールだけが淡水で、一番透明度が高いグレートブルーホールと言われています。
バヌアツ共和国のグレートブルーホールには、現在わかっているだけで6つのあって、それぞれ名前がつけられています。
スランダブルーホール・ジャブリーブルーホール、リリブルーホール、マテブルブルーホール、ジャッキーズブルーホール、ブルーラグーンの6つです。
これらのブルーホールは6つとも青さの色合いが違うため、世界中から美しくて青いグレートブルーホールを求めて大勢の人が観光にきます。
ブルーホールにはカヤックを漕いで向かうことができ、地元の人たちがブルーホールの底から出る湧き水を生活水として使っているの見ることができるようです。
実際に、バヌアツ共和国のブルーホールを見に行った方の中には、素潜りでブルーホールの底まで行って撮影することができたという方もいました。
エジプト・アラブ共和国
エジプト・アラブ共和国のグレートブルーホールは、シナイ半島・ダハブにある、直径がおよそ60メートル、深さが130メートルのブルーホールです。
エジプト・アラブ共和国のグレートブルーホールは浜辺から見ることができます。ビーチの目の前にあるサンゴ礁には他のグレートブルーホールの形状と違って、エジプト・アラブ共和国のグレートブルーホールは綺麗な丸・円形を保っていません。
ビーチの目の前にあるサンゴ礁にぽっかりと穴が開けているため、ビーチからブルーホールを望むことができます。穴の周りのサンゴ礁は色とりどりのサンゴが群生していて、多くの魚たちがここに生息していることが分かっています。
アラブ共和国のグレートブルーホールは世界中のダイバーが訪れている場所ですが、ダイバーの死亡事故も多発しており、危険とも言われているようです。
ダイビングをしたい方は、必ずガイドの方の指示に従うようにしてください。
南シナ海
南シナ海にあるパラセル諸島には、世界で最も深いグレートブルーホールがあります。
中国の研究機関が海中探査ロボットを使って深さを調べたのですが、南シナ海のグレートブルーホールの深さは300メートルに達するようです。
南シナ海のブルーホールが世界最深のグレートブルーホールと判明する100年以上前から存在は知られており、地元住民には「南シナ海の目」「竜の穴」と呼ばれていました。
ただ、南シナ海のグレートブルーホール・「竜の穴」は、中国以外の国も領有権を主張するなど混乱が深まっています。
中国以外に領有権を主張している国は、ベトナムや台湾です。領有権を主張する理由は海洋資源などが主なものですが、今後この領有権問題が決着するのか注目されています。
グレートブルーホールはダイビングスポットとしても人気!
グレートブルーホールはダイビングスポットとしても人気です。ここからは、グレートブルーホールでダイビングしたい方のための情報を紹介していきます。
サンゴ礁や魚が見れる!
グレートブルーホールのダイビングは、サンゴ礁や魚を見ることができるのでとても人気です。
グレートブルーホールの水は透明度も高いので、広い範囲を見ることができますし、美しい写真を撮ることもできます。
ダイビング中にイルカが遊びに来たり、ウミガメの産卵シーンを見ることができたりと、たくさんの生き物たちを見ることができるでしょう。
日本からのツアーもある!
グレートブルーホールでダイビングしたい方は日本人にも多いので、日本からのツアーもあります。
例えば、ベリーズ沖のグレートブルーホールでダイビングしたい場合は、成田発の4泊5日で21万円前後のツアーがありました。
6泊以上になると30万円は超えるツアーになりそうです。
事故に注意しよう
グレートブルーホールでは死亡事故が起きることがあり、死亡事故が起きると世界中で大きく報道されます。
実際に、ベリーズのグレートブルーホールの底は外洋につながっているため、時々巨大なウミガメだけでなくサメも入ってくるようです。
ただ、もし近くにサメなどの大きな魚が泳いでることがあっても、現地のガイドの方に従っていれば安全なので、落ち着いて行動するようにしてください。
グレートブルーホールでダイビングする場合は、ガイドの方から「水深30〜40メートルをキープするように」などの指示が事前にあることが多いです。
指示された深さをキープしないと、ダイブコンピューターから警告音が聞こえたり、ガイドさんに怒られます。事故が起きないためにも、必ずガイドの方の指示を守るようにしましょう。
【番外編】日本で見れる小さなブルーホール!
実は、日本でも小さなブルーホールを見ることができます。グレートブルーホールとまでは行きませんが、日本でも見ることができるブルーホールをチェックしていきましょう。
宮古島の「通り池」
沖縄県の宮古諸島にある小さな離島・下地島に、島で一番有名な観光名所「通り池」があります。
「通り池」は海から近い場所にあり、2つの池が並んでいるのですが、実はこの2つの池は地下でつながっています。そして、地下で繋がっているだけなく、海底の穴で海とも繋がっているという不思議な池です。
「通り池」は、もともと海岸にあった鍾乳洞が波によって侵食されて広がり、天井部分が崩落してできたと推測されています。
「通り池」の深さは内陸側の池と海側の池で、深さや直系の大きさが違います。海側の池は直径およそ75メートルほどで、水深はおよそ50メートルほどです。
内陸側の池は直径およそ55メートルほどで、水深はおよそ40メートルほどになります。「通り池」は2006年5月に、国の天然記念物にも指定されていますが、ダイビングをすることもできます。
ただ、「通り池」でダイビングをすることができるのは、上級者のみです。「通り池」はダイビングが好きな人にとって1度は潜ってみたい場所のようで、美しい景色を堪能することができる場所と知られています。
上級者ダイバーが「通り池」をダイビングをする場合、外海から「通り池」へ海底トンネルを通って行くルートが人気です。
「通り池」には、水温の違う水が接することがでできる境界面「サーモクライン」を見ることができ、水の色が青・緑に分かれています。
ダイバーが浮上していくときには、その「サーモクライン」の中を通り抜けていくという体験ができます。
ダイビングができなくとも、「通り池」の周りには歩道や休憩場所が整備されていて、十分に風景を楽しむことができるので安心してください。
「通り池」にはいくつかの伝説が残っていて、1つの伝説は海霊の化身であるユナイマタを釣ってしまったため津波を受けて、ユナイマタを釣った漁師の家が2つの池(通り池)になってしまったというものです。
「通り池」は「龍の目」とも言われていて、伝説が残る神秘的な場所になります。ぜひ、ここでしか見られない美しい景色を堪能してください。
渡名喜島「島尻崎ホール」
渡名喜島は、沖縄県那覇市泊港からフェリーで2時間かけて行くことができます。
渡名喜島の「島尻崎ホール」と呼ばれるポイントは、ブルーホールと呼ばれていて、神秘的な景色を楽しめると人気のスポットです。
入口は水深16メートルほどで、出口は水深22メートルほどになっています。初級以上の人が「島尻崎ホール」でダイビングをすることができますが、ダイビング中に光が差し込み美しい光景を目にすることができるでしょう。
入り組んだ場所では、たくさんのカノコイセエビやセミエビなどの甲殻類を見ることができます。
「島尻崎ホール」は入り口からしばらくは光がないので、ライトを必ず持って潜りましょう。日差しの強い日やお昼頃に入るのがおすすめです。
また、平均水深が深くなりやすいスポットになるので、注意してください。
グレートブルーホールは謎多きスポット!
グレートブルーホールの深さや日本で見られる小さなブルーホールについて説明してきましたが、いかがだったでしょうか?
グレートブルーホールは未だに謎多き場所とされていて、分かっていない事は多いです。
謎の内容は「グレートブルーホールの底に何があるのかまだよく分かっていない」「死亡事故が多発する理由が謎」というものですが、こうした謎はありつつ、ブルーホールはダイビングする人にとって魅力的な場所になります。
神秘的な光景や普段は見られない生き物と一緒に泳ぐことができますし、時間を忘れてずっと潜っていたいと思う方も多いことでしょう。
ただ、グレートブルーホールでは死亡事故も度々発生しています。必ず、入念な準備をし、ガイドの人の指示に従いましょう。
日本でも宮古島の「通り池」や渡名喜島「島尻崎ホール」でブルーホールを楽しむことができます。宮古島の「通り池」は国の天然記念物にも指定された池で、2つの池は地下でつながっています。
それだけでなく、「通り池」は海底の穴で海とも繋がっていて、その美しさから伝説もいくつか残されているようです。
宮古島の「通り池」は上級者ダイバーのみが、渡名喜島「島尻崎ホール」は初心者以上のダイバーがダイビングを楽しむことができます。ダイビングをする際は、身の回りの安全にくれぐれも気を配るようにしてください。