日本のマチュピチュと呼ばれる「竹田城」の場所や見どころを紹介!
[竹田城」は、標高353.7mの山の頂に1431年に築城し、1600年に廃城になった日本の城です。今は石垣のみですが雲海に浮かぶ姿が南米のマチュピチュ遺跡に似ていることから「日本のマチュピチュ」「天空の城」と呼ばれ人気の観光地となっています。
目次
日本のマチュピチュ「竹田城」を紹介!
日本のマチュピチュと言われ、毎年観光客で賑わう竹田城ですが、天守閣などはなく今は石垣が残っているだけです。しかし、この竹田城からの絶景を見るためにたくさんの方が訪れる人気の観光地となっています。
そこで、竹田城について詳しくご紹介していきます。
マチュピチュとは?
マチュピチュは、南米ペルー南部にある標高2431mアンデス山麓の築かれた15世紀のインカ帝国の都市遺跡です。1533年にスペイン人の征服により滅亡しましたが、1911年にアメリカ人探検家のハイラム・ビンガムによりジャングルに埋もれた姿で発見されました。
高所にも関わらず、高度な灌漑用水の利用で農耕や家畜の飼育などもされていて、高度な文明があったのは確実ですが、インカ帝国には文字がなかったため、いまだに解明されていないことが多く、謎に包まれているため、世界でも人気の遺跡の一つです。そして、世界遺産にも登録されています。
【日本のマチュピチュ】竹田城の場所と基本情報
日本のマチュピチュと言われる竹田城は、山頂に築かれた城の跡ですので、登城までは徒歩異動が必須です。そこで、まずは竹田城の場所と基本情報をお伝えします。
竹田城の基本情報
竹田城は、兵庫県朝来市にある城跡で、和田山ICからも見ることができます。この和田山ICを利用すれば、近くの駐車場まで10分ほどで到着できます。
竹田城跡までは、一般車両は規制がありますので、山城の郷(売店・レストラン・WCあり)でトイレ休憩を済ませて徒歩で行くかタクシーを利用するか、バスを利用するかになります。バスやタクシーも中腹第2駐車場までしか行けませんので、そこから徒歩になります。
竹田城跡には、トイレがありません。そのため、山城の郷か中腹第2駐車場で済ませてから出発しましょう。
住所 | 〒669-5252 兵庫県朝来市和田山町竹田古城山169番地 |
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電話番号 | 079-672-4003(朝来市役所観光交流課) |
営業時間・定休日 | 3月1日~5月31日;08:00~18:00 6月1日~8月31日;06:00~18:00 9月1日~11月30日;04:00~17:00 12月1日~1月3日;10:00~14:00 *最終登城は30分前まで 1月4日~2月末日までは冬季閉山 |
アクセス | 車: 北近畿豊岡自動車道・播但連絡自動車道の和田山ICより駐車場まで約10分 電車: JR播但線の竹田駅下車後、バス又はタクシー利用 |
料金 | 高校生以上:500円 中学生以下:無料 年間パスポート:1000円 |
駐車場の有無 | 有り |
公式URL |
雲海に浮かぶ竹田城を見るなら「立雲峡」へ!
日本のマチュピチュとして多くの方が目にする竹田城の写真は、実は、竹田城に登城すると見ることができません。なぜなら、あの風景は、円山川の対岸・朝来山にある立雲峡から撮影したものなのです。
立雲峡は、「但馬吉野」と言われるほどの桜の名所です。朝来山の中腹にある第一展望台からの絶景が、雲海に浮かぶ竹田城を見ることができる絶景スポットなのです。駐車場から60分ほどの道のりを登っていかなければいけませんので、しっかりとした履きなれた運動靴で行かれることをおすすめします。
立雲峡の基本情報
日本のマチュピチュ竹田城の撮影スポットである立雲峡の第一展望台を目指すのであれば、かなりの距離を歩く覚悟が必要です。特に電車を利用していかれるのであれば、登山口までは上り坂が多く、登山口からも40分~50分は歩きます。そのため、体力も考えつつ無理せず時間に余裕をもっていくことをおすすめします。
住所 | 〒669-5252 兵庫県朝来市和田山町竹田 |
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電話番号 | 079-672-4003(朝来市役所観光交流課) 079-674-2120(情報館) |
営業時間・定休日 | 不明 |
アクセス | 車:播但道・和田山ICより約8分 電車:JR播但線武田竹田駅よりタクシーで約6分 *竹田駅からのバスはありません。 |
料金 | 高校生以上:300円(環境整備協力金として) |
駐車場の有無 | 有り |
公式URL |
【日本のマチュピチュ】竹田城の見どころ
それでは、日本のマチュピチュと言われる竹田城の見どころをご紹介します。
日本百名城の一つ
日本のマチュピチュと言われる竹田城は、日本の百名山の一つとしても知られています。この百名山とは、作家で登山家でもあった深田久弥氏が実際に登った山の中から深田氏の独自の基準で品格・歴史・個性が認められた百の山のことを言います。
山が好きな深田氏もこの竹田城に登城し感動したことでしょう。当時とは少し変わってしまいましたが、竹田城の雄大さは今も健在です。
恋人の聖地
JR竹田駅横の公園に「恋人の聖地モニュメント」あります。平成24年にプロポーズにふさわしいロマンチックな場所というコンセプトで選ばれた竹田城は、まさにカップルにも人気のあるスポットでもあります。
日本のマチュピチュと言われる竹田城でロマンあふれる絶景を堪能した後は、恋人の聖地モニュメントで記念写真を忘れずに撮りましょう。夜にはライトアップされますので、一層ロマンチックな雰囲気になり、おすすめです。
そして、2月14日のバレンタインデーには、先着20組の写真撮影イベントがありますので、是非、参加してみてはいかがでしょうか。
ロケ地としても有名
日本のマチュピチュで知られる竹田城は、素晴らしい絶景が見れることから映画で使われたり、映画のロケ地として使われたりと、私たちの目に触れるところにも登場する場所です。
1990年映画「天と地と」では、春日山城の代わりとして使われました。当時は、天守閣や堀を約3億円もかけて造ったほど、監督の角川春樹氏には竹田城が素晴らしいものだったのでしょう。
2003年の映画「魔界転生」では、島原の乱の戦いを表見するのにとても適しているということで、竹田城で撮影が行われました。
2012年の映画「あなたへ」では、高倉健さんが訪れています。妻が、生前天空のコンサートに参加した思い出の場所として登場しています。そして、この作品が高倉健さんの遺作になってしまいました。
【日本のマチュピチュ】竹田城の絶景を見るポイント
日本のマチュピチュと言われる竹田城の絶景と言えば、雲海ではないでしょうか。そこで、雲海を見るための条件などをご紹介しますので、竹田城を訪れる際の参考にしてください。
雲海がみえる条件
日本のマチュピチュ・竹田城の雲海が見える条件は、前日の夜から気温が下がり日中との温度差が10℃以上あり、良く晴れて風もなく、前日から湿度が高い日です。この条件が合う日に、円山川から立ち上る蒸気が雲海になり、天空の城・竹田城を浮かび上がらせてくれます。
雲海が見える時期
日本のマチュピチュ・竹田城の雲海が見える確率が高くなる雲海シーズンは、9月~11月(特に10月~11月)です。この期間は、比較的雲海が発生しやすい時期となりますが、必ず見れるわけではありませんので、計画する際は、天気予報を十分確認して行きましょう。
特に、10月~11月は、紅葉の時期でもありますので、大変混雑します。土日祝日に計画の際は、駐車場も混みあいますので、早めの出発をおすすめします。
雲海が見える時間
日本のマチュピチュ・竹田城の雲海が見える時間帯は明け方から8時位までです。それ以降になりますと、霧も晴れてしまいますので、早朝のお出かけになります。そのため、防寒はしっかりと準備をしていきましょう。
【日本のマチュピチュ】竹田城へのアクセス
日本のマチュピチュ・竹田城に行くには、いくつか方法があります。竹田城は、車で行く方が効率よく周ることができます。特に立雲峡まで足を延ばす予定がある場合はなおさらです。
車で行く場合は、山城の郷の駐車場に車を預けて、天空バスに乗り換えて中腹第2駐車場まで行きます。ここから徒歩15~20分で登山口(入山口)につきます。ここからが竹田城に入っていきますが、高さのある石段があったり、滑りやすくなっている箇所がありますので足元には十分注意が必要です。
竹田城内は、自由に散策を楽しみましょう。ただし、入口と出口が違いますので、案内板を目印に進んでいきましょう。大体30~60分ほどの滞在で下山する方が多いようです。
電車で行く方は、JR竹田駅より天空バスに乗り中腹第2駐車場まで行くことができます。ただし、3月下旬~11月末までの運行ですので、ご注意ください。
他にもあった!日本のマチュピチュのような場所3選!
日本には、竹田城のように日本のマチュピチュのようなお城がまだ存在しています。その中から3つの場所をご紹介します。
天空の茶畑「上ヶ流」(岐阜県)
岐阜のマチュピチュとして最近知られるようになった「上ヶ流茶園」は、「天空の茶畑」とも言われ、名古屋から車で1時間30分ほどで行くことができますので、ドライブにはちょうどいい場所です。
かつて美濃国小島城があった場所で、駐車場から遊歩道を20分ほど進むと、息をのむほどの絶景が広がります。この絶景が茶畑なのですが、無農薬・手摘みという昔からの製法で作られたお茶は、今でも広く飲まれています。
お茶作り体験もできる場所がありますので、時間に余裕があれば、是非、体験してみましょう。
住所 | 〒503-2502 岐阜県揖斐郡揖斐川町春日六合 |
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電話番号 | 0585-22-2111(揖斐川町役場観光文化戦略課) |
営業時間・定休日 | 無し |
アクセス | 車:国道417号線下岡島交差点から約10分 公共機関:養老鉄道揖斐駅より宮ノ下バス停で下車(約20分)→徒歩で駐車場まで約1時間 *バスの便が少ないので、事前に確認要 |
料金 | 無し |
駐車場の有無 | 有り |
公式URL |
神秘的な景色「備中松山城」(岡山県)
備中松山城は、岡山県の標高430mの臥牛山の山頂付近に立つ「天守が残る唯一の山城」と呼ばれています。日本に現存する天守閣12城のひとつとして知られていて、天守は国の重要文化財に指定されています。
白い漆喰壁と黒い腰板が空の青さや紅葉の赤とのコントラストが美しい白でもあります。この美しい天守は、NHKの大河ドラマ「真田丸」のオープニングにも使われたほど神秘的です。
備中松山城は、山城のため天守までの道のりがかなり険しい為、履きなれた靴で行くことをおすすめします。ふいご峠駐車場からは車両は乗り入れができませんので、ここからは徒歩になります。滑りやすい箇所もありますので、十分注意して絶景を楽しんでください。
住所 | 〒716-0004 岡山県高梁市内山下1 |
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電話番号 | 0866-22-1487 |
営業時間・定休日 | 4月~9月;09:00~17:30 10月~3月;09:00~16:30 休城日:12月29日~1月3日 |
アクセス | 車:賀陽ICから城見橋公園駐車場まで約30分→登城整理バスにてふいご峠駐車場まで5分→徒歩20分で天守です。 電車:備中高梁駅よりタクシーでふいご峠駐車場へ→徒歩20分で天守 *城見橋公園駐車場からふいご峠駐車場までの車両乗り入れの規制がありますので、登城整理バスを利用します。 |
料金 | 大人:500円 小・中学生:200円 |
駐車場の有無 | 有り |
公式URL |
雲海にそびえるお城「越前大野城」(福井県)
福井県・大野市にサル大野城は、1580年頃に標高249mの亀山の山頂に築かれた平山城です。現在の天守は、昭和43年に再建されたものですので、比較的新しくなっています。場内城には歴代の城主の遺品などが展示してあり、登城印(1枚300円)もご用意しています。
大野城は、雲海にそびえる城という事で知られていますが、その絶景を撮影するのに絶好の間所があります。それは、大野城の西に位置する犬山城址(標高324m)の南出丸下です。この撮影スポットには3通りの生き方があります。
まず、一番のおすすめが、鍬掛(くわかけ)コース(天空への小径)で、初心者向けの比較的スムーズに行けるルートです。所要時間は約20分で、ほとんど舗装されていないような登山道を進んでいきますので、履きなれた靴で行きましょう。
他には、ほたるの里コース(少し登山経験ありの方)、みくら清水コース(難コース)があります。特にみくら清水コースは、険しい道のりが続きますので覚悟がいりますが、遺構の中を歩くことができますので、歴史が好きな方にはおすすめです。
住所 | 〒912-0087 福井県大野市城町3−109 |
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電話番号 | 0779-66-0234 |
営業時間・定休日 | 4月~9月;09:00~17:00 10月~11月;09:00~16:00 休館日:12月1日~3月31日 |
アクセス | JR越前大野駅より登城口まで徒歩30分→大野城まで徒歩で10分~20分 JR越前大野駅よりバスで結ステーションへ。ここから登城口まで徒歩異動で約15分 |
料金 | 300円(中学生以下は無料) |
駐車場の有無 | 有り |
公式URL |
日本のマチュピチュへ絶景を見に行こう!
いくつか日本のマチュピチュと言われる場所をご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。世界中の人が憧れる天空の都市マチュピチュのような絶景が日本にもあることに感動します。
しかし、まだまだ日本のマチュピチュは存在しますので、今回ご紹介した場所を尋ねたら、他の場所もさがして、自分だけの絶景に会いに行ってみませんか。