日本で治安の悪い都市ランキング!日本一ガラの悪い地域とは?
日本は世界でも有数の治安のよい国と呼ばれていますが、その中でも全国で比較すると治安の悪い都市や地域はあります。また「日本一ガラの悪い」といわれている都市や地域には、実は共通点や理由がありました。今回はそれらの都市や地域を詳しく調べてみました!
目次
日本一ガラの悪い地域を調べてみた!
道端にごみが少ない。落した物が戻ってくる。自動販売機が壊されていない。日本で私たちが当たり前だと思っていることも、実は日本以外の国から来た人にとっては驚かれることが多いようです。
「日本ほど治安のよい国はない」とよく言われていますが、日本国内で比較した際には日本の中でもガラの悪い都市や治安の悪い地域はやはり存在します。
そのレベルは「平和な日本の中だから、ちょっとガラの悪い程度?」と考える方も多いかもしれませんが、実はそのいろいろな背景を知ると少し怖くなるかもしれません。
治安の悪い地域の特徴とは?
日本の中で、実は治安の悪い地域の特徴としていくつかの条件が見受けられます。日本一ガラの悪い地域はどこなのでしょうか?
条件は一見それほど深刻に感じませんが、実はガラの悪い、治安の悪い「ちょっとした兆し」が含まれている場合があるのです。
自分の住んでいる地域と照らし合わせて、以下の条件が当てはまらないかどうかをチェックしてみてもいいかもしれません。
物価が安い
意外かもしれませんが、実は物価が安いのは「その地域の生活水準の低さ」が現れている場合があります。ガラの悪い地域は物価もなぜか安いです
物価が安いと住みやすいので良いことでは?と思いますが、その地域内で物価が安いのは「この地域ではその値段程度でしか売れない」といったようにその地域に合わせた流通の値段設定がされていることも想定されます。
トイレがない
公園などの公衆トイレが少ないことも、実は治安の悪さの表れでもあります。公衆トイレは、閉鎖された空間であることから「思わぬ事故が起こりやすい場所」とも考えられています。
通常、警察の周回や多くの人の注意をもった目があるため、日本のごく普通の地域にある公衆トイレなどでは事故が起こることが少ないです。
しかし、治安が悪い・ガラが悪いと言われている都市や地域では、公衆トイレなどは犯罪の死角となり易い存在のため、公衆トイレが少ない・公衆トイレを設置しないという状況になっているようです。
落書きが多い
こちらも「そんなことで?」と思うかもしれませんが、実はこの落書きが多いという現象は、その地域の治安の悪さのバロメーターになっています。落書きが多いことによってその地域のモラルの低さや、警察や近所などの目が行き届いていない、ということも言えます。
一般的に日本ではたとえ落書きされてもそのままにせず、住民や地域で必ず落書きを消す、という事がきちんと行われています。またそのことが、地域に対して住民がしっかりと関わり合っている証拠でもあります。
落書きがそのまま残っている場合は、大抵の場合「その地域に住民の関心がない」「モラルが低い」といったことが現れてガラの悪い環境とつながっていると考えられます。
日本で治安の悪い都市ランキングTOP5
日本で治安が悪いと言われている都市のランキング5位は以下の通りです。
特に「日本一治安が悪い」と言われている都市の事情を知ると、単なる「ガラの悪い都市」という事だけではなく、現在の日本に潜む深刻な問題が垣間見えるかもしれません。
第5位.大阪市浪速区
大阪市の中心部の近くに位置する浪速区は、「通天閣」などの有名な観光スポットの集まる地域で、地元だけではなく観光客の行き来も多い場所でもあります。また徒歩圏内に道頓堀や他の観光スポットもあるため、危険な地域と言われてもピンと来ないかもしれません。
同じく徒歩圏内に「日本唯一のスラム街」「日本一ガラの悪い場所」と呼ばれるあいりん地区があり、ホームレスや日雇い労働者に交じって不審者や怪しい外国人も見かけられるため、夜は現地住民も近づかないようにしているとのことです。女性は特に、夜間などに路地裏には絶対に入らないように気を付けましょう。
第4位.大阪市北区
大阪駅にほど近く、大阪市内でも個性的な街並みが集まっていると呼ばれている北区ですが、近くには梅田駅があり商業ビルも多く百貨店面積は日本一と呼ばれているので、多くの人が集まる地域ともいえます。
また、利便性もよく大変立地の良い場所でもあるため家賃も高く、便利な場所でもあります。
その一方、居酒屋や夜営業する繁華街なども集まり、人が集まり行き来が多いのと同時に、その分犯罪発生率も上がっている傾向があります。
第3位.名古屋市中区
名古屋市の中心部に位置する中区は、官公庁や県庁所在地の他に各種ビジネスが集まる経済的な中心地域でもありますが、警戒レベルは名古屋市16区内16番目の治安と言われています。
名古屋駅にもほど近く、商業施設や飲食店なども多いエリアで何かと大変便利であることから名古屋市内でも人気のエリアでもありますが、その一方高速道路高架下や名古屋駅周辺の奥まった路地にはホームレスや変質者の目撃情報が多く寄せられています。
また繁華街やラブホテル街なども多い地域でもあるので、半グレ集団や暴力団などの抗争や発砲事件なども多いため、場所によって夜は特に立ち入らないほうが良いと注意喚起されているようです。
第2位.千代田区
千代田区は、交通の最重要拠点である東京駅を始め、大企業オフィスの集まる丸の内や多くの商業施設などが集まる、まさに東京の中心地とも呼べるでしょう。
皇居や官公庁ビルが並んでいるため警察の重要警戒拠点にもなっており、実は東京駅近くでは犯罪はかなり取り締まりされています。一方、サブカルチャーの町として日本一有名な秋葉原も千代田区内にあります。
その周辺には近年国内外から多くの人が集まる地域でもあるため、犯罪も発生する確率が増えているようです。最近では多くの外国人観光客が訪れることに合わせて外国人によるお店などが増えるのと同時に、残念ながら外国人による犯罪などの発生件数も増えているそうです。
統計的に人が集まる場所には犯罪が発生しやすいため犯罪発生件数は多いですが、千代田区は便利で人気を集めている地域でもあります。
第1位.大阪市中央区
大阪市中央区には、心斎橋・難波といった多くの人を集める駅や、大阪城や道頓堀などの大阪・関西エリアとしても人気の観光スポットの多くを抱えています。飲食店や商業施設も多く、ビジネスや観光の中心として昼夜問わずに多くの人の往来があり、さらに繁華街や風俗店なども多いためその周辺で犯罪が起こることも多々あります。
ひったくりやスリの他にも空き巣や放火、強盗・誘拐、更には暴力団が絡んだ事件なども発生していることもあることから、中央区の居住率は中心部で便利な場所にもかかわらず大阪市内24区中15位と多くはありません。
特にイベントなどがある夜などに必ず騒ぎが起こると言われています。「ミナミ」と呼ばれるこの中央区には、イベント時には立ち入らないほうが良いと注意がされています。
日本で治安の悪い都道府県ランキングTOP5
紹介した「日本の治安の悪い都市」で、日本一治安の悪い都市は「大阪府中央区」となり、このランキングに入った都市での犯罪の発生の背景には、人が多く集まる場所であるという共通点がありました。
この治安の悪い都市ランキングを踏まえた上で、今度は「日本で治安の悪い都道府県」のランキング5位までを紹介します。
第5位.兵庫県
兵庫県は、近畿地方の中でも最大の面積を持ち、関西地区のベッドタウン的な地域としても有名です。
実は2002年に、兵庫県では戦後最多の犯罪件数を記録するという、大変治安が悪く危険な状態でもありました。危機感を強めた兵庫県警と自治体が連携して、犯罪抑止の活動を行ったことで刑法事件などが毎年連続で減少し続け、現在ではピーク時の4分の1までになったそうです。
兵庫県で頻発している犯罪は、地域的に大都市圏に向かう通勤者が多いという面から「自転車やオートバイの盗難」と「車上荒らし」が今も多いようで、こちらは今後もまだ警戒が必要のようです。
第4位.京都府
日本一の観光地としてだけではなく、世界的にも有名で多くの観光客を集める京都府ですが、実は治安が悪く「ガラの悪い」地域が京都市内に点在しているようです。
京都府宇治市にある地域にある大型団地には、色々な国籍の人達が住んでいるようで国籍の違いからも色々な問題があるようで多くの諍いが通報され記録に残っているようです。
また、北区にある「砂防ダム」と伊勢田町の「ウトロ」と呼ばれる地域は、60年間もの間在日韓国人・朝鮮人に不法占拠されゴーストタウン化している場所があるそうです。
またそれ以外の地域でも深夜の女性の一人歩きは危険だったり、不審者の目撃情報があったりと、訪れるときには華やかな観光都市の裏の面も認識しておくべきかもしれません。
第3位.福岡県
九州北部に位置する福岡県は、九州の中でも最も人口が多く、人口密度も高いと言われています。観光都市としても多くの人が訪れ、中州などの屋台が有名な場所でもあり、美味しいものが多く活気ある様子をイメージされる人も多いでしょう。
福岡県でよく起こる犯罪は「窃盗」が多く、これには福岡県の「失業率ワースト4位」といった事情も背景にあると言われています。
また、福岡県は九州らしい気性の荒さやせっかちさから来るのか「車の運転マナーが悪い」ことで広く知られてしまっており、交通事故の発生率も日本全国でワースト7位に入ってしまうなどの記録を持っています。
福岡といえば「博多」が有名ですが、博多を含む繁華街地域の犯罪の発生率はかなり高く、暴走族なども未だに勢いを持っている様子とのことです。
しかし近年、暴力団への一掃作戦が効果を発揮し、そういった勢力が減少してきているとの明るい兆しが見えてきているそうです。
第2位.愛知県
前述の、「治安の悪い都市第3位」の名古屋市中区がある愛知県ですが、県内でも場所や地域によっての住み心地や様子がかなり変わっているようです。
大都市としての名古屋はやはり繁華街絡みの犯罪率の高さが顕著ですが、愛知県でも世界で有名な「トヨタ」の豊田市のある地域が、トヨタ自動車工場で働く移民のブラジル人が多く住み、喧嘩や窃盗などの軽犯罪にとどまらず、
深刻な性犯罪の多発や機動隊が出動する暴動まで起こったこともあり、一時はスラム街化したとも言われていました。
更に考え方の違いから無法地帯とも思われ、現地の日本人コミュニティとの軋轢があったりと、様々な問題も多く報道されてきました。近年では、自治体やNGOによるブラジル人に対する日本文化教育や地域交流なども行われて、積極的に共生に取り組んでいる効果が少しずつ出てきていると言われています。
第1位.大阪府
「日本の治安の悪い都市」に大阪府浪速区・北区・中央と3都市も入ってしまうほど、既に全国的にも「日本一治安が悪い都道府県」として認識されているかもしれません。
大阪府内の犯罪多発地域としては、大阪市はもちろん、実は近隣の堺市や東大阪市でも多くの犯罪が記録されているため、更にその危険度を上げているようです。
大阪府内に住んでいる人は、日本のそのほかの地域よりもよりしっかりと防犯意識を持ち、日々注意をすることが必要かもしれません。
なぜ大阪の治安は悪いのか?
それでは、大阪府の治安の悪さの理由について探ってみました。
他の地域にはない、大阪ならではの背景や原因もあるようです。
暴力団が多い
「大阪弁」を有名にしたやくざ映画の舞台となったように、大阪には多くの暴力団が存在しています。そして今も連日の報道を見るように、多くの抗争や発砲事件などを起こしています。
近年、警察による暴力団の資金源を断ち勢力を弱めることを目的とした「暴力団等排除対策」が地元協力のもと行われて、指定暴力団に関しては徐々にその勢力を狭めていると言われていますが、実は第二次・第三次組織といった「地下組織化」も心配されています。
また一方では、暴力団と紐づく「半グレ集団」なども加わったことから、犯罪への関係の推測が難しかったり、様々な方面での経済活動などがより分かりにくくなったことも問題になっています。
在日外国人が多い
大阪府は関西きっての大都市でもあり、古くから商業・経済の中心地でもありました。そのため昔から日本全国から多くの商品や物資・人が集まり、それに合わせて仕事も集まっていました。
大戦中には当時朝鮮半島と関西を結ぶ定期船があったことで、仕事を求めて日本にやってきて自主的に移住したケースや徴用工として強制的に移住させられたグループもあったようです。
戦後は、日本の経済復興に伴い日本にいる親類縁者を頼ってやってきた人たちがその場所に移住し、大阪の在日韓国人・朝鮮人が更に増えたようです。
現在では、大阪府の人口の割合では日本人100人に対して1.5人の在日韓国人・朝鮮人であるという高い割合までになっているようです。
貧困率が高い
大阪府の約15%は、平均水準年収の半分以下である、という事から今も貧困の問題が深刻です。特に子供の貧困率は沖縄に次いで高く、生活保護受給者は全国が約17%であるのに対し、大阪府では34%と大きく上回っています。
理由としては、あいりん地区などに日雇い労働者が集まっていることや、日本の社会問題としての「年収300万以下のワーキング・プア層」が増えている、という背景が言えます。
日本で治安の良い都道府県とは?
治安の悪いところがある一方、治安の良いところも当然あります。
また治安のよい理由な度を知ることにより、治安の悪いところの改善点のヒントになるかもしれません。
1.秋田県
犯罪発生率が低く治安が比較的良いと言われている秋田県ですが、人口密度も北海道と岩手県に次いで低くなっています。ただ、多くの村の過疎化も進んでいることから、人口の流出により犯罪も少なくなっている可能性も言えるでしょう。
ただ、秋田県民は「多くは語らず働き者で、まじめなタイプ」が多いそうです。
治安のよさの背景には、秋田県の県民性が影響しているのかもしれません。
2.鳥取県
鳥取県は「交通事故の少なさ」の全国1位で、更に「待機児童数が0人」、「小児科医・産科医数全国1位」と、子育て支援がかなり進んでいるため、女性のストレスが少ない件としても近年注目を集めているようです。
その背景からか、子育てしながら働く女性も増えており、家庭の収入水準も安定していることから、犯罪発生件数も少ないのでは、と予測されます。
3.島根県
有名な「出雲大社」を擁する島根県は、多くの観光客を受け入れつつも日本一の「交通事故発生最小件数」であり、更には「都道府県の実質収支が黒字」(全国ベスト3位)という経済的にも安定した地域のようです。
また、公害苦情件数が少ない県としても数えられ、地震予測でも被害最小との推測が出ています。そのほかの現在まで自然災害の発生件数も少ないようです。
ただ、「働きやすい都道府県ランキング」では奈良県と同率で最下位を取っているため、働く場面では個人に対して残念な面があるかもしれません。
「出雲大社に守られている」という説もありますが、島根県は「住むには治安が良い県である」ことが言えるようです。
国際化に合わせて今後の日本の治安も変わる
今回の記事では日本の治安について解説してきましたが、人が集中するところには確率的に犯罪率も上昇すること、が言えました。ただ今回挙げた「治安の悪い都市」「治安の悪い都道府県」でも、本当に危険なところは一部分であること、大半が人の集まる好立地だったりするため人気の居住エリアでもあるという事が言えます。
地域的に外国人居住者が増えていくことによって、日本のこれまでのルールが通用しなくなり都市や地域での軋轢が生まれたり、新たな犯罪が発生したりする状況もあることが分かりました。ただ最近では、外国人に限らず、同じ日本人同士の間でも様々な認識や常識の違いを感じることが多くなってきました。
また一方で、暴力団排斥活動などの地下組織化などから、問題を完全に取り除くことの難しさも感じたことでしょう。日本は治安が良かった、という過去の言葉にならないように、個人の防犯意識を高めた上で、お互いを理解し合いながら治安を守れる環境づくりが今後必要になってくるのではないでしょうか。