中山道(木曽路)の宿場町!長野の人気宿場町・観光の見どころも紹介
中山道は江戸時代の五街道の一つで、江戸の日本橋と京都の三条大橋を結んでいます。中山道には69の宿場があり、そのうち11宿が木曽路にあります。この記事では中山道にある長野を中心とした人気宿場町についてご紹介をします。観光の見どころも合わせて参考にしてください。
目次
中山道(木曽路・中仙道)のおすすめ宿場町の観光見どころ一覧を地図付きで紹介!
中山道は江戸時代に使われていた五街道の一つで、東京の日本橋と京都の三条大橋を内陸経由で結んでいます。中山道は木曽を通るので木曽路とも呼ばれています。中山道には69の宿場がありますが、その中でも木曽路に11の宿が集中しており、人気宿場町が多くあります。
この記事では中山道のおすすめ宿場町をご紹介します。宿場町の地図と合わせて観光の見どころをご紹介するので、旅行先として検討してみてはいかがでしょうか。
中山道は江戸時代の五街道の1つで東海道よりも距離が長い
五街道とは江戸・日本橋を起点として伸びる東海道・中山道・日光街道・奥州街道・甲州街道を指しています。中山道は日本橋から出発して、高崎・下諏訪・木曽路の妻籠を経て草津までの六十七次のルートで、全工程が約540kmに及びます。
これは東海道五十三次と称され、太平洋沿岸を経由する東海道よりも長く、五街道の中で最も距離が長いことになります。
宿場町・宿村大概帳とは?
宿場は江戸時代に駅逓事務を取り扱うため設定された町場で、街道の拠点となった場所です。その宿場を中心として街道沿いに発展したのが宿場町です。幕府の道中奉行所が調査した五街道とその脇街道の宿場の記録を宿村大概帳と言い、各宿場の人口・戸数・本陣・旅籠の数などが詳細に記録されています。
1840~50年代にかけて調査されたとされており、五街道の全宿場を調査した記録として現存するのは本書だけのため、当時の宿場町を知る貴重な歴史資料として取り扱われています。
中山道でおすすめの宿場町3選!【長野県編】
長野県内にある中山道でおすすめの宿場町をご紹介します。中山道の中でもメインとなる宿場町が多く集まっています。
①木曽路を代表する人気観光名所「妻籠宿」
妻籠宿は中山道42番目の宿場で、隣接する馬籠宿と合わせて木曽路を代表する観光名所となっており、海外からの観光客が多いことでも知られています。全国で初めて古い町並みを保存した宿場町で、国の重要伝統的建造物保存地区に選定されています。
妻籠宿から馬籠峠へ向かう道が情緒あふれる街並みになっており、古い建物や宿場の面影が残る常夜燈・水場などが見どころです。高札場も復元され、江戸時代の民家も残っています。
住所 | 長野県木曽郡南木曽町吾妻2159-2 |
---|---|
アクセス | JR中央本線「南木曽」駅より車で約10分 |
②レトロなカフェや雑貨屋などがある「奈良井宿」
奈良井宿は中山道34番目の宿場で、中山道のちょうど真ん中に位置する宿場町です。最大の難所と言われた標高1197mの鳥居峠の北側に位置し、木曽路の宿場町の中では最も標高の高い場所にあります。
町並みは国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されており、江戸時代当時の面影を色濃く残した町並みが南北約1km・東西約200mに渡って広がっています。NHKの連続テレビ小説「おひさま」の舞台にもなったことで人気に拍車がかかり、日本らしい美しさを感じられる場所として海外からも観光客が訪れます。
美しい町並みの中に、最近ではレトロなカフェやおしゃれな雑貨屋などが増えており、女性を中心に人気を集めています。昔懐かしい雑貨なども多く見られ、当時の文化を伺い知ることができます。
住所 | 長野県塩尻市大字奈良井 |
---|---|
アクセス | JR中央本線「奈良井」駅より徒歩3分 |
③古い街並みが残る「福島宿」
福島宿は中山道37番目の宿場で、木曽谷の中心地として古くから栄えてきました。昭和2年の大火によりほとんどが焼失してしまいましたが、板葺屋根形式で重石を載せた家が再建されたため、当時の面影が蘇っています。
大火を逃れた場所は古い家並みが残っており、出梁造り・千本格子などの建物が江戸時代から残る水場とよく調和しています。夜になると行燈に火が灯り、幻想的な雰囲気を楽しめます。
住所 | 長野県木曽郡木曽町福島 |
---|---|
アクセス | JR中央本線「木曽福島」駅より徒歩10分 |
中山道でおすすめの宿場町2選!【滋賀県編】
滋賀県内にある中山道でおすすめの宿場町をご紹介します。中山道の終点に近づく場所にあり、琵琶湖との関わりが深い宿場町も多いです。
①湖北八景に選ばれている「醒井宿」
醒井宿は中山道61番目の宿場町で、醒井の地名の由来ともなった居醒の清水を源流にした地蔵川の流れに沿って町並みが広がっています。宿場をきりもりした問屋場が昔のままに残っており、当時の賑わいを伺い知ることができます。
琵琶湖の北側で魅力的な8つの景観に対して湖北八景という称号が与えられていますが、醒井宿はこの湖北八景に選出されています。地蔵川の美しい流れと日本家屋が並ぶ懐かしい町並みが素晴らしい景観を作り出しています。
住所 | 滋賀県米原市醒井 |
---|---|
アクセス | JR東海道本線「醒ケ井」駅より徒歩10分 |
②歴史上の人物が宿泊した場所「草津宿」
草津宿は東海道と中山道が合流する交通の要衝となっていた宿場町です。現在でも「右東海道いせみち左中仙道美のぢ」と書かれた道標があり、高札場もあります。
草津宿本陣は大名などの休泊所で、畳敷268畳・部屋数39室あまりもある本陣としては最大級の規模を誇ります。浅野内匠頭・吉良上野介・新選組・皇女和宮・シーボルト一行など歴史上の重要人物が宿泊した記録が残っています。
住所 | 滋賀県草津市草津1-2-8 |
---|---|
アクセス | JR琵琶湖線「草津」駅より徒歩10分 |
中山道でおすすめの宿場町3選!【群馬県・岐阜県編】
群馬県・岐阜県内にある中山道でおすすめの宿場町をご紹介します。岐阜県にある馬籠宿は木曽路の宿場町で、妻籠宿と人気を二分する宿場町となっています。
①【群馬】当時の風情を感じさせる「坂本宿」
坂本宿は中山道17番目の宿場で、国道18号線坂本宿として道路の再整備がされ、土木学会デザイン賞2017奨励賞を受賞しています。徳川3代将軍家光の時代に計画的に作られた宿場で、中山道屈指の難所・碓氷峠越えを控えた場所にあります。
整然とした町並みが特徴で、中山道沿いの家々はそれぞれの屋号を掲げており、当時の面影を伺い知ることができます。
住所 | 群馬県安中市松井田町坂本 |
---|---|
アクセス | JR信越線「横川」駅より車で約5分 |
②【岐阜】ノスタルジックな街並みが人気「馬籠宿」
馬籠宿は中山道43番目の宿場で、木曽路にある11宿の中で一番南に位置しています。馬籠峠を越えたところにある信州側の妻籠宿と人気を二分する観光スポットになっています。
石畳が敷かれた坂が特徴で、風情のある街並みと相まって、ノスタルジックな世界観を感じることができます。馬籠宿を流れる水路の水で回る水車や石畳の坂道、恵那山を真正面に一望できる見晴台が必見の観光ポイントなのでぜひチェックしてみましょう。
住所 | 岐阜県中津川市馬籠 |
---|---|
アクセス | JR中央本線「中津川」駅より北恵那交通バス馬籠線で約25分。「馬籠」で下車。 |
中山道の宿場町について知りたいなら中山道宿場館(埼玉)に行こう!
中山道宿場館は埼玉県桶川市にあり、桶川市の宿場情報や市内の観光情報を案内してくれる場所として無料で利用できます。中山道について知りたい方にもぴったりで、旅の休憩がてら中山道について勉強もできます。
中山道情報コーナーでは日本橋から大宮宿・桶川宿・埼玉県内の最後の宿場本庄宿までを紹介しています。埼玉県内の宿場紹介ビデオを放映しているので、休憩しながら観てみましょう。
住所 | 埼玉県桶川市寿1-11-19 |
---|---|
電話番号 | 048-778-3567 |
営業時間・定休日 | 9:00~16:00 定休日:お盆・年末年始 |
料金 | 無料 |
駐車場の有無 | 有 |
アクセス | JR高崎線「桶川駅」東口より徒歩10分 |
中山道にある時代を感じる宿場町に出かけよう!
中山道の人気宿場町についてご紹介をしてきました。どこも歴史を感じることができる町並みが広がっており、特に木曽路にある11宿は人気で、日本を象徴する観光名所として海外の方も訪れるほどです。タイムスリップしたかのような感覚を味わえ、日常の喧騒を忘れて、歴史に思いを馳せてみるのはいかがでしょうか。