リカンベント(自転車)の特徴や速度を紹介!おすすめの種類や値段も
リカンベントは世界一速いスピードが出ると言われている自転車です。この記事では、リカンベントの特徴や速度について紹介しました。おすすめのリカンベントの種類や値段についても紹介したので、リカンベントに興味がある方は参考にしてください。
目次
注目の自転車「リカンベント」を紹介!
「リカンベント」は世界一速い速度で走ることできる注目の自転車です。この記事では、「リカンベント」の特徴やおすすめの種類について詳しく紹介していきます。
リカンベントの特徴
ここからは、リカンベントの特徴について詳しく説明していきます。
特殊な乗り方
リカンベントは、とても特殊な乗り方をする自転車です。リカンベントは、シートにもたれるようにして座って、完全におへそが上を向いているような状態で仰向けになります。
その状態で、片脚ずつ足を押し出すようにペダルを漕いで進めていくという自転車です。英語の「recumbent(リカンベント)」という言葉自体が、「横たわった」という意味があるのですが、まさに横たわった状態で乗る自転車となっています。
そのため、通常の自転車のような「サドルに座る」という概念は、リカンベントにはありません。リカンベントにはサドルがない代わりに、背もたれのようなものがあるので、その背もたれに寝そべってペダルを漕ぎます。
最高速度が世界一
リカンベントの形状を初めてみた人は、リカンベントはあまり速度が出ないのではないかと思いがちです。確かにリカンベントよりも、一般的な自転車のサドルに座った状態で一生懸命にペダルを漕いだ方が速度が出るような気がします。
ただ、リカンベントはかなりのスピードが出て、最高速度は世界一を記録しています。リカンベントを漕ぐことに慣れている人は平均して時速40〜50キロは出せますし、リカンベントの最高速度は時速130キロを記録したこともあります。
リカンベントがここまでの速度を出せる理由は、空気抵抗の少なさがあります。寝そべって低姿勢の状態でペダルを漕ぐため、通常のサドルに座った状態よりも空気抵抗が少なくなるのです。
さらにリカンベントは、通常のサドルに座っている状態でペダルを漕ぐよりも、かなり楽な姿勢になります。
空気抵抗の少なさと楽な姿勢という2つの理由から、リカンベントでは車を運転している人でも出したことがないくらいの速さ、時速130キロまで出すことができているのです。
ここまでの速度を出すことができるとなると、様々な自転車レースでリカンベントを目にする機会があるのではないかと思います。ただ、現在ではリカンベントは競技用自転車としては認められていません。
昔、リカンベントに乗っている人物が多くの自転車レースに参加して、空気抵抗の少なさを利用してほとんどの大会で新記録を出していきました。ただ、1934年に国際自転車競技連合UCIによる競技参加自転車の規定が変更されたのです。
この時の変更によって、リカンベントは競技用自転車として認められなくなりました。現在もリカンベントは競技用自転車として認められていません。
長時間でも疲れにくい
リカンベントの特徴として、長時間でも疲れにくいというところがあります。リカンベントは仰向けになってシートに寝そべるので、体重や力をお尻だけでなく背中でも支えることができます。
そのため、リカンベントを長時間運転しても疲れにくいと言われています。リカンベントの運転に慣れると、食料や水分を取ることなく50キロはノンストップで運転できると言う人もいます。
リカンベントのデメリット
ここからは、リカンベントのデメリットについて紹介していきます。
瞬発的な発進ができない
リカンベントのデメリットとして、瞬発的な発進ができないというところがあります。リカンベントに乗ると必然的にシートに寝そべることになります。そのため、瞬発的な発進は難しいのです。
リカンベントの発進方法ですが、前方のペダルに足を掛けて脚力で踏み込んだり、シートにまたがって足で地面を蹴って助走をつけてからペダルに足を掛けるなどという方法があります。
こうした発進方法なので、やはり瞬発的な発進はできずに、発進に時間はかかります。リカンベントは普通自転車扱いなので、公道を走行すること自体は合法で認められています。ただ最初のうちは、瞬発的発進ができないことに戸惑うかもしれません。
急な坂道凹凸のある道の運転が困難
リカンベントは、急な坂道凹凸のある道の運転が困難となっています。リカンベントは坂道を登ることが難しく、登りの時に体重や腕の力を利用した立ち漕ぎをすることはできません。
リカンベントで坂道を登ることになっても、純粋な足の力だけで坂道を登っていく必要があります。また、リカンベントは平らな道は走りやすいですが、凹凸のある道になると凹凸が背中全体に伝わってきて運転しづらくなります。
ただ、坂道や凹凸のある道の運転が困難という人は、リカンベントを運転し始めた方に多いようです。慣れてしまえば、坂道や凹凸のある道でももまったく問題なく運転できるという人もいました。
通常の自転車よりも値段が高い
リカンベントは、通常の自転車よりも値段が高いです。リカンベントの相場は、20万円前後で、高いものだと60万円以上します。
リカンベントの種類【形状】
ここからは、リカンベントの種類や形状について詳しく紹介していきます。
通常タイプの「リカンベント」
通常タイプの「リカンベント」は、一般的なリカンベントのことを指します。そこから車高を高くすると次に説明する「セミ・リカンベント」になり、三輪車タイプにすると「リカンベント・トライク」になります。
リカンベントの値段は20万円ほどです。
初心者におすすめ「セミ・リカンベント」
初心者におすすめなのが「セミ・リカンベント」です。セミ・リカンベントは、ペダルの位置が普通の自転車に比べると前寄りで、前輪の後方に位置したものとなっています。
普通の自転車に近い乗車ポジションで乗ることができ車高も高いので、リカンベント初心者の方でも乗りやすいのでおすすめです。ただ、普通の自転車に近い乗車ポジションになっているため、リカンベントならではの走行性がなくなっています。
セミ・リカンベントの値段は17万円前後です。
三輪タイプの「リカンベント・トライク」
三輪タイプの「リカンベント・トライク」は、安定性に優れています。三輪タイプのリカンベントがある理由は、どうしても安定性が他の自転車よりも劣ってしまうからです。
「リカンベント・トライク」は三輪なので、倒れる可能性や心配がありません。倒れる心配がないので、車高を極限まで低くしていることが特徴になります。
「リカンベント・トライク」は車高が極限まで低くなっているので、空気抵抗も少なくなっていてかなりのスピードが出ます。唯一の欠点としては、停めなければいけない時にちょっと邪魔ということです。
リカンベント・トライクの値段は、50万円前後です。
リカンベントの種類【高さ】
ここからは、リカンベントの種類・高さについて詳しく説明していきます。
全体的に高い位置の「ハイレーサー」
全体的に高い位置のリカンベント「ハイレーサー」について説明していきます。「ハイレーサー」は車高が高くなるので、そう呼ばれています。
「ハイレーサー」の場合、車輪を前後輪とも700c~24インチで統一して、その車輪の頂点付近に座席を配置しているため、車高が高くなります。
大径ホイールの路面の走りやすさをリカンベントに適応するために、このような高さになっています。「ハイレーサー」は、とてもスピードが出しやすく、坂道などの登りも得意とする形状です。
また、「ハイレーサー」はチェーンラインが直線に近くなるため、チェーンの摩擦低下にも役立っています。ただ、「ハイレーサー」の構造上仕方ないことですが、「ハイレーサー」は車高が高いため、身長が低い場合には乗ることができません。
ハイレーサーの値段は20〜30万円ほどです。
標準的な「ミッドレーサー」
標準的な「ミッドレーサー」は、豊富なラインナップがあり、リカンベントでもっとも種類が多いと言われています。「ミッドレーサー」は、20インチホイールの上端あたりに座席の最下部が来るくらいの車高のものを指します。
「ミッドレーサー」の基本的な形態について説明します。「ミッドレーサー」の前輪は20インチで、後輪は26インチか700cを履いています。
「ミッドレーサー」の前輪が小さい理由ですが、クランクと座席の間を短くして脚が届きやすいようにしたりするためです。
そのため、「ミッドレーサー」は身長がそこまで高くない方でも乗ることができる形状になっています。また、「ミッドレーサー」は着座高を抑えた設計になっています。
「ミッドレーサー」は初心者の方でも乗りやすい設計になっていることが多いので、初心者の方におすすめです。ミッドレーサーの値段は20万円前後です。
速さで選ぶなら「ローレーサー」
速さで選ぶなら、一番おすすめのリカンベントは「ローレーサー」になります。リカンベントの中でも一番車高・着座高が低いローレーサーは、スピードを追い求める方の敵である空気抵抗を極限まで減らす工夫がされています。
そのため、「ローレーサー」に乗っている方は、速さを追い求めている方が多いです。どれくらいリカンベントは「ローレーサー」の着座高が低いのかというと、手が簡単に地面についてしまうほどです。
リカンベントの「ローレーサー」は、空気抵抗を極限まで減らすために、座席をかなり寝かせています。「ローレーサー」の中でも空気抵抗をさらに減らす工夫をしているものもあり、整流パーツを装備しているものもあります。
リカンベントの「ローレーサー」は、身長がある程度高くて足が長い人でないと乗ることはできません。さらに、他のリカンベントよりもさらにバランスが取りにくいので、慣れるまではかなり大変です。
ローレーサーの値段は20万前後です。
リカンベントが買えるおすすめ販売店
ここからは、リカンベントが買えるおすすめ販売店を紹介していきます。
リカンベントをメインに扱う「HC WORKS」
リカンベントをメインに扱う「HC WORKS」は、大阪府大阪市にあるプロショップです。
「HC WORKS」は、リカンベントを愛用している方からの評判も高く、「日本国内のリカンベント販売店では間違いなくトップレベル」という口コミもありとてもおすすめです。
「HC WORKS」は通信販売もしているので、興味がある方はぜひ「HC WORKS」の公式サイトをチェックしてみてください。
住所 | 〒536-0008 大阪府大阪市城東区関目5丁目6-33 |
電話番号 | 06-6930-0031 |
営業時間・休業日 | 10:00〜17:30 定休日は月曜日と木曜日、 第3水曜日 |
公式URL |
定期試乗会も開催「NiKIRIN」
埼玉県草加市にあるリカンベントを取り扱う「NiKIRIN」は、定期試乗会も開催しています。定期試乗会は、都内水元公園にて毎月第一土曜日に開催しています。試乗の時にもとても丁寧に親切に対応してくれるので、とてもおすすめです。
NiKIRIN工房でも試乗することができますが、NiKIRIN工房で試乗したい場合には必ず連絡をしてその旨を伝えてから行くようにしてください。連絡なしでは試乗することができませんので注意してください。
また、リカンベントに試乗をさせて欲しいという連絡をすると、初めてリカンベントに乗る方でも体験できるように、色々なタイプの試乗車を用意してくれます。そのため、必ず連絡をしてから試乗させてもらうようにしてください。
住所 | 〒340-0004 埼玉県草加市弁天21 |
電話番号 | 記載なし |
営業時間・休業日 | 平日:17:00〜22:00 定休日は日曜と祝日 |
公式URL |
リカンベントの快適な乗り心地を体験しよう!
リカンベントの特徴や速度について紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。リカンベントは、世界一速い速度で走ることできる自転車です。
リカンベントを漕ぐことに慣れている人は平均して時速40〜50キロは出せますし、リカンベントの最高速度は時速130キロを記録したこともあります。そんなに速いスピードが出る理由は、リカンベントの空気抵抗が少ないからです。
リカンベントは、寝そべって仰向けになった状態でペダルを漕ぐため、通常の自転車のサドルに座った状態よりも空気抵抗が少なくなるのです。ぜひ、リカンベントの快適な乗り心地を体験してみてください。