パン屋VIRONのメニュー!バケットなど種類や店舗一覧も紹介
今では日常的に食することが多くなったバゲットやクロワッサンなどの本場フランスのパン。おいしい本場フランスの味のパンとして常時ランキング上位にいるパン屋がVIRONです。ここではVIRONのおすすめのパンや店舗、レストランとしてのメニューをご紹介します。
目次
VIRONのパンが大人気!
多くのパン屋さんが集まる東京で、おいしいと人気で有名なパン屋「VIRON(ヴィロン)」をご存じでしょうか。おいしいパンを求めてネットで検索をしたり、パン屋特集の雑誌などを読んだりした方は、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
VIRONはパンの本場の国であるフランス人が選ぶ「おいしいクロワッサン」で堂々第1位に選ばれたこともあり、本場の方からもお墨付きのパン屋さんです。一度は食べてみたいVIRONのパンについて、ご紹介していきます。
VIRONはどんなパン屋なの?
VIRONはパンの本場フレンチスタイルのパン屋さんです。2003年に創業し、運営しているのは株式会社ル・スティルです。代表取締役の西川隆博氏は、神戸で「パニーちゃん」のキャラクターで有名な老舗大衆パン屋さんの3代目です。
フレンチスタイルのパン屋さんですが、実はフランスから日本進出してきたパン屋ではなく、日本生まれの日本にしかないパン屋さんなのです。そして、フレンチスタイルに合わせて、お食事が出来るレストランも併設しているパン屋さんです。
小麦粉「レトロドール」を使用
VIRONは、パリ郊外にある同じ名前のVIRONという製粉会社が作る「レトロドール」という小麦粉を独占的に直輸入しています。この小麦粉は、バゲットのために作られた小麦粉で、代表取締役の西川氏がパリ中のパン屋のバゲットを食べた中で、「これだ」と感じた小麦粉だったそうです。
西川氏はそれまで日本と取引がなかったVIRON社と交渉し、「レトロドール」を日本に持ってくることに成功しました。
ランチ・モーニングもある
通常、日本のパン屋さんで食事が出来る場所というと、イートインスペースがあり、陳列されているパンをその場で食べることができ、飲み物の購入が可能な程度です。
しかし、VIRONでは、レストランのようなモーニングとランチ、そしてディナーを楽しむことが出来ます。パン屋さんならではの、フランス式の食事とおいしいパンを堪能できる「ブラッセリー」となっています。
VIRONでおすすめのパンメニュー5選!【食事系】
VIRONで販売されているフレンチスタイルのパンの中で、是非試してみていただきたい、食事そのものにもなるパン、もしくは食事と共に食べることをおすすめ出来るパンを5つご紹介します。初めてVIRONに訪れ購入する場合は、是非ご賞味していただきたいと思います。
①バゲット・レトロドール
VIRONを代表するパン、それが本場フランスと遜色ない「バゲット・レトロドール」です。
いわゆる長細いフランスパンのことです。VIRONでは、バゲットと呼ばれるフランスパンを数種類販売していますが、フランス人やリピーターの方が毎度購入し、かつお店を代表する小麦粉「レトロドール」を使用しているのがこのバゲット・レトロドールです。
バゲットというと「固い・味が淡泊でつまらない」といった感じでマイナスイメージがついてまわりますが、本場フランスのバゲットは、周りは固いけれど小麦粉の香ばしさが感じられ、
食パンのような甘さはないものの、どんなものにも合う少しもっちりした中身で、本来はお食事のお供にも、ジャムなど甘いものにも合う万能なパンです。
この本場フランスのバゲットを日本で楽しめるのがこのバゲット・レトロドールです。蛇足ですが、バゲットは本来小麦粉・酵母・水・塩だけで作られるもので、日本で作られるバゲットは、小麦粉と水が本場フランスと違うためにおいしくならないことが多いです。
その点、VIRONではフランス直輸入の小麦粉に、フランスの超硬水コントレックスを使用していますので、本場と同じ味が作れるそうです。
②サンドイッチ
VIRONを代表するバゲットを利用して作られるサンドイッチは、挟むものもフランスによくある種類で、これまたフランスにいるかのようなおいしさを楽しめる逸品です。
なかでもおすすめなのが「ジャンボン・フロマージュ」です。「ジャンボン」はハム、「フロマージュ」はチーズで、名前の通りバゲットにハムとチーズとバターを挟んだだけのシンプルなサンドイッチです。
シンプルな分、余計な味付けをされておらず、バゲット・ハム・チーズの本来の素朴な味が楽しめ、飽きが来ないおいしさです。
その他、ローストチキンと人参の「プーレロティ(ローストチキンの意味)」や、「トン・クリュディテ(ツナマヨと生野菜)」、フランス料理であるリエット(豚肉の煮込みを容器で固めた料理)が使われた「リエット・コルニション(リエットとピクルス)」など、種類も豊富です。
1つあたり500円~1000円とお値段は張りますが、しっかりボリュームもあるので1食分に匹敵する満足が得られます。いろいろためしてお好みのサンドイッチを見つけてみてください。
③クロワッサン
バゲットに続いてVIRONを代表するパンがクロワッサンです。TV番組の企画で本場フランス人が選ぶ、東京都内のおいしいクロワッサンで、本場フランスから日本進出したPAUL(ポール)やMAISON KAYSER(メゾンカイザー)と並んで選ばれたのがVIRONのクロワッサンです。
エシレバターをふんだんに使った逸品で、サクっと軽い食感でありながら、口の中には上品なバターの香りが広がり、他のクロワッサンと比べてふんわりしています。1つぺろりと簡単に食べれてしまうものですが、味がしっかりしているので食べ応えもあります。
④フォカッチャ
フォカッチャというと、ふわふわした白いパンを想像される方が多いと思いますが、VIRONのフォカッチャはしっかりと焦げ目がついた茶色の丸いパンです。
通常のフォカッチャとは違い、もっちりした食感を出すためにじゃがいものペーストが練りこんであります。イタリアの食事パンですので、こちらもバゲット同様に食事のお供に最適です。
⑤プーリッシュドゥミ
プーリッシュドゥミは、バゲット・レトロドールと同じ生地を使用していますが、成形が異なるパンです。成形が異なることにより、バゲットに比べて中身のもっちり感としっとり感がより感じられます。バゲット独特の皮部分のパリパリ感が苦手な方は、こちらで小麦粉レトロドールを楽しんでみてはいかがでしょうか。
VIRONでおすすめのパンメニュー3選!【デザート系】
VIRONはフレンチスタイルのパン屋さんなので、いわゆるアンパンなどの菓子パンはありませんが、甘くてデザートに出来るようなパンも販売しています。ここでは、フランスを代表する甘いパンの種類の中で、VIRONでおすすめの物をご紹介します。
①クイニーアマン
クイニーアマンとは、フランス北西部の酪農で有名なブルターニュ地方を代表するパンです。クイニーアマンはこのブルターニュ地方独自のブルターニュ語で「バターケーキ」を意味します。
名前の通り、ブルターニュの特産品であるバターをふんだんに使ったサクサクの生地の上部にカラメルがつけられており、これがパリパリと生地のバターと混ざって本当にケーキのような甘く芳醇でありながら、しっとりとおいしいケーキのようなパンです。
VIRONでフランスらしい菓子パンをお試しされたいならば、まずこちらを購入いただければ間違いないといえるほどおいしい逸品です。
②ルトゥーショコラ
ルトゥーショコラはフランス語で「すべてチョコ」という意味で、その名の示す通り、生地にチョコを練りこみ、さらにチョコチップを混ぜたチョコを堪能できるバゲットです。バゲットと言ってもバゲットよりも短く細く、片手でパクっと食べられる大きさです。
チョコづくしと聞くと後を引く甘ったるさを想像してしまいますが、このパンに使用されているのはビターチョコ寄りのチョコで、少しの酸味とほろ苦さが感じられる大人な味なので、通常のチョコの菓子パンとは一線を画しています。
③ブリオッシュ
ブリオッシュとは、カップケーキのような形に丸い突起がてっぺんにある個性的な形をしたパンで、バター・卵・牛乳を使ったふんわりと甘みを感じるパンです。
フランスの北部、ブルターニュ地方のお隣ノルマンディー地方発祥のパンと言われています。やわらかい食感で生地そのものもほのかに甘いので、ジャムなどと一緒に食べるとおいしい逸品です。
パンが美味しいVIRONの店舗一覧!
ここまでVIRONでおすすめのパンをご紹介してきました。では、これらのパンを購入するには、どこにVIRONがあるかが気になります。
パン好きなら一度は聞いたことがあるパン屋さん、VIRONですが、有名な割には実は多店舗運営をしておらず、わずか2店舗しかありません。どちらも都内にありますので、おでかけの際に足を運んでみてください。
①丸の内店
東京駅からすぐのアクセスの良さがあるのがVIRON丸の内店です。こちらの店舗では、パンやケーキの店頭販売に、ランチ・カフェタイム・ディナーの三部制に分けられたレストランが併設されています。モーニングはやっていませんのでご注意ください。
こちらは丸の内という新しいオフィス街という地域性から、遅い時間23時までバーとしても利用が可能です。
フランスにはブラッスリーと呼ばれるカフェがあり、ブラッスリーでは昼間はランチ、午後はカフェ、夜は食事とバーに変貌します。こちらのVIRONの店舗は、まさしくフランスのブラッスリーの形をとっています。
住所 | 東京都千代田区丸の内2-7-3 東京ビルTOKIA 1F |
電話番号 | 【ブーランジェリ・パティスリー】 (店頭販売):03-5220-7288 【ブラッスリー】(レストラン):03-5220-7289 |
営業時間・定休日 | 【ブーランジェリ・パティスリー】(店頭販売):10:00~21:00 【バー】 :10:00~23:00 【ブラッスリー】(レストラン)は下記の3部制 昼 :11:30~14:00(LO 13:30) カフェタイム:14:00~17:30(LO 17:00) 夜 :18:00~23:30(LO 22:00) 定休日はTOKIAに準ずる |
予算 | ランチ :2,000~3,000円 ディナー:6,000~7,000円 |
アクセス | JR「東京」駅 丸の内南口より 徒歩1分 JR「有楽町」駅 東京国際フォーラム口より 徒歩5分 JR京葉線「東京」駅 地下コンコースより直結 |
②渋谷店
最初にオープンした第1号店である渋谷店は、渋谷109を右に進んだ文化村通り沿い、渋谷東急本店の向かい側にあります。
真っ赤な店構えなので簡単に見つけられます。1階が店頭販売コーナーで、パンやケーキを購入可能です。1階のお店の入口右側に2階に上がる階段がありますが、こちらはブラッスリー(レストラン)です。
渋谷店は丸の内店とは異なり、ブラッスリーは9時からオープンしており、モーニングメニューを楽しむことが可能です。
住所 | 東京都渋谷区宇田川町33-8 塚田ビル(1階店頭販売、2階レストラン) |
電話番号 | 【ブーランジェリ・パティスリー】 (店頭販売):03-5458-1770 【ブラッスリー】(レストラン):03-5458-1776 |
営業時間・定休日 | 【ブーランジェリ・パティスリー】(店頭販売): 9:00~22:00 【ブラッスリー】(レストラン)は下記の4部制 朝 : 9:00〜11:00 昼 :11:30〜14:00(LO 13:30) カフェタイム:14:00〜17:30 (LO 16:30) 夜 :18:30〜23:30 (LO 22:00) 無休 |
予算 | モーニング:2,000~3,000円 ランチ :2,000~3,000円 ディナー :8,000~9,000円 |
アクセス | JR「渋谷」駅ハチ公口から徒歩8分。東急本店向かい。 |
パンが美味しいVIRONのモーニング・ランチメニューについて
店舗紹介の項目でご紹介した通り、VIRONにはブラッセリーと呼ばれるレストランが併設されており、VIRONを代表するパンと共に、本格的なフランス料理を楽しむことが出来ます。ランチとディナーは渋谷店・丸の内店両方で楽しめますが、モーニングは渋谷店だけとなります。
モーニングメニュー
渋谷店でのみ提供しているモーニングメニューは「プティ・デジュネ(フランス語で朝食の意味)」がおすすめです。1620円と少々お値段がはりますが、このセットの魅力はなんといってもパンの食べ比べが出来ることです。
VIRONを代表するバゲット・レトロドールに、セレアル(穀物の入ったハードパン)と、甘いパン7種類から2種類を選択し、パンは計4種類堪能できます。さらに6種類ものジャムにはちみつ、チョコクリームがつき、飲み物もつきます。
コーヒーに関してはお替り自由です。ハムや卵といったホットミールは尽きませんが、まさにフランス人が日常的に食べる朝食の豪華版といったところです。
人気があるこのセットメニューを求めて9時の開店前から並ぶ方もいます。11時までに入店しないと頼めませんので、モーニングメニューを試したい方は、開店時間に来て、ゆっくりと過ごすことをおすすめします。
ランチメニュー
渋谷店・丸の内店双方で楽しめるのがランチです。ランチメニューには「プラ・デュ・ジュール(本日のプレート)」といって、メインディッシュとパンのセットのプレートがおすすめです。
メインはお肉料理、魚料理、そしてボリュームのあるサラダから選べます。だいたい2000円前後です。パンもおかわり可能ですので、VIRONのパンとフランス料理が手軽に楽しめます。
ランチプレート以外にも、ア・ラ・カルトと言って前菜・メインを個別にオーダー可能の一品料理もあります。ア・ラ・カルトの場合、前菜にメイン料理、バゲット・レトロドールを頼むと3000円は超えます。セットではなくお好きなものをオーダーしたい場合はア・ラ・カルトがおすすめです。
ディナーは本格的なブラッスリー料理が楽しめる!
ディナーも渋谷店・丸の内店双方でお楽しみいただけます。フランス料理では、通常「アントレ(前菜)」もしくは「スープ」から1品、「プラ(メイン)」から1品の最低計2品をオーダーするのが基本です。前菜1品、スープ1品、メイン1品、これにデザートを追加して、4品がコース料理の基本になります
VIRONのディナーは上記の形式で、ア・ラ・カルトで1品ずつオーダーする形になります。前菜・メインでオーダーをした場合、バゲット・レトロドールが無料でついてきて、おかわり可能です。
まさにフランスのレストランと一緒です。有料ですが、有名なエシレバターを追加することも出来ます。前菜もメインもフランスを代表する料理から季節の食品を使ったものまで楽しめます。
ただし1品1品がそれなりにお高めで、そこにワインなどの飲み物も追加されると贅沢なディナーの部類に入ります。ディナーの場合はモーニングやランチのようなお得なセットはありません。ただし、4品のコース料理は、事前予約をすればご提供いただけます。一人予算6000円~で、最低予約人数は2人からです。
詳しくは直接店舗へご相談ください。
VIRONに美味しいパンを食べに行こう!
パン好きな方なら1度は耳にしたことがあるパン屋さんVIRONをご紹介しました。店頭販売で有名なバゲットやその他のパンを購入し、自宅などで楽しむことも、レストランで本場フランス料理と共にパンを楽しむことも可能です。
店頭販売のパンも売り切れる可能性もあり、レストランも満席になりやすいので、行かれる際は早めがおすすめです。
なお、ここではパンに焦点をあててご紹介しましたが、VIRONではパティスリーもやっていますので、実はケーキも販売しています。ブラッセリーでデザートとして提供しているケーキもお持ち帰りで購入できますので、是非本場フランスに負けないおいしいパンと共にお試しください。