焼き鳥の種類人気ランキング!部位別の名前・特徴を一覧で紹介
子供から大人まで、男女問わず多くの人に人気の焼き鳥。レバーや皮などの誰もが知っている種類から、あまり知られていない希少な種類まで、たくさんの焼き鳥があります。そこでこの記事では、焼き鳥の種類人気ランキングを、さまざまな部位に分けてご紹介していきます。
目次
焼鳥で人気の種類を部位別にランキングで紹介!
子供から大人まで、男女問わず人気の焼き鳥。その焼き鳥で使われる鶏肉は、実は、頭の先から足のつま先まで、一切捨てることがなく無駄なく食べられるのが特徴です。
その分焼き鳥の種類は、レバーや皮など誰もが知っているメジャーな種類から、ハツやぼんじりなどの、あまり出回らないマイナーな種類まで、豊富な種類があります。
もしそれらの種類についての特徴などを知っていれば、飲み会の時に他の仲間に説明したり、今まで以上に焼き鳥が美味しく食べられると思いませんか。
そこでこの記事では、焼き鳥の種類人気ランキングを「肉系編」「内臓系編」「皮・骨系編」「その他」のジャンルに分けてご紹介していきます。
焼鳥の種類の人気ランキングTOP5【肉系編】
胸肉やモモ肉、翼などが属する、肉系の焼き鳥の種類の人気ランキングTOP5からご紹介します。
子供から大人まで人気「つくね」
「つくね」は、子供から大人まで大好きな種類の焼き鳥です。鶏のつくねは、にわとりの首の部分の肉のひき肉に、みじん切りにしたネギや大葉などを混ぜたり、卵の黄身やタレなどを合わせてつくります。
一般的にはこれらの具材を混ぜてつくりますが、混ぜるものはお店によって異なる場合があります。例えば、歯ごたえが楽しめる軟骨入りのつくねを、味わったことがある人もいるのではないでしょうか。このように、つくねはお店独自の味が楽しめます。
ちなみに、つくねの名前は、手でこねて丸めるを意味する「つくねる」が由来となっているといわれています。したがって、魚のすり身を丸めてつくるものも、つくねと呼んでいます。
皮はパリパリで美味しい「手羽先」
「手羽先」は、翼の部分を使い、皮はパリパリで、身がふっくらしてジューシーなところがたまらない焼き鳥です。太い骨とよく動く肉質で脂身が少なく、豊富なコラーゲンが特徴で、塩焼きでいただくことが多くあります。
焼き鳥屋で手羽先を注文すると、串に刺されて平らに並べられた手羽先が出てきます、その見た目がいかだそっくりなことから、いかだ串と呼ばれています。さらに、カットしたネギに串が刺さったものもいかだ串と呼びます。
むしろ、ネギのいかだ串の方が、カットされたネギが丸太に見えるため、見た目はいかだにそっくりです。ただし、お店によっては、ねぎの串焼きなどとネーミングするところもあります。
歯ごたえ抜群でジューシー「せせり」
「せせり」は、鶏の首の部分を使った焼き鳥です。鶏はよく首を振る動作をするため肉が引き締まり、さらに脂が乗っているのが特徴です。そして、一口食べれば口の中へと濃厚な味わいの肉汁が広がります。
一羽から取れる量が20gから100gとあまり取れないため、希少部位として知られています。それにもかかわらず、一般的に料理に使われるもも肉よりもお買い得で、ムネ肉よりも味が優れています。
ちなみに、せせりという名前は、首の骨から肉を「せせりとる」が由来です。ほかに、ネックや、骨から取った肉がそろばんのコマに似ていることから、そろばんと呼ばれることがあります。
焼鳥の定番といえばこれ「ねぎま」
「ねぎま」は、焼き鳥を食べたことがある人はもちろん、そうでない人でも知っている焼き鳥の定番です。鶏のもも肉とネギを交互に串に刺す、おなじみの焼き鳥です。プリッとした味わいのもも肉と、シャキッとした歯触りのネギを交互に味わえます。
今では、ねぎまはムネ肉とネギを串に刺しています。でも、江戸時代には、鶏肉のかわりにマグロのぶつ切りを使っていました。つまり、ねぎまの「ま」は、マグロのまに由来しています。そして、いつしかマグロは鶏肉に取って代わることになります。
野菜を挟んでいるので、他の焼き鳥に比べてヘルシーで低カロリーなのが特徴です。そのため女性にもおすすめです。タレでも塩でも、お好みの食べ方で楽しんでください。
脂の多い赤身肉で人気「もも」
「もも」は、足の付け根の部位を使った焼き鳥です。鶏は足を使ってよく動くため肉質がよく、しっかりした歯ごたえと、コクがある旨みの詰まった肉汁が特徴です。
スーパーなどで手に入りやすいことから、唐揚げやフライドチキン、炒め物などのさまざまなメニューに使われます。和食・洋食・中華など、あらゆる料理に幅広く対応する、鶏肉の代表格です。
焼き鳥では、先ほどご紹介してように、ねぎまにも使われる人気の部位です。タレでも塩でもいただけますが、お肉の美味しさをダイレクトに楽しむなら塩がおすすめです。さらに、タレよりも多少カロリーが低いのもおすすめのポイントです。
焼鳥の種類の人気ランキングTOP4【内蔵系編】
おなじみのレバーや、最近人気急上昇のぼんじりなどが属する、内臓系の焼き鳥の種類の人気ランキングTOP4をご紹介します。
栄養豊富でおすすめ「レバー」
「レバー」は、鶏の肝臓部位の焼き鳥です。肝や赤と呼ばれることがあり、ねっとりとした濃厚な味わいと、独特の食感や匂いが特徴です。人によっては、苦さや生臭さを感じることから、好き嫌いが分かれる種類の焼き鳥です。
でも、新鮮なレバーを味わえば苦さや生臭さを感じることがなく、むしろ一口食べれば、濃厚なコクが感じられます。逆にそれが忘れられずに、レバーに病みつきになる人もいるほどです。
このように、レバーはクセがあるので、最初のうちは濃いめのタレで食べることをおすすめします。さらに慣れてくれば、塩にもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。ビタミンや鉄分が豊富で、栄養価が高い焼き鳥です。
脂肪多めの部位「ぼんじり」
「ぼんじり」は、鶏の尾っぽの付け根の部位です。鶏は尾っぽをよく動かすため、筋肉や脂肪が多いのが特徴です。そのため、適度な弾力があるので歯ごたえがよく、ジューシーな味わいと、とろけるような食感も楽しめます。
ぼんじりは、鶏のお肉の中でも、ほんの少ししか取れない希少部位として知られています。さらに最近では、マスコミ等で報じられることから、その人気が高まりつつあります。
ぼんじりの名前は、鶏のお尻の部分が、ひな祭りのぼんぼりに似ていることが由来といわれてもいます。場所によっては、テール、ペタ、ポンポチなどとも呼ばれているようです。焼き鳥の中でも比較的カロリーが高いので、食べ過ぎには気をつけてください。
コリコリ食感がクセになる「砂肝」
「砂肝」は、砂ずりとも呼ばれ、鶏の胃袋の外壁にある筋胃という部位を使った焼き鳥です。筋胃は、別名砂嚢(さのう)とも呼ばれ、筋肉質なのが特徴です。そのため、食べると味は淡白でクセがなく、コリコリとした食感が楽しめます。
おすすめの食べ方は、淡白でクセがないので塩でいただくのが良いでしょう。レモンをかけると、さらに美味しく食べられます。また、濃いめの味が好みの人には、ごま油と塩の組み合わせがおすすめです。
このように、味付け次第でさまざまな味わいが楽しめるのも砂肝ならではです。他の焼き鳥と比較しても、低カロリーで高タンパク。さらに、亜鉛や鉄分などの栄養素も豊富に含まれています。
濃厚な味が特徴的「ハツ」
「ハツ」は、鶏の心臓にあたる部位を使った焼き鳥で、ココロ、ハートなどども呼ばれます。内臓系の中でも臭みが少なく、プリッとした食感とあっさりした味わいが特徴です。また、同じハツでもお店により以下のような種類があります。
ハツ元はカンやつなぎとも呼ばれ、心臓と肝臓をつなぐ大動脈の部分です。脂が多く割とこってりしていますが、歯触りがよくジューシーな味わいが特徴です。
また、丸ハツは、血管や脂肪を取り除かずに丸ごとの状態です。柔らかく脂が豊富で、濃厚な味わいが特徴です。
ちなみに、ハツの名前は、英語のハートがなまったのが由来といわれています。鉄分やビタミンが豊富に含まれている、栄養価が高い部位の焼き鳥です。
焼鳥の種類の人気ランキングTOP4【皮・骨系編】
人気のかわや、コリコリとした食感が特徴のなんこつな度が属する、焼き鳥の種類の人気ランキングTOP4をご紹介します。
カリカリが美味しい「かんむり」
「かんむり」は、鶏のトサカを指し、そのものズバリに、トサカや烏帽子(えぼし)とも呼ばれています。見た目はトサカそのもので、あまり見慣れない人にはグロさを感じるでしょう。
焼き鳥屋さんでは、カリカリに焼き上げて食べます。コラーゲンが豊富に含まれているので、特に、お肌を大切に保ちたい女性におすすめです。
やはり、かんむりも1羽から取れる量が限られているので、焼き鳥の中でも希少部位として知られています。お店のメニューで見かけたら、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょか。
うまみを味わえる部位「ヤゲン軟骨」
「ヤゲン軟骨」は、胸の先端部分にある比較的柔らかな胸軟骨を使った焼き鳥です。カッパやさんかく軟骨などとも呼ばれています。軟骨とはいえ肉が付き、柔らかくコリコリとした食感と、噛めば噛むほど深みなある味わいが特徴です。
ビールのおつまみなどでいただくなら、塩胡椒がピッタリです。カルシウムやコラーゲンなどの栄養素が豊富に含まれているので、美容や健康を気づかう女性におすすめです。
ちなみに、やげんの名前は、薬をひいて粉末化などにする薬研(やげん)に似ていることが由来です。1羽から1本しか取れない希少部位なので、機会があればぜひ食べてみてください。
ビールのお供として人気「なんこつ」
「なんこつ」は、鶏の首や胸、ヒザなどの軟骨全般を指しています。その中でもヒザなんこつは、1羽から2個しか取れない希少部位として知られています。先ほどのやげんよりも固くて、かみごたえがあるのが特徴です。
特に、唐揚げにして食べることが多く、カルシウムが豊富な上に、ビタミンやミネラルなどの栄養素がバランスよく含まれています。ビールのお供としていただけば、コリコリとした食感と、噛めば噛むほどあふれ出す旨みで、クセになること間違いなしです。
コラーゲンたっぷりの部位「かわ」
「かわ」は、首皮・もも皮・胸皮などの、鶏の皮の部分を指しています。その中でも、首皮が一般的に使われています。なぜなら、皮に肉がほとんどなく、肉として使うのが難しいからといわれています。
皮は脂が乗り脂肪分が多く、カロリーが高いのが特徴です。したがって、美味しいからといって食べ過ぎには気をつけてください。でも、コラーゲンが豊富に含まれているので、お肌を気づかう女性におすすめです。
濃厚な味わいを楽しむなら、脂が豊富なのでタレがおすすめです。また、さっぱり食べるならカリカリに焼いて、塩で味つけると良いでしょう。福岡・博多では、皮を串に巻いてつくる「とりかわ」という名物があります。出かけた際には、ぜひ味わってみてください。
その他でおすすめの焼き鳥の種類2選!
これまでご紹介してきた以外にも、おすすめの焼き鳥があります。えんがわとささみをご紹介します。
少し固めの食感「えんがわ」
「えんがわ」といえば、これまでカレイやヒラメのお寿司だけと思っていませんでしたか。実は、焼き鳥にもえんがわという種類があるのを知っていますか。
鶏肉のえんがわは、胃袋の外側部分の部位の焼き鳥です。塩胡椒で味付けをして、最後にタレをかけていただきます。砂肝よりも少し固めで、歯ごたえがあるコリコリとした食感が楽しめます。
低カロリーで女性におすすめ「ささみ」
「ささみ」は、鶏の胸の部位を使った焼き鳥です。高タンパクで脂肪分が少なく、さっぱりした味わいが特徴です。軽く塩を振っていただくのがおすすめです。また、しそとチーズをはさんでフライでいただくのもおすすめです。
ちなみに、ささみの名前は、形が笹の葉に似ていることが由来です。脂身が少なく低カロリーなので、ダイエット中の人におすすめです。
焼鳥の種類で貴重な部位はどこ?
「おび」は、鶏の腿の中心部位で、モモよりも豊富な水分で、もちもちとした食感が特徴です。1羽から取れる量が少ないので、貴重な部位といわれています。
「線胃(せんい)」は、2つある鶏の胃袋のうちの、砂肝ではない方を指します。1串に3〜4羽も必要な希少部位で、旨みが豊富で濃厚な味わいが特徴です。
「目肝(めぎも)」は、鶏の脾臓で、1羽から1個しか取れない貴重な部位です。見た目から小豆とも呼ばれています。プリッとした食感と、レバーよりもクセや苦味が強く感じられるのが特徴です。
焼き鳥の種類の知識を身に付けよう!
焼き鳥の種類をご紹介してきました。果たして、どれくらいの種類の焼き鳥を食べたことがありますか。さまざまな種類の焼肉について知れば、食べる上でも楽しみが増えること間違いなしです。さらに関心がある人は、これ以外の部位についても調べてみましょう。