フェスってどんな意味?ライブコンサートとの違い・種類・おすすめフェスも!
音楽が好きな方は、1年を通してフェスやライブ、コンサートを楽しまれる方も多いかと思います。そういった場所に行く時、何て言いますか?「フェス」とは、「ライブ」とは、「コンサート」とは、その違いを説明できますか?今回はその違いと意味について解説していきます。
目次
フェスの意味や違いについて知ろう!
最近イベントの名称によく使われる「フェス」。フェスという言葉が使われる場面とはどのような時なのでしょうか。まずはその、「フェス」の意味と、他の言い方との違いについて説明していきます。
そもそもフェスとはどんな意味?
「フェス」とは、大きな祭典やイベントのことを指して使われます。よく使われる場面としては、大型の音楽イベントを「ロックフェス」などと呼ぶ場面などです。
お祭りという意味なので、色々な人やコンテンツが集まって、決められた期間で盛り上がるようなイベントで使用されます。
英語のフェスティバルの略!
「フェス」の意味とはお祭りであるとお話ししたように、その語源は、英語の「フェスティバル(festival)」から来ています。
このフェスティバルが略されて、「フェス」という言葉で使われています。
フェスは音楽だけじゃない!
フェスとは主に音楽イベントなどで使われてきたため、その意味合で認識している方も多いでしょうが、最近では音楽以外の大型イベントでもよく使われるようになりました。
例えば、「肉フェス」「ラーメンフェス」「文房具フェス」などと言うように、フードやカルチャーのイベントなどのイベントです。
フェスには、その趣旨に沿った様々な種類のお店やアーティストが多数参加しているので、現地に行くだけで知らなかった発見がたくさんあります。一か所のイベントで数種類のイベントを楽しみたい人におすすめです。
フェスやライブ・コンサートの違いとは?
音楽イベントと言えば、フェスの他にも「ライブ」や「コンサート」と言った言い方があります。その違いをはっきりと説明できるでしょうか。
ちなみにライブとは生演奏といった意味で、コンサートとは演奏会という意味で使われています。
それでは、フェスとライブやコンサートの違いとは、どういうところで出てくるのでしょうか。
参加するアーティストの数!
まずは参加するアーティストの数での違いです。
基本的にライブやコンサートは、単独や多くとも数組での開催の規模の音楽イベントで使われます。しかしフェスの場合は、お祭りが意味する通り、大規模で複数のアーティストたちが集まって行われるイベントに使われることが多いのです。
特にフェスでは、人気のある旬のアーティストが集まることも多いので、流行の最先端を楽しみたい人にはおすすめのイベント体形です。
会場の広さ!
次は会場の広さでの違いです。
ライブは単独で行うことが多いので、ライブハウスなどの狭めの場所で行われるのが基本です。
コンサートは主にコンサート会場など、決まった一か所のホールで行われることが多く、それゆえ、座ってゆったり聴く音楽イベントに使われます。
フェスは大規模なイベントなので、広い野外で行われたり、屋内でも大型の会場で開催されます。ですので「フェス」と銘打ってあれば、大きな会場で開催されるイベントだということです。
開催期間の長さ!
最後に、開催期間の長さについての違いです。
ライブやコンサートは、決まった日時でイベントが行われ、開催する時間も数時間程度です。
しかしフェスの場合は、出演アーティストが多いため、イベント期間は一日中であったり、数日を通して行われます。
ライブやコンサートより、イベント自体を長期間楽しめるという違いも、お得感があってフェスが人気である理由の一つです。
フェスの種類!
フェスは、カルチャーやフードなどいろいろな大規模イベントで使用されますが、その中には開催方法やその内容によって、あらゆる種類に分けられます。
ここからは、フェスにはどのような種類があるのか、それらの違いについて解説していきます。
屋内フェス
「屋内フェス」とは、アリーナや大型の施設で開催される屋内のフェスイベントのことを指します。
屋内での開催ということで、開催時期も秋から冬にかけての寒い時期に多く、天候に左右されないという利点があります。
また、大型の施設を利用するので都市部からのアクセスもしやすいといった利便性もおすすめできる人気ポイントです。
屋内フェスとして代表手的なものは、COUNTDOWN JAPAN、NANO-MUGEN FES、RADIO CRAZY などがあります。
野外フェス
「野外フェス」は、屋内フェスとは対照的に、屋外で開催されるフェスイベントのことです。外で過ごすのが気持ちよい、春から夏にかけて開催されることが多いことが特徴です。開放的な空間が好きな人に人気の体形です。
また屋外フェスは、キャンプ地や山間部、海辺であれば砂浜で開催されることが多く、会場自体が広いので、イベントスペースも数種類におよぶこともあります。イベントスペースやフードコートなどの位置を押さえて、探検するように巡るのもおすすめの楽しみ方です。
屋外フェスとして代表的なものには、FUJI ROCK FESTIVAL、ROCK IN JAPAN FESTIVAL などがあります。
都市型フェス
「都市型フェス」とは、主要都市の近郊で開催されるフェスイベントのことを言います。
都市部にあるのでアクセスにも便利で、フェス初心者の方は参加しやすいのでおすすめです。
都市型フェスには、人気アーティストが多数集つまるSUMMER SONIC、TOKYO METROPOLITAN ROCK FESTIVALなどがあります。
アウトドアフェス
「アウトドアフェス」とは、野外フェスの分類に含まれます。その野外フェスでも、アウトドアやキャンプも楽しめる形であるということで、別名「キャンプフェス」とも言われています。
自然に囲まれた山間部や湖の周辺などで開催されるので、アウトドアが好きな人、自然が好きな人など、開放的な雰囲気を楽しみたい人におすすめで人気のフェスです。
アウトドアフェスの代表的なものには、朝霧JAM、RISING SUN ROCK FESTIVALなどが挙げられます。
サーキット型フェス
「サーキット型フェス」とは、決まった地域内の複数のライブハウスや飲食店などで、同時にライブが開催されるような形を言います。タイムテーブルをみながら、目的のライブを目指して複数種類のライブハウスを行き来して楽しむことができます。
ライブハウスで盛り上がるライブを体感したい人などにおすすめのフェスの形です。
サーキット型フェスの代表的なものには、MINAMI WHEEL、SANUKI ROCK、MUSIC CUBEなどがあります。
オールナイトフェス
「オールナイトフェス」とは、夜から早朝にかけて開催されるフェスのことを言います。夜通しお祭りを楽しみたい方には、おすすめのフェスです。
しかし、夜に開催されるということで、基本的に18歳未満の方は参加できません。参加する際には、年齢確認のできる写真付きの身分証明書の提示を求められることもあります。
オールナイトフェスの代表的なものには、 RISING SUN ROCK FESTIVAL、BAYCAMPなどがあります。
日本で開催されているおすすめの音楽フェス5選!
フェスにはその様式によっても様々な種類があって、大勢でワイワイと楽しむには、もってこいのイベントです。
ここからは、日本で開催されている人気の高いおすすめのフェスを5つ紹介していきます。
EDC JAPAN
EDC JAPANとは、幕張で開催される大型の人気ダンスミュージックフェスです。内容はエレクエレクトロニック、ダンス、ミュージックの三要素が融合したイベントになります。
もともとは1997年にロサンゼルスで始まったこのイベントが、ニューヨークやラスベガス、そしてインドやメキシコなどへも広がり、日本には2017年に初めて上陸しました。
開催地 | ZOZOマリンスタジアム&幕張海浜公園EDC特設会場 |
開催期間 | 2020年 未定 |
アクセス | 《電車・最寄り駅》 JR京葉線 – 海浜幕張駅(東京駅から約30分)から会場まで徒歩約10分 JR総武線・京成線 – 幕張本郷駅(秋葉原駅から約40分)からバスで約20分 《空港から》 成田空港から電車で約1時間。車で約40分 羽田空港から電車で約1時間。車で約50分 |
公式URL |
EDC JAPANの目玉と言えば、世界トップクラスの豪華アーティストたちだけでなく、その世界観から造り出される、アーティスト性に富んだステージ装飾の数々でしょう。
世界最大級の会場装飾に、ノリノリの音楽とダンス、花火やライティングなどの演出、派手な衣装やメイクに身を包んだパフォーマーたちと、その名の通り「お祭り」を楽しむことができます。
また、出演しているのは海外アーティストが中心なのも、海外から上陸したフェスという点では特徴的でしょう。全身で音楽とダンス、エンターテイメントの凄さを体感したい方にはおすすめのフェスです。
ROCK IN JAPAN FESTIVAL
ROCK IN JAPAN FESTIVALは、茨城の国営ひたち海浜公園で開催される、日本最大級の人気野外ロックフェスティバルです。
こちらのフェスは、日本を代表するアーティストが集結する大規模な音楽イベントとして2000年にスタートし、今では邦楽ロックファンには定番で人気のロックイベントとなっています。
開催地 | 茨城 国営ひたち海浜公園 |
開催期間 | 2020年 8月8日(土)、9日(日)、10日(月・祝) |
アクセス | 《車を利用》 常盤自動車道 友部JCT~北関東自動車道~ ひたちなかIC/日立海浜IC/常陸那珂港ICを利用 《電車を利用》 JR常盤線 勝田駅を利用 《シャトルバスを利用》 JR常盤線 勝田駅、水戸駅、阿字ヶ浦、キャンプビレッジ と会場間はシャトルバスが運行 |
公式URL |
例年では8月に2週に分けて開催されていましたが、2020年は東京オリンピックもあることから、1週で3日間の開催予定になっています。
ROCK IN JAPAN FESTIVALには7つのステージがあり、それぞれに同時にアーティストがパフォーマンスを行っていきます。規模も大きく会場も広いので、各ステージのタームテーブルをチェックして、回る順を計画しておくことをおすすめします。
FUJI ROCK FESTIVAL
日本のロックフェスの先駆けとしても人気の音楽フェスのFUJI ROCK FESTIVALは、「フジロック」の愛称でも多くのロックファンに親しまれています。
苗場スキー場という大自然の中で開催されるロックフェスなので、音楽のみならず、キャンプやアウトドアなどを楽しむ人も多いのが特徴です。
例年では7月開催のフェスイベントですが、今年はオリンピックもあり8月に開催要予定となっています。
開催地 | 新潟 苗場スキー場 |
開催期間 | 2020年 8月21日(金)、22日(土)、23日(日) |
アクセス | 《車を利用》 場内、白樺、浅貝駐車場は会場まで徒歩圏内 田代、みつまた駐車場からは会場までシャトルバスあり ・関越自動車道「月夜野IC」~国道17号線 33㎞ →場内、白樺、浅貝駐車場へは月夜野ICが便利 ・関越自動車道「湯沢IC」~国道17号線 21㎞ →田代、みつまた駐車場へは湯沢ICが便利 《新幹線を利用》 JR東日本「越後湯沢駅」下車後、シャトルバスを利用 《オフィシャルツアーを利用》 全国22都市から発着~会場までの直行ツアーや 宿泊を組み合わせたツアーなどあり |
公式URL |
メインとなるグリーンステージの他にも、小規模のステージもいくつかあります。「ロックフェス」と銘打っていますが、音楽のジャンルはロックに限らず、ポップや民族音楽など様々なところも、あらゆる音楽ファンの人気を集める理由でしょう。
会場に宿泊して数日間のフェスを通して楽しむファンも多く、会場の一角にはキャンプサイトもあります。ここはキャンプサイト券を購入した観客のみ利用可能になっています。
SUMMER SONIC
SUMMER SONIKは関東(千葉)と関西(大阪)で同時開催される、都市型フェスイベントです。SUMMER SONIKの愛称は「サマソニ」。会場は千葉、大阪の2会場ですが、関東の会場は「東京」と称されています。
サマソニは2019年に20周年を迎え、今年は東京オリンピックの開催もありサマソニでの開催はありませんが、それを受け継ぐイベントとして「SUPER SONIK」と名前を変え、2020年限定でフェスが開催される予定となっています。
開催地 | 東京:ZOZOマリンスタジアム&幕張シーサイドパーク 大阪:舞洲SONIK PARK |
開催期間 | 東京:9月 19日(土)、20日(日)、21日(月) 大阪:9月 19日(土)、20日(日) |
アクセス | ・東京 《最寄り駅》 海浜幕張駅下車 幕張メッセ徒歩7分/ZOZOマリンスタジアム徒歩15分 ・大阪 《最寄り駅》 地下鉄コスモスクエア駅(南港)下車 舞洲サマーソニック特設会場行き 有料シャトルバス乗車 |
公式URL |
サマソニの出演アーティストは、当初は洋楽ロックが中心でしたが、近年ではJ-POPやアイドルユニットなど、音楽ジャンルの種類も増え、フェスを年齢層も訪れる年齢層も広がったことが人気の理由でしょう。
主催者も「日帰りで気軽に行ける都市型フェス」を掲げており、会場へのアクセスも便利なので、フェス初心者の方にはおすすめのフェスです。
今年はサマソニを継ぐ限定フェスということから、出演アーティストやその内容が期待され、多くの注目を集めています。
RADIO CRAZY
RADIO CRAZYは「レディオ・クレイジー」と読み、「レディクレ」の愛称で呼ばれる屋内型の音楽フェスイベントです。
大阪のラジオ局FM802が主催するイベントで、2009年から毎年12月の年の瀬に開催され、2019年で30周年を迎えました。
インテックス大阪の1号館から6号館までを、ライブ会場、フードコート、クロークなどに分けて開催されています。
開催地 | 大阪 インテックス大阪 |
開催期間 | 2020年 未定 |
アクセス | 《電車を利用》 地下鉄コスモスクエア駅下車徒歩5分 《車を利用》 (高速道路) 阪神高速湾岸線の南港北出口→インテックス大阪 (一般道) ・国道172号または中央大通り→みなと通り→ 咲洲トンネル→インテックス大阪 ・国道26号→浜口交差点または玉出交差点→ 南港大橋→インテックス大阪 ※車の場合は周辺駐車場を利用 |
公式URL |
出演するアーティストは、邦楽ロックなどのバンドやグループが中心となっており、若年層を中心に人気を集めている音楽フェスです。
レディクレは毎年年末に開催されることから、「ロック忘年会」とも称され、一つの会場で多くの邦楽ロックのアーティストを楽しめることから、開催地の関西以外からも多くの観客が参加しています。
日本で開催されるフェスを楽しんでみよう!
日本の「フェス」は音楽フェス以外にも、フードやカルチャーなどさまざまな種類のイベントに名付けられ、大勢の観客が一同に会して楽しめる「お祭り」として各地で開催されています。
音楽フェスでは、開催地の様式や出演アーティストも種類によって様々であり、フェス会場に行けば、今まで自分の知らなかった音楽や文化に触れて新世界を楽しむことができるでしょう。
ぜひ、日本で開催されているあらゆるフェスに参加して、楽しい思い出を作ってください。