関東煮は関西のおでん?具材など関東煮とおでんの違いなどを紹介
関西に行くと「関東煮(かんとだき)」と呼ばれるおでんがあります。おでんと関東煮の違いがあるのかきになりませんか。今回は、関西名物の関東煮に焦点を当ててご紹介します。関東煮に入れる具材や、関東煮とおでんの違いについてじっくりと見てみましょう。
目次
関西ではおでんのことを関東煮(かんとだき)と呼ぶの?
関西に行くとおでんが「関東煮(かんとだき)」と呼ばれています。おでんと関東煮には違いがあるのでしょうか。
関東煮は、関西人にとってソウルフードのようなもので、寒い冬に好まれるグルメです。今回は、この美味しい関東煮に焦点をあててご紹介します。関東煮に入れる具材や味付けなどについてピックアップした後に、自宅でも簡単につくれるレシピを公開します。
関東煮とおでんとの違いについて!
関西で有名な関東煮と、一般的に食べられているおでんの違いは何なのでしょうか。以下では気になるこの2つの違いについてご紹介します。
【おでんとの違い①】味付け
関東煮とおでんの大きな違いは何と言っても味付けです。関西の「関東煮」と関東の「おでん」と言われています。
味付けの違いですが、関東煮は関西の定番である薄口しょうゆを使い、甘めの味に仕上げています。子供たちが大好きな味なので、家庭でもよく作られている料理です。おでんはご存知の通り、濃いめにしっかりと味が染み込んだものを指しています。
見た目は一緒ですが別々の味付けになっているので、違った食べ物と考えている人が多いようです。
【おでんとの違い②】具材
関東煮は、関東で出されるおでんと基本的には同じ材料を使っていますが、異なる材料もあります。その代表的な例がクジラです。関西風の甘い味にクジラは最高の組み合わせになります。牛スジも好んで入れられています。すべて関西風の味付けにマッチする材料です。
それとは違って、関東のおでんになると、「はんぺん」や「ちくわぶ」が入れられることがありますが、関東煮にはこれらの材料が一切入りません。
昔はおでんといえば田楽のことだった
おでんのルーツですが、昔は「田楽」と呼ばれていたと言われています。串に刺さっている見た目はそのままなのですが、味付けが地域によって異なるようになりました。
田楽は焼いて食べるのが一般的ですが、おでんや関東煮は煮込んで食べるものです。どうしてこの違いが出たのかは、色々な諸説があります。
関西で人気の関東煮の由来は?
関西で大人気の関東煮は、どうして関西でありながら関東煮とつけられたのでしょうか。
関東煮の由来は、「関東から伝わった煮物」という意味でつけられたという説もあったり、関東大震災の際に関西に移住した関東人が広めたという説があったりと、諸説色々あります。
おでんと似た食べ物だけあって、ルーツは一緒のようですが、由来については定かではありません。
関東煮が美味しい関西の人気店3選!
関東煮のことが少しわかったところで、次に関東煮が美味しい関西の人気店をご紹介します。地元の人も足しげく通う、関東煮が美味しいと人気のお店なので要チェックです。
①【大阪】大根や牛すじ串など定番具材が美味しい「きくや」
「きくや」の関東煮のお店は、玉造駅からすぐというアクセス抜群の場所にあるので、常に多くのお客さんが集まっているお店です。関東煮は冬だけというイメージはなく、季節を問わず関西の関東煮がいつでも食べられます。
この「きくや」は平日のみの営業で、ランチタイムにはピークを迎えます。このピークを外して訪れると、すぐに座席について美味しい関東煮がいただけます。
住所 | 大阪府大阪市東成区東小橋1丁目1−17 きくやビル 1F |
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電話番号 | 06-6976-9629 |
営業時間・定休日 | 営業時間 11:30~22:00 定休日 土曜・日曜・祝日 |
予算 | ランチ:~999円 ディナー:1,000円~1,999円 |
駐車場の有無 | 無し |
アクセス | JR大阪環状線玉造駅より徒歩1分 玉造駅(JR)から78m |
公式URL |
②【大阪】日本最古とも呼ばれる老舗有名店「たこ梅本店」
関西で大人気のおでん屋さんである「たこ梅本店」は、毎日のように多くのお客が訪れる有名店です。この「たこ梅本店」は、日本最古のおでん屋と言われるほどで、お店の中もレトロなつくりになっています。
入り口の看板は「関東煮」と「おでん」の両方の赤提灯が掲げられています。店内はカウンター式の席とテーブル席の2つが準備されていて、カウンター席に座るとすでにたくさんの関東煮がぐつぐつと煮込まれている関東煮が見えるほどです。
「がんもどき」である「ひろうす」や、大根、そして「クジラ」を指す「さえずり」なども一番美味しい状態に煮込まれています。また、「たこ梅本店」では「たこの甘露煮」も有名なので、ぜひ見逃さないようにしたいものです。
住所 | 大阪府大阪市中央区道頓堀1丁目1−8 |
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電話番号 | 06-6211-6201 |
営業時間・定休日 | 営業時間 17:00~22:50(LO22:30) 定休日 無休 |
予算 | ランチ:2,000円~2,999円 ディナー:2,000円~2,999円 |
駐車場の有無 | 記載なし |
アクセス | 日本橋駅から218m |
公式URL |
③【兵庫】川西能勢口駅すぐ「かんと煮戸田」
兵庫県で関東煮を食べるすれば、「かんと煮戸田」がとても有名です。透明のスープに、じっくりと煮込まれた具材がたくさんの関東煮が出てくると、ついついお酒も進んでしまうほどです。
お店の中では、バイガイや湯葉海老など、一般的な家庭では食べないような具材もたくさんあります。この「かんと煮戸田」は、 川西能勢口駅からのアクセスも良く、ふらりと一人で立ち寄ることもできます。
住所 | 兵庫県川西市小戸1丁目3−10 |
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電話番号 | 072-755-6187 |
営業時間・定休日 | 営業時間 日曜日 |
予算 | ディナー:2,000円~2,999円 |
駐車場の有無 | 無し |
アクセス | 阪急宝塚線・能勢電鉄「川西能勢口駅」徒歩4分 川西能勢口駅から309m |
公式URL |
小学校の給食の定番・甘い関東煮の簡単レシピを紹介!
子供たちが学校給食で食べて、大人は美味しい関東煮のお店で関東煮を食べるのが一般的になっている関西。自宅でも簡単に甘い関東煮が出来ます。
家庭によっても関東煮の味付けが異なりますが、ここでは一般的な甘くて簡単な関東煮のレシピを公開します。参考にして自宅で作ってみてください。
必要な材料
関東煮の具材は一般的なおでんの具と変わりありません。こんにゃくやだいこん、ちくわや天ぷらにたまごなど、自分の好きなおでんの具を用意します。
次に調味料ですが、水1リットル、白だし50㏄、めんつゆ大さじ3、砂糖大さじ1、みりん大さじ3、酒大さじ3、切り出し昆布1枚を準備してください。
作り方について
こんにゃくやダイコンは下茹でしたり、レンジでチンしておきます。切り出し昆布と調味料をすべて鍋に入れて、味の染みにくいものから順番に入れていきます。厚揚げやさつま揚げは最後に入れるようにしましょう。
味を見て、めんつゆや白だしを追加して、自分好みの味に仕上げて完成です。一旦火を止めて冷ますと味がしみ込みやすくなります。簡単なので自宅でも作ってみてください。
広島県福山市にも関東煮と呼ばれるホルモン串があるって本当?
広島県福山市にも、「ホルモン串」と呼ばれるグルメがあり、このホルモン串が関東煮に似ていると言われています。名前の通り、ホルモンが串に刺さっていて、出汁の中でぐつぐつと煮込まれています。
ジューシーで旨味があふれるホルモン串なので、ビールや日本酒と最強の組み合わせになります。何本でも食べられるので、食べ過ぎに用心のグルメです。
美味しい関東煮を食べてみよう!
関西で有名な関東煮ですが、関西以外のエリアではなかなか口にすることが出来ないグルメです。関西に行ったのであれば、一度は関東煮を食べてみましょう。最初はおでんとかけ離れた味にびっくりするかもしれませんが、美味しい関西煮のとりこになるかもしれません。