軽井沢•白糸の滝!見どころやアクセス方法•周辺の観光スポットを紹介
軽井沢は日本を代表する避暑地・別荘地です。軽井沢は気候も風景も素晴らしいですが、特におすすめの人気スポットは白糸の滝です。インスタ映えするのは勿論ですが、実際に幻想的な滝を見ると感動です。白糸の滝の見どころや、アクセス方法・周辺スポットなどを紹介しましょう。
目次
軽井沢の絶景•白糸の滝を見に行こう!
白糸の滝と名の付いた滝は、実は日本中にたくさんあります。「白糸の滝」は、決して勢いのある滝ではありません。しかし那智の滝や華厳の滝のような、迫力のある大瀑布とは違った魅力があります。
軽井沢の白糸の滝はまさに幻想的な美があるのです。水が細い糸のようになって流れ落ちる滝は、日本では白糸の滝と呼ばれることが多いです。そのような全国の白糸の滝の中で、軽井沢の白糸の滝は規模も美しさも群を抜いています。
軽井沢というおしゃれで洗練された街の雰囲気によく似合う、素敵な白糸の滝を紹介します。
軽井沢•白糸の滝についてチェック
それでは軽井沢の宝石のように美しい、白糸の滝について詳しくチェックしてみましょう。
軽井沢とは?
軽井沢の歴史は、江戸時代には中山道が通る宿場町として栄えていました。ちょうど中山道の難所として知られていた碓氷峠の西側の宿場町だったのです。さらに近くにある浅間山を望む景勝地でもありました。
明治時代に入ると一時衰退していましたが、1885年にカナダ人宣教師のショーがこの地を訪れたところ、その冷涼な気候が気に入ったのです。その後ショーは1888年に旧軽井沢に別荘を建設したのです。これが保養地・避暑地のさきがけとなりました。
以後、亀屋旅館の佐藤万平が1894年に軽井沢初の洋風ホテルの「亀屋ホテル」を創業したのです。ここは後に「万平ホテル」となります。
その後1899年には「軽井沢ホテル」、1906年には「三笠ホテル」も開業し、外国人宣教師や知識人、文化人の間で「日本三大外国人避暑地」として人気を博したのです。
ちなみに他のふたつは、野尻湖と宮城県七ヶ浜町の高山国際村です。そして1900年代に入ると貸別荘やホテルが増え始め、外国人も多数訪れるようになりました。こうしておしゃれで洗練されたおすすめの別荘地が形作られていくのです。
軽井沢の気候
軽井沢周辺の標高は1000m前後と高地であり、このため年間平均気温は7.8℃であり、札幌の平均気温の8.5℃よりも低温なのです。このおかげで夏場はおすすめの避暑地として知られており、夏場は東京の暑さに耐えかねた人達が訪れたのです。
また、軽井沢は天然の病院であるといわれていたこともあり、結核の治療法が無かった20世紀初頭には軽井沢町内にサナトリウムが設置され、静養に使われました。
幻想的で美しい軽井沢屈指の絶景
軽井沢の観光スポットには、洋風の建築物などの人口の美を愛でるところが多いですが。自然環境も美しい場所がいくつかあります。例えば軽井沢レイクガーデンや、滝返しの滝、軽井沢星野エリア、雲場池などがおすすめです。
しかしながら、軽井沢の白糸の滝を一度見てしまうと、それ以外の場所が色あせてしまうほど、白糸の滝の印象は強烈なのです。最初に見た時には、何よりもそのスケールの大きさに驚き、そして繊細な美しさにうっとりとしてしまうでしょう。
軽井沢•白糸の滝へのアクセス方法
軽井沢観光では絶対はずせない絶景のおすすめ「白糸の滝」へは、どのようにアクセスしたらよいのでしょうか。
車なら白糸ハイランドウェイを利用しよう
車で白糸の滝に行く場合は、白糸ハイランドウェイを利用することになります。この道は一般自動車道で有料道路です。この白糸ハイランドウェイを進んで行くと、途中に白糸の滝があります。
白糸ハイランドウェイは、旧軽井沢と国道146号を直接結ぶルートです。料金は区間料金となっており、峰の茶屋から三笠の通し料金と、峰の茶屋から小瀬、小瀬から三笠の区間となっています。
さらに、信濃路自然歩道が隣接しており、白糸の滝や滝返しの滝を散策できるトレッキングコースとなっています。このコースもおすすめの散策スポットです。
バスでもアクセスしやすい
白糸の滝へは軽井沢駅から出ているバスに乗れば23分間で到着できます。乗車するのは軽井沢駅で、草津交通の草津温泉行きか北軽井沢行きに乗るのです。そして白糸の滝のバス停で下車します。
料金は大人片道710円で、軽井沢駅北口バス乗り場の2番で乗車すると、旧軽井沢バス停を経由して白糸ハイランドウェイを利用して白糸の滝バス停へ到着します。バス停からは徒歩5分ほどで目指す白糸の滝に到着します。
自家用車の駐車場よりも白糸の滝に近い場所にバス停があるので、バスを利用すると歩く時間が短縮できるのでおすすめです。
軽井沢•白糸の滝の見どころ
それでは白糸の滝の見どころを、具体的に詳しく紹介しましょう。
幅70mに渡って流れ落ちる
白糸の滝をひと目見た時の印象は、意外に幅があるので驚くのではないでしょうか。高さは平均すると3m程度なので、日本にある大型の滝のような100m規模と比べると低いのですが、繊細な流れが幅70mに渡って続いているのは絶景です。
しかも流れ落ちる水が、まるで整然と並んでカーテンのように落ちてくるのを眺めていると、なんと上品な滝なのだとうっとりとしてしまうでしょう。
滝の左の端から右の端までゆっくりと見渡していくと、この滝がゆるやかなS字カーブを描いていることがわかります。じっくりと鑑賞しましょう。
浅間山からの湧水だから雨が降っても濁らない
もう一度白糸の滝の周辺のMAPをよく見てみましょう。下のGoogle MAPを見れば一目瞭然ですが、白糸の滝は山の中に忽然と姿を現わしています。普通滝というのは、川から流れてくる水が滝になったり、湖から流れ落ちてきます。
いったいこれはどういうことなのでしょうか。その答えは、白糸の滝はあたかも岩の間から染み出るように現われているのです。つまり浅間山一帯に降った雨水が地下に染み込んで地下伏流水となり、これが白糸の滝となって湧き出てきているのです。
このため、地下で濾過されたきれいな水なので、雨が降った後でも滝の水は濁らないで透明な流れを見せてくれます。
夏と冬はライトアップでより幻想的に
白糸の滝は昼間だけ楽しめるのではありません。夏と冬にはライトアップされて夜間も楽しめるようになっています。また、夏には単にライトアップする以上の特別なショーが開催されるのです。
それは、プロジェクションマッピングなのです。2019年7月26日金曜日から8月25日日曜日までの間、19時から21時まで1日9回に亘ってプロジェクションマッピングが行われました。
上の動画を見れば、いかに幻想的な素晴らしいアートが繰り広げられているかがわかるでしょう。なお、冬場は白糸の滝が凍結しますのでライトアップするとまた違った趣の美しさが楽しめます。寒くても美しいものを見たい人には是非おすすめです。
秋は紅葉の名所としても人気
青みがかった風景の中の白糸の滝を見慣れているでしょうが、秋になって周囲の山々が紅葉した時の美しさも見逃せません。軽井沢は秋になると気温が低くなるので、紅葉が鮮やかに色づくのです。
背景の紅葉が水面にも反射して、白糸の滝全体が燃え立つような美しさを表現する季節になります。中には紅葉シーズンを楽しみにして毎年白糸の滝を訪れるファンもいます。白糸の滝の四季を味わう上で、秋の紅葉は特におすすめです。
軽井沢•白糸の滝の休憩スポット「白糸の滝売店」
バスで白糸の滝を訪れた人はバスを降りたときに目にしていますが、草津交通などが経営する白糸の滝売店があります。ここは滝見物の疲れを癒したり、荷物を預けたりと便利な施設なのです。
トイレにコインロッカー•お土産もある
白糸の滝売店は、バスを運行する草津交通も経営しているので、バスで訪れた際に便利なように各種の施設が充実しています。この売店にはトイレの他にコインロッカーも設置されています。
白糸の滝を見に行く際や、帰って来てバスを待つ間に周辺を散歩するのに身軽になれるので、コインロッカーを利用するのがおすすめです。
またお土産も充実しているので、白糸の滝見学の記念に何か買って帰るのも良いでしょう。
おやきやイワナの塩焼きも食べられる
白糸の滝の売店で一番人気なのは、「いわな塩焼き」です。名物のいわなの塩焼きは注文してから焼くので、15分くらいかかります。バスの時間を計算に入れて早めに注文するとよいです。
もっとも、ハイシーズンには焼くのが追いつかないくらい注文が立て込みますので、十分時間に余裕を持って食べましょう。それ以外にも信州名物の「おやき」や「名物・鹿まん」など人気のまんじゅうもあります。
さらにここでしか食べられないのが、「白糸湧水どうふ」です。このとうふは白糸の滝の湧水と長野県産大豆で作った手作りです。食べ方は、だし醤油、浅間ブルーベリー、メープルシロップ、岩塩など思い思いにトッピングできます。
白糸の滝周辺のおすすめスポット
白糸の滝を見てうっとりとしたら、軽井沢のその他のエリアも是非探訪しておきましょう。先にも書きましたが、軽井沢は明治以来外国人に好まれて発展してきた街なので、当時としてはかなりハイカラな街だったのです。
したがって往時を偲ばせる歴史的建造物や、その後軽井沢の進取の気性を受け継いだモダンな建造物が豊富にあります。その中からおすすめの見どころを紹介しましょう。
①軽井沢の鹿鳴館「旧三笠ホテル」
森の中の西洋式洋館はまさに「鹿鳴館」と呼ばれるに相応しい建築物です。ドラマにも時々登場する有名な旧三笠ホテルは、敷地前方の愛宕山が奈良県の三笠山に似ていることから、「三笠ホテル」と名付けられたそうです。
1905年に岡田時太郎設計のもと竣工し、1980年には「旧三笠ホテル」として国の重要文化財に指定されています。明治大正の著名人が訪れた優雅なホテルでは、見学は勿論のこと、クラッシックのコンサートなどの催しもあります。
住所 | 長野県北佐久郡軽井沢町 軽井沢1339-342 |
---|---|
電話番号 | 0267-42-7072 |
営業時間・定休日 | 9:00~17:00 年末年始休館 |
料金 | 大人400円 小中高200円 |
駐車場の有無 | 有 |
アクセス | 旧軽井沢から 徒歩30分 軽井沢駅から レンタサイクル 30分 軽井沢駅から バスで8分 |
公式URL | 旧三笠ホテル |
②閑静でゆったりした温泉施設「星野温泉 トンボの湯」
源泉かけ流しの軟らかなお湯は、飲むことも可能です。美肌の湯ともいわれ、古には与謝野晶子や北原白秋にも親しまれた温泉と言われています。
1915年に開湯した華やかな歴史をもつ「トンボの湯」は、現在はモダンでシンプルな様相で来訪者の心を捉えています。檜が香る内湯と、花崗岩で作られた露天風呂と、それぞれの趣を楽しめ落ち着けるでしょう。
住所 | 長野県北佐久郡軽井沢町 大字長倉2148 |
---|---|
電話番号 | 0267-44-3580 |
営業時間・定休日 | 10:00~23:00 年中無休 |
料金 | 大人1350円 子供800円 (入湯税・消費税込み) |
駐車場の有無 | 有 |
アクセス | 【電車】 しなの鉄道 中軽井沢駅下車 徒歩17分 【バス】 軽井沢駅から バス約20分 【車】 軽井沢ICより 20分 |
公式URL | 星野温泉トンボの湯 |
③モダンでおしゃれな人気スポット「ハルニレテラス」
軽井沢の自然と、オシャレなウッドデッキが良く似合い、美味しいレストランにショップが並ぶ人気スポットが「ハルニレテラス」です。手掛けているのは星野リゾートです。このハルニレテラスは「星野エリア」にあります。
人気のベーカリー「沢村」で天然酵母のパンを購入し、ピクニックさながらテラスでランチも楽しいでしょう。信州蕎麦を味わいたい人には、粋な「川上庵」がおすすめです。
住所 | 長野県北佐久郡軽井沢町 大字長倉2148 |
---|---|
電話番号 | 0267-45-5853 |
営業時間・定休日 | 店舗により異なる |
料金 | 店舗により異なる |
駐車場の有無 | 有 |
アクセス | 軽井沢駅より シャトルバス15分 軽井沢ICより 車で20分 |
公式URL | ハルニレテラス |
星野エリアとは
ハルニレテラスがある「星野エリア」とは、1915年に星野温泉が開湯して、草津温泉に逗留していた人達が仕上げ湯として利用するようになりました。
昭和中期に中西悟堂(日本野鳥の会の創立者)が滞在したときに、「これからは野鳥を見て楽しむ時代になる」と主張し、この地に隣接する国有林が世界的な野鳥の宝庫だと指摘したのです。その後この森は「国設軽井沢野鳥の森」に指定されました。
ちなみに、星野温泉とは現在の星野リゾートのルーツでもあります。
軽井沢の白糸の滝を見て感動しよう!
軽井沢は街中のおしゃれなカフェのイメージが濃いですが、一歩周辺に出て行くと「鬼押出し」のようなワイルドな自然が残っています。雄大な浅間山を見ていても、大自然の力と美を強く印象づけられることでしょう。
そして白糸ハイランドウェイという、特別なハイウェイを使って訪れる白糸の滝は、初めて見たらこの世にこんなにも美しいものが存在するのかと驚くに違いありません。
いずれにしても、軽井沢に行ったら自然の美しさを味わってこそですので、白糸の滝をじっくりと鑑賞して感動しましょう。