シャチがいる日本の水族館!人気のシャチショーの情報も紹介!
丸い体につぶらな瞳がかわいいシャチは、水族館の人気者。日本全国の水族館の中で、たった二つの水族館にしかいない貴重な動物です。ここでは、シャチがどんな動物であるのか、また、日本のどこの水族館に行けばシャチを見ることができるのかについてご紹介します。
目次
日本でシャチが見られる水族館を紹介!
水族館の人気者のシャチ。イルカのような見た目とクジラのような体の大きさが特徴で、丸くかわいい瞳がキュートな動物です。
かわいいシャチは、日本の水族館で見ることができます。この記事では、シャチを見られる日本の水族館をご紹介します。
国内でシャチがいる水族館は2か所のみ
実は、日本でシャチを見ることのできる水族館は、たった2つしかありません。ひとつが、「鴨川シーワールド」、もうひとつが「名古屋港水族館」です。
日本にある水族館の総数は、150前後だといわれています。その中の2つですから、パーセンテージで表すと1%以下。つまり、日本の水族館でシャチを見ることができる2施設は、非常に貴重な施設なのです。
かつては、和歌山県の「太地町立くじらの博物館」でシャチを見ることができましたが、現在は見ることができません。
日本国内で飼育されているシャチは血がつながっている
日本国内でシャチを見ることができる「鴨川シ―ワールド」と「名古屋港水族館」では、どちらの水族館で飼育されているシャチ同士、血がつながったものがいます。
現在、名古屋水族館で飼育されているオスのシャチは、鴨川シーワールドで生まれたシャチです。
シャチってどんな生き物?
シャチとはいったいどのような生き物なのでしょうか。シャチの特徴や性格などについて、詳しくご紹介します。
シャチ(オルカ・サカマタ)とは
シャチは水族館にいますが、動物です。漢字では「鯱(しゃち」と書き、魚へんの感じが使われますが、魚ではありません。
分類は、クジラ目ハクジラ亜目マイルカ科シャチ属。別名で「オルカ・サカマタ」と呼ばれ、丸いフォルムと優しい表情がかわいい、水族館の人気者です。
シャチ(オルカ・サカマタ)は肉食動物
愛らしい見た目のシャチですが、実は肉食。クジラやペンギン、アザラシなども捕食する、海洋系での食物連鎖において頂点に立つ動物です。
学名の「Orcinus orca(オルキヌス・オルカ)」は、ラテン語で「冥界からの魔物」の意味があり、英語ではシャチのことを「Killer Whale(クジラ殺し)」と表すなど、実は、凶暴な動物として知られています。
シャチは4タイプに分けられる
シャチは、主食とするものによって4つのタイプに分けられます。
Aタイプは、クジラを主食とするシャチ。Bタイプは、クジラやペンギン、アザラシなどの哺乳類、Cタイプはタラなどの魚を主食とします。
Dタイプは新たなタイプとして発見されたばかりなので、まだ主食とするものはわかっていません。ゴンドウクジラに似たような見た目が特徴です。
シャチ(オルカ・サカマタ)の特徴
まずは、シャチがどのような特徴を持つ動物なのかを解説します。
シャチ(オルカ・サカマタ)の大きさと重さは?
シャチの体長は、オスが5.8m~6.7m、メスの体長が4.9m~5.8mといわれます。どちらかというと、オスの方が体が大きいことが特徴です。
体重はオスで4トン前後、メスで2トン~3トン。イルカに比べると圧倒的な大きさと重さであることが特徴です。
シャチは(オルカ・サカマタ)寿命が長い
シャチの平均寿命は、オスで30歳前後、メスで50歳歳前後だといわれます。オスの最高寿命は約50歳、メスの最高寿命は80歳以上まで生きたという記録が残るなど、人間と同じくらいの年月を生きる哺乳類です。
しかし、長生きをするのは、野生のシャチで、水族館などで飼育されるシャチは最高でも30年程度です。
シャチ(オルカ・サカマタ)は速い
シャチは、海に暮らす哺乳類の中でトップクラスのスピードを誇る動物です。シャチの泳ぐ速度は、時速60~70km。「海の韋駄天」と称されることもあるほど、早いスピードで泳ぐことが特徴です。
シャチは全体的に丸くふっくらとした見た目をしていますが、実は筋肉質。だからこそ、早いスピードで海の中を移動することができるのです。
シャチ(オルカ・サカマタ)の性格
シャチはどのような性格をした動物なのでしょうか。
シャチ(オルカ・サカマタ)は群れで生活する
シャチは基本的に群れで行動をする動物です。しかし、水族館で見るシャチは、ほとんどが1頭や2頭など少数。これは、動物愛護の観点から多数のシャチを水族館で飼育することができないことや、水族館での繁殖が困難であることなどが理由です。
水族館のシャチは、他の動物や魚とは違う特別な水槽で飼育されていることがほとんど。単体で優雅に泳ぐ姿を見ることができるでしょう。
気配りの動物
群れで生活をするシャチは、仲間のことを気遣う優しい性格をしています。
例えば、母親がエサ取りに夢中になって子供から目を離している時、仲間のシャチがさりげなく子守をするそう。また、獲ったえさを分け与える行動も見られ、思いやり溢れる性格であることがわかります。
海では「海のギャング」としておそれられているシャチも、人を襲うことはめったになく、人懐っこい動物です。
シャチがいる水族館①鴨川シーワールド
日本の水族館でシャチを見られる場所の一つが、千葉県にある「鴨川シーワールド」です。
鴨川シーワールドのシャチ
鴨川シーワールドで飼育されているシャチは、現在4頭 (2020年5月現在) 。 そのうち、ラビーは、2008年にオスの「アース」を、2012年にメスの「ルーナ」を出産しました。
現在アースは、名古屋港水族館で飼育されています。
人気のシャチショー「シャチパフォーマンス」
鴨川シーワールドで大人気のプログラムが、ダイナミックなシャチの動きを見ることができる「シャチパフォーマンス」。日本でシャチのショーは、ここでしか見ることができないおすすめのショーです。
シャチの大ジャンプや、トレーナーの方との息の合ったコンビネーションなど、見所満載。いつも客席が満席となる、人気のショーです。
シャチショーの見どころと注意点
シャチショーで一番人気の見どころは、シャチの大ジャンプ。目の前で繰り広げられる迫力のある大ジャンプは、空を仰いで見上げるほどの高さにまで至ります。水面に落ちた時の水しぶきの激しさもぜひおすすめしたい見どころです。
夏には「シャチのサマースプラッシュ」と題して、客席に向けてシャチたちが尾びれでたくさんの水しぶきを浴びせる人気のショーが開催されます。豪快なシャチたちのスプラッシュを浴びながら、夏の涼しいひと時を過ごすことのできる、おすすめのイベントです。
濡れたくない人は前列に行かないように注意。スプラッシュ体験をしたい人は、着替え持参がおすすめです。
鴨川シーワールドの基本情報
鴨川シーワールドは、電車や車で東京から約2時間のところにあります。首都圏からだとドライブ部の目的地としても人気のおすすめスポットです。
最寄りの「安房鴨川駅」からは無料送迎バスが出ており、約10分で鴨川シーワールドに到着します。アクセスに便利なおすすめの水族館です。
所在地 | 〒296-0041 千葉県鴨川市東町1464−18 |
---|---|
電話番号 | 04-7093-4803 |
開館時間・休館日 | 【開館時間】 9:00~17:00 ※日により営業時間が異なる(詳細はHPより) 【休館日】 館内整備日など(詳細はHPより) |
料金 | ◆1DAYチケット 大人(高校生以上) ¥3,000 小人(小学生・中学生) ¥1,800 幼児(4歳以上) ¥1,200 60歳以上 ¥2,400 ※年齢を証明するものをご提示ください。 ◆2DAYSチケット 大人(高校生以上) 通常2日間入館¥6,000 → ¥4,500 小人(小学生・中学生) 通常2日間入館¥3,600 → ¥2,700 幼児(4歳以上) 通常2日間入館¥2,400 → ¥1,800 60歳以上 通常2日間入館¥4,800 → ¥3,600 |
アクセス | ※「安房鴨川駅」より無料送迎バスあり (連絡通路の階段を上り反対側の西口バス停より乗車) 【電車】 最寄り駅は「安房鴨川駅」 【バス】 ・千葉駅から約2時間 高速バス カピーナ号で鴨川シ―ワールド下車 ・東京駅から約2時間 東京駅八重洲口→(アクアライン高速バス アクシー号)→鴨川シーワールド 【車】 ・海ほたるPAより約1時間10分 ・千葉市内より約1時間20分 ※1日駐車料金 普通車 ¥1,200 |
公式URL |
シャチがいる水族館②名古屋港水族館
続いてご紹介する人気の水族館は、名古屋港水族館です。東海や関西など、主に西日本の人たちがシャチを見に訪れる、おすすめの観光スポットです。
名古屋港水族館のシャチ
水族館の人気者、シャチがいるプールは、北館の2階と3階。水槽が2フロアに突き抜けているので、どちらの階からも間近でシャチを見ることができます。
名古屋港水族館のシャチは、現在2頭(2020年5月現在)。メスのリンと、鴨川シーワールドから引っ越してきたオスのアースです。
人気のシャチショー「シャチ公開トレーニングショー」
シャチのトレーニングショーは、 北館3F スタジアムで約15分間行われる人気のプログラム。1日3回開催されるので、ぜひ時間を合わせて見に行くことがおすすめです。。
飼育係の方の解説を交えながら、どのようにトレーニングされるのかを見ることができる、興味深い人気のショーです。
シャチショーの見どころと注意点
シャチのトレーニングショーは、ジャンプやランディングなどのトレーニング風景を見ることができるおすすめのプログラム。ショーの舞台裏を見学することのできる、貴重な機会です。
トレーニング中のシャチの近くでは、大きな音や声を出したり、驚かすような行動をしてはいけません。シャチはシャチなりに集中して頑張っているので、ぜひそっと見守ってあげるようにしましょう。
名古屋港水族館の基本情報
名古屋水族館は、最寄り駅から徒歩で15分程度。近くには、南極観測船ふじや海洋博物館、展望室などさまざまな施設があり、水族館以外でも楽しむことができます。
水族館だけに入ることができるチケットのほか、4施設共通チケットもあるので、ぜひすべてを回ってみることがおすすめです。
所在地 | 〒455-0033 愛知県名古屋市港区港町1−3 |
---|---|
電話番号 | 052-654-7080 |
開館時間・休館日 | 【開館時間】 通常(3月下旬〜11月)9:30~17:30 GW、夏休み 9:30~20:00 冬期(12月〜3月中旬)9:30~17:00 【休館日】 毎週月曜日※祝日の場合は翌日 |
料金 | 【水族館入館料金(個人)】 大人 2,030円(夜間 1,620円) 高校生 2,030円(夜間1,620円) 小・中学生 1,010円 (夜間800円) 幼児(4歳以上) 500円(夜間400円 ) ※夜間入館はゴールデンウィーク、夏休み期間の午後5時以降のみ可能 【4施設共通券】 大人 2,440円 高校生 2,440円 小・中学生 1,210円 幼児(4歳以上) 水族館料金500円 ※4施設とは、名古屋港水族館、南極観測船ふじ、展望室、海洋博物館 |
アクセス | 【地下鉄】 名古屋市営名港線「名古屋港駅」出口3〜入口 徒歩5分 名古屋市営名港線「築地口駅」出口3〜入口 徒歩15分 【車】 ・港明ICから ※駐車場 乗用車 100円/30分(入庫から24時間までごとに1,000円) |
公式URL |
水族館で買いたい!人気シャチグッズ
水族館に行ったら、ぜひシャチに関したお土産も手に入れたいもの。ここでは、シャチのいる2つの水族館でおすすめのお土産をご紹介します。
抱き心地最高!「シャチのぬいぐるみ」
ふかふかのシャチのぬいぐるみは、抱き心地のいい癒しのアイテム。お部屋やベッドなど、そばに置いておきたい愛らしいグッズです。
いつも身につけたい!「シャチのストラップ」
いつもかわいいシャチを身につけていたいという人には、シャチのストラップやチャームがおすすめです。見るたびに癒されます。
迫力満点のシャチショーを見に行こう!
鴨川シーワールドや名古屋港水族館では、迫力のある貴重なシャチショーを見ることができます。
日本で現在シャチを見ることができるのがは2つだけ。かわいいシャチを間近で見てみたいという人は、ぜひ足を運んでみてください。