アザラシの腹で作るキビヤックの味を紹介!日本での購入方法も!
アザラシの腹で作るキビヤックという食べ物は、日本でも漫画「もやしもん」で取り上げられたことから有名です。キビヤックの詳しい作り方や味について調べてみました。また、日本でキビヤックを食べることができるか購入できるのかどうかについても詳しく調べてみました。
目次
キビヤックは臭くて美味しい伝統料理!
キビヤックは、アザラシと海鳥で作られた臭くて美味しい伝統料理のことを言います。
そもそもキビヤックとは?
ここからはキビヤックについて詳しく説明していきます。そもそもキビヤックがなんなのかを詳しく知らないという方はチェックしてみてください。
漫画「もやしもん」にも登場!アラスカ州などの発酵料理
キビヤックはアラスカ州など伝統的な発酵料理のことを言います。キビヤックは漫画「もやしもん」にも登場したため、漫画「もやしもん」で初めて知ったという方も多いです。
キビヤックは、イヌイット民族・エスキモー民族などが作る伝統的な発酵料理で、とても臭い食べ物として有名です。
キビヤックの作り方
キビヤックの作り方ですが、キビヤックの材料はアパリアスという海鳥とアザラシの2つです。イヌイット民族やエスキモー民族達は、普段アザラシの生肉を食べていて、キビヤックを作るためのアザラシも普段の狩りの方法で捕獲します。
海鳥のアパリアスは北極圏の短い夏に飛来して、群れで行動します。アパリアスは頭から背中が黒くて、腹部は白い羽で覆われている海鳥です。アパリアスは小さいので、虫取り網のような網を使って捕獲します。
捕獲したアパリアスは、内臓が痛まないようにするために直射日光が当たらず涼しい場所に1日放置されて冷やされます。次にやることは、アザラシの腹を開いて内臓と肉を全て取り出して、皮下脂肪のみを残してアザラシを袋状にすることです。
その皮下脂肪のみになったアザラシに、放置して冷やされたアパリアスを詰め込んでいくのです。
袋状になったアザラシの中に詰め込まれるアパリアスは、一説では700羽とも言われていて、ものすごい数のアパリアスがアザラシの中に詰め込まれます。
アパリアスの詰め込みが終わると、アザラシのお腹を縫い合わせていくのですが、この縫い合わせた部分にハエがたかって卵を産み付けたりしないように、日干ししたアザラシの脂・プヤを塗ることもあります。
アザラシのお腹を縫い合わせることが完成したら、地面に掘った穴に埋めて上に石を置いえて長期間に渡って熟成させます。熟成させる期間は2ヶ月から数年間になることもあるようです。
アザラシを穴から取り出したらキビヤックの完成です。この作り方のため、キビヤックは海鳥の漬物とも言われています。
食べ方や料理方法
キビヤックの食べ方や料理方法ですが、実は、キビヤックを食べる時には調理は一切しません。
キビヤックを食べる時には料理もしなければ、食器も一切使わないのです。キビヤックの食べ方は、まず埋めた地面の穴からアザラシを取り出してお腹を開き、アパリアスを取り出します。
実は、キビヤックは「アパリアスの内臓を食べる」という食べ物なのです。
そのため、取り出したアパリアスの尻尾部分を除去して、総排出口に口をつけて発酵してドロドロの液状になったアパリアスの内臓をすすって食べるというのが正しい食べ方です。
キビヤックはアパリアスの内臓を食べるものですが、内臓だけでなくアパリアスの肉や皮も引きちぎりながら食べていきます。頭蓋骨を歯で噛み砕きながら、アパリアスの脳みそまで美味しくいただきます。
基本的にはキビヤックを食べる時には料理をしません。しかし、まれにアパリアスのドロドロの液状になった内臓を焼いたお肉につけて食べるという食べ方をすることもあります。
アパリアスの内臓を、調味料のようにして食べているのです。アパリアスのドロドロになった内臓はビタミンが豊富なので、とても重宝されています。
キビヤックは保存食としてイヌイット民族やエスキモー民族には重宝されていて、誕生日・クリスマス・成人式・結婚式といった人生のお祝い事には必ず食べられている食べ物です。
それ以外では、食べ物に本当に困った時にキビヤックを穴から掘り出して食べているようです。
キビヤックの気になる味と臭いは?
ここからは、キビヤックの気になる味と臭いについて詳しく説明していきます。
【味】ドロドロ食感が癖になる
キビヤックを実際に食べた方によると、キビヤックは意外に美味しいようで、とても濃厚で熟成した鶏肉の味がするようです。キビヤックのドロドロした食感も癖になり、アパリアスは臭くなくて何度も食べたい味とのことです。
【臭い】世界臭い食べ物ランキング第4位!
キビヤックはとても臭いと言われていますが、どれくらい臭いのかというとその臭さは世界臭い食べ物ランキング第4位とも言われているほどです。それほど臭気は凄まじいと言われています。
そのため、キビヤックの臭いは慣れていない人は、キビヤックに近づくことすらできません。キビヤックの強烈な臭さ・刺激臭を乗り越えた人だけが、美味しい鶏肉を食べることができるのです。
キビヤックを日本で食べたい!販売店や購入方法は?
キビヤックを知った方の中には、キビヤックを日本で食べたいという方もいます。そんな方のために、キビヤックを販売しているお店や購入方法について調べてみました。
Amazonや楽天などの通販サイトで取り扱いなし
キビヤックは残念ながら、Amazonや楽天などの通販サイトでは取り扱いはありませんでした。おそらく、キビヤックを販売している業者自体がないのでしょう。
アザラシ肉なら北海道で購入可能
しかし、キビヤックの外側・袋に使われるアザラシの肉で荒れば北海道で購入は可能です。
ネット通販でもアザラシ肉大和煮が販売されているので、興味がある方は購入して食べてみてください。
キビヤックの可愛いぬいぐるみが話題に!
実は、キビヤックにはぬいぐるみがあります。
意外にも可愛いと話題になったキビヤックのぬいぐるみですが、どんなものかというと、本物のキビヤックのようにアザラシのお腹がパックリと開いていてそこにアパリアス(海鳥)のぬいぐるみが詰め込まれているものです。
キビヤックのぬいぐるみは、静岡県磐田市にある「磐田市香りの博物館」でキビヤックが展示された際に、キビヤックの作り方を表現するために作られたものです。
キビヤックのぬいぐるみは販売はされていないようなので、キビヤックのぬいぐるみが欲しいという方は、自分で作るなどするしかないようです。
キビヤックを食べる機会があれば挑戦してみましょう!
キビヤックについて詳しく説明してきましたが、いかがだったでしょうか。
キビヤックは、イヌイット民族・エスキモー民族が作る伝統的な発酵料理のことを言います。キビヤックはとても臭い食べ物として有名で、世界臭い食べ物ランキング第4位とも言われているほどです。それほど臭気は凄まじいと言われています。
キビヤックは皮下脂肪だけにしたアザラシを袋にして、その中にアパリアス(海鳥)を数百匹入れてアザラシのお腹を縫い合わせて、地面に掘った穴に埋めて長期間熟成させたものです。
日本では漫画「もやしもん」に登場したため、知っている人が多いです。キビヤックを熟成させる期間は2ヶ月から数年間になることもあるようです。
キビヤックは「アパリアス(海鳥)の内臓を食べる」という食べ物になります。
アパリアスの尻尾部分を除去して総排出口に口をつけ、発酵してドロドロの液状になったアパリアスの内臓をすすって食べるというのが正しい食べ方です。
キビヤックは保存食としてイヌイット民族やエスキモー民族には重宝されていて、誕生日・クリスマス・成人式・結婚式といった人生のお祝い事には必ず食べられている食べ物になります。
キビヤックの味は意外に美味しいと言われていて、アパリアスの鶏肉は臭みもなくとても美味しいと言います。ただ、キビヤックの臭いは慣れていない人は、刺激臭が強すぎるためキビヤックに近づくことすらできないので注意しましょう。
キビヤックにはぬいぐるみがあり、一時期話題になりました。キビヤックのぬいぐるみは、磐田市香りの博物館でキビヤックが展示された時に、キビヤックの作り方を説明するために作られたものなので販売はしていません。
キビヤックを知った方の中には、キビヤックを食べたいという方もいるようですが、キビヤックは残念ながら日本で食べることはできません。
ネット通販で北海道のアザラシの肉・ジビエなどは食べることができますが、北海道に行ってもキビヤックを食べることはできないのです。
そのため、本物のキビヤックが食べたいという方は、キビヤックの本場であるカナダやグリーンランドに行く必要があります。キビヤックをどうしても食べたい方は、キビヤックの本場に行って伝統的料理を食べてみてください。