雪景色が綺麗な日本の冬絶景！おすすめの観光スポットを紹介

日本には全国各地に名勝地がありますが、真っ白な雪に覆われた雪景色ほど美しいものはありません。辺り一帯に幻想的な雰囲気が広がり、まるで異世界を冒険しているような気分を味わえます。

そこで今回は、日本の綺麗な冬の雪景色を見られるおすすめの絶景スポットを地域ごとにまとめてみました。冬場の観光旅行スポットに興味のある方は、ぜひ参考にしてください。

北海道・東北地方は日本屈指の豪雪地帯であり、冬場になると雪が降って白銀の世界に包まれます。防寒具は必要ですが、凛とした冬場の雪景色は思わず息を呑むほど美しい絶景です。

まずは、北海道・東北エリアの中から綺麗な冬の雪景色を見られるおすすめ絶景スポットを見ていきましょう。

青い池は、北海道の美瑛町にある人工池です。十勝岳の火山泥流災害を防ぐために美瑛川周辺に作られた堰堤の一つに水が溜まり、自然と出来上がりました。

光が水中のコロイド粒子と衝突散乱して青色の透過光が加わるため、一般的な池とは比べ物にならないほど美しい青さになっています。

冬場にはライトアップが実施され、降雪時にはさらに神秘的な雪景色を観賞可能。周辺の立ち枯れた樹々と相まって、北海道の秘境を旅しているような気分を味わえます。

田沢湖は、秋田県仙北市にある湖です。面積は約25.75平方キロメートル。最大水深423.4メートル。日本で最も深い湖として名高く、秋田を代表する絶景スポットとして人気があります。

漢槎宮の近くには、永遠の美貌を求めて泉の水を飲み続けた末に龍となって湖底に沈んだと言われる辰子姫の像が設置されています。

冬場だけでなく3月～4月頃にも雪が降ることがあり、辺りが霞む雪景色には龍の出現を予感させるほどの神秘性を感じることでしょう。

大内宿（おおうちじゅく）は、福島県にある茅葺き屋根の街並みを残す約500メートルの宿場町です。国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されており、福島の代表的な観光名所の一つとなっています。

冬場には茅葺き屋根の上に雪が積もり、日本昔ばなしの世界観が広がります。大内宿雪まつりイベントも定期的に実施されていて、しんしんと降る雪の中で花火や仮装大会などの楽しい催し物を楽しめます。

北海道や東北エリアほどではありませんが、関東・甲信越地方でも冬場に雪が降ることがあります。近代的なビルが立ち並んでいる都会がシックな雪景色に変わるのは、非常に貴重で魅力的なシチュエーションです。

ここでは、関東・甲信越エリアの中から綺麗な冬の雪景色を見られるおすすめ絶景スポットを見ていきましょう。

三十槌の氷柱（みそつちのつらら）は、埼玉県の秩父にある巨大な氷柱です。気温が著しく下がる冬場になると、荒川河川敷の約50メートルの広範囲に渡って、高さ10メートル以上の天然の氷柱が出来上がります。

昼間でも十分幻想的ですが、夜になるとライトアップされてより絶景を楽しめます。その年の気候によって開園時期が大きく異なるので、出かける前に公式サイトをチェックしておきましょう。

瓢湖水きん公園（ひようこすいきんこうえん）は、新潟県阿賀野市にある公園です。毎年10月～3月頃にたくさんの白鳥が飛来する景勝地として知られており、1944年（昭和29）には国の天然記念物に指定されました。

一般の方でも野生の白鳥にエサやり可能。うっすらと白んだ雪景色の中で優雅に泳ぐ白鳥は、白さがより際立ってとてもきれいです。

松本城は、長野県松本市にある城です。戦国時代の永正年間に建てられた深志城が起源で、現存する五重六階の天守の中で日本最古の歴史を誇る国宝の城として知られています。

松本城観覧料を支払えば、天守閣に登って松本の街並みを一望可能。また、寒い冬場にはお城全体に雪が積もり、周辺の日本アルプスの山々と相まって外からでも壮大な絶景を楽しめます。

日本海側に位置している北陸地方では、日本海低気圧やシベリア寒気団の影響によって大雪が降ることが珍しくありません。

豪雪地帯の雪被害には細心の注意を払う必要がありますが、辺り一面真っ白な雪景色の絶景を観賞できるのは魅力的です。

ここでは、北陸エリアで綺麗な冬の雪景色を見られるおすすめ絶景スポットを見ていきましょう。

白米千枚田（しろよねせんまいだ）は、石川県輪島市の日本海付近にある棚田です。斜めに切り立った崖の上で稲作が行われており、国の名勝に指定されています。

四季折々の表情を見せる絶景スポットとしても名高く、冬場にはうっすらと雪が積もって田んぼの畔が際立ちます。地面の凹凸を鮮やかに浮き上がらせる雪景色は、まさに雪化粧と呼ぶにふさわしい眺めです。

兼六園は、石川県金沢市にある日本庭園です。1676年（延宝4年）、加賀藩4代藩主・前田綱紀が建てた別荘が起源で、現在では水戸偕楽園（かいらくえん）、岡山後楽園（こうらくえん）と並ぶ日本三名園の一つに挙げられています。

池泉回遊式庭園の風流なデザインと雪は相性抜群。冬場には辺り一面真っ白な雪に覆われ、極寒の中でも生き抜こうとする植物の力強さを感じます。

五箇山合掌の里（ごかやまがっしょうのさと）は、富山県の山岳地帯に広がる集落です。世界遺産に登録されている菅沼合掌造り集落の近くで、コテージに宿泊したりわらじ造り体験に参加したりしながら、当時の人々の生活に思いを馳せることができます。

冬場になると凛とした空気が張り詰め、絶景の雪景色が広がります。しんしんと雪が降り注ぐ中を歩いていると、江戸時代の日本にタイムスリップしたような高揚感を覚えることでしょう。

北陸地方と反対側の東海・関西地方でも、寒気が流れ込むと稀に大雪になることがあります。あまり見かけない光景だけに、実際に目の当たりにした時の喜びはひとしおです。

ここでは、東海・関西エリアの中から綺麗な冬の雪景色を見られるおすすめ絶景スポットを見ていきましょう。

白川郷（しらかわごう）は、岐阜県の庄川流域に存在する集落です。山中の秘境のような環境に合掌造りの建物が多く残存しており、1995年に世界遺産に登録されました。

冬場に雪が降ると、合掌造りの屋根の上に雪が積もってより幻想的な絶景が広がります。ちなみに白川郷の荻町地区では現地の人々が今なお合掌造りの家屋で生活しており、単なる保存地区とは一線を画すリアルな風景を楽しめます。

メタセコイア並木は、滋賀県の県道287号線沿いにあるメタセコイアの並木道です。およそ2.4kmに渡って沿道にメタセコイアの木々が500本ほど植えられていて、読売新聞社の「新・日本の街路樹百景」に選定されています。

冬場に雪が降ると、メタセコイアの樹木が雪で覆われ、うっとりするほど幻想的な雪景色が広がります。ドライブで立ち寄る際は、よそ見をして交通事故を起こさないように気を付けてください。

金閣寺（鹿苑寺）と銀閣寺（東山慈照寺）は、京都にある寺院です。鎌倉時代～室町時代頃に建てられた由緒正しき庭園で、古都京都を代表する観光名所の一つとなっています。

威風堂々とたたずむ姿はいつ見ても美しいですが、冬場の雪景色もまた格別。寺院の周りが真っ白な雪で覆われている雪景色には、人智を超越した風情を感じます。

他の地域に比べると、中国地方や九州地方の積雪量は少なめです。しかし、温暖な地域だからこそ、めったに見かけない雪景色を見た時の感動は計り知れません。

ここでは、中国・九州エリアで綺麗な冬の雪景色を見られるおすすめ絶景スポットを見ていきましょう。

鳥取砂丘は、鳥取市の日本海側にある巨大な砂丘エリアです。南北約2.4km、東西約16km、高さ最大約45メートルの砂礫地で、パラグライダーやらくだライドなどのアクティビティスポットとしても人気があります。

雪が降ると、広大な砂地一帯が鮮やかな銀世界に変貌。冬の時期にしか見られない鳥取砂丘の雪景色は、一生の思い出になるほどの絶景です。

雲仙の霧氷は、長崎県雲仙市の普賢岳・妙見岳一帯で観測できる雪景色です。空気中の水分が凝結して木の枝に吹き付けられ、氷の華のような結晶が広がります。

太陽の光に照らされた霧氷がキラキラと輝き、天然の美観を楽しめます。12月から3月初旬の期間にしか見られない貴重な自然現象なので、見ることが出来たら友人・知人に自慢できるでしょう。

今回は、日本の綺麗な冬の雪景色を見られるおすすめ絶景スポットを紹介いたしました。

春の開放的な景観も素敵ですが、静まり返った雪景色もロマンを感じる観光名所です。冬場に旅行したい方は、ぜひ本記事を参考にして日本各地の雪景色を見に行きましょう。