じゃけんはどこの方言?意味や使い方を中国(広島)・四国・九州地方別に紹介
「じゃけん」といった方言を耳にしますが、どの地方で使われている方言なのでしょうか。発祥地や意味に使い方など方言「じゃけん」について調査していきます。各エリアに観光などでお出かけの際の参考にしてみてください。特徴豊かな方言です。
目次
方言「じゃけん」について紹介!
広島などの地方でよく耳にする「じゃけん」といった方言ですが、どのような感じの使われ方をするのでしょうか。九州や中国地方などで使われている方言でエリアによって使われ方も若干ことなります。特徴について知っておきましょう。
意味や特徴などについて触れていきますので、ぜひ参考にしてみてください。観光旅行などにも出かけて実際に聞いてみましょう。
方言「じゃけん」といえば広島!
方言「じゃけん」が多くの人に知られるようになったきっかけは俳優の菅原文太が映画やテレビCMで「じゃけん」といった言葉が使われたのがきっかけとなっています。映画を中心に使われたといったこともあり、各地方へと広がりました。
方言「じゃけん」の意味や使い方について、各エリアごとに紹介していきますのでぜひ参考にしてみてください。
広島の方言「じゃけん」が有名になったきっかけは?
広島が発祥となる方言の「じゃけん」ですが有名になったきっかけについて触れていきます。映画「仁義なき戦い」で使われる広島弁で主役の菅原文太が使っているのがきっかけです。興味がある方は映画についても鑑賞してみましょう。
テレビCM「朝日ソーラー」においても菅原文太が口づさんでいたといったところも有名になったきっかけといえます。
広島県では、語尾につけられるといったパターンが多く「明日は仕事じゃけん」といった感じの使われ方になります。広島弁の使い方として、 映画「仁義なき戦い」 を参考にしてみませんか。
反対に山口県などの場所では「じゃけん、食事に出かけよう 」 といった感じに言葉の先頭につけるといった違いがあります。
方言「じゃけん」の意味と使い方【中国地方】
広島県が発祥とされる「じゃけん」といった方言ですが、中国地方での使われ方は同様の意味合いとなっています。発音方法については若干の違いが見受けられます。中国地方の「じゃけん」の使われ方について紹介していきます。
意味合いを理解して、広島の方との会話も弾ませてみませんか。そんなきっかけともなる方言です。
広島県の場合
広島県で使われている「じゃけん」の意味は「~だから」といった意味があります。語尾につける言葉として「じゃけん」が使われるといった特徴があります。広島弁には安芸弁と備後弁とがあります。
広島弁は「~じゃけん」といった表現になるのに対し、備後弁は「~じゃけえ」といった表現の仕方をします。
主に接続詞として利用されることが多く、広島弁のさまざまな場面で使われるので、耳にする機会も多い方言となっています。「じゃけん」という方言は「じゃ」と「けん」とに意味が分かれるのも特徴です。
「~だ」といった断定する言葉が訛って「~じゃ」となり「~だから」の「から」の部分が「けん」といった言い方になり「じゃけん」となったとされています。
岡山県の場合
岡山でも「じゃけん」といった方言は使われており、内容も広島県と同様となっています。「~じゃけん」は「~だから」といった意味合いとなっています。広島県とはほぼ同様な使われ方です。
岡山県では備後弁が主に使われるといったことから、発音については「~じゃけえ」といった感じです。
岡山県については広島県と隣接しているといったころもあり「じゃけん」の使い方についてはさほど違いはありません。岡山弁での使われ方は語尾で使う機会も多いのですが、接続詞として使う場面も比較的あるといったところも特徴となっています。
山口県の場合
山口県での「じゃけん」の使われ方は 「~だから」といった意味合いで使っており、広島県と同様となっています。山口県では「じゃけん」といった発音ではなく「じゃけ」という言葉で使われているのも特徴的です。
山口県などの中国地方では「じゃけん」という言葉と同様に「じゃけ」といった表現で一部のエリアでは使われています。
山口弁の方言の特徴として中国地方の最西端にあるといった場所柄、中国地方の方言や九州地方の方言が使われているといったところも特徴となっています。山口弁においても「じゃけん」は比較的使われます。
一部の地域では「じゃけぇ」といった言い方になる場所もあります。いろいろな地域の方言が入り混じっています。
方言「じゃけん」の意味と使い方【四国地方】
方言「じゃけん」は高知県や愛媛県といった四国エリアでも使われます。中国地方や九州地方の方言の影響を受けており、四国地方では両方のエリアの方言が入り混じっているといったところも特徴です。
若干の意味合いが違っている部分もあるので、詳細についても触れていきます。ぜひ参考にしてみてください。
高知県の場合
高知弁においても「じゃけん」の意味あいは愛媛県と同様に「~だから」といった感じに使われます。ただ、高知県の場合には言葉の最初に着くといった特徴もあります。「じゃけん~」といった使い方になります。
高知県では「やけん」といった言葉もあるので、語尾に着ける形で九州エリアと同様にか「じゃけん」と同じ使われ方がされます。
高知県においては2種類の方言が使われています。四万十市を中心とした幡多地域ではる幡多弁、高知市をはじめとした中心部では土佐弁といった感じになっています。
幡多弁においては「じゃけん」が使われているものの土佐弁においては 「~やきん」であったり「~やけ」といった表現で使われるところも特徴となっています。
愛媛県の場合
四国でありながら、愛媛県で使われる方言には、中国地方であったり、九州地方などの周辺にある県の影響があるといったところも特徴となっています。「じゃけん」という方言については、広島県と同じく「~だから」といったときに使われます。
主に愛媛県中心部では「じゃけん」が使われ、中心部以外では「やけん」といった九州エリアに近い使われ方がされます。
方言「じゃけん」の意味と使い方【九州地方】
方言「じゃけん」は九州エリアでは「けん」や「やけん」といった形で使われます。現在では主に福岡県を中心に使われている方言で、かつては大分県でもよく使われていた方言ですが、現在ではあまり使われなくなりました。
使い方や意味について紹介していきますので、九州エリアにお出かけの際の参考にしてみてください。
福岡県の場合
「じゃけん」といった言葉が九州地方においても最も使われているとされる場所が福岡県になります。「じゃけん」の福岡県での使われ方は 「やけん」 と言っています。実際に福岡県では「じゃけん」といった使われ方はしません。
理由であったり、原因について伝える場合に「~やけん」といった方言が使われます。広島での「じゃけん」と同様に語尾につけられます。
福岡県で使われる方言は筑前に筑後、豊日といった3種種類に分類されます。どの場所においても「じゃけん」といった使い方ではなく「けん」や「やけん」といった使われ方となります。
ですが、意味については「じゃけん」と同じ感じとなります。接続助詞ではなく、広島県と同様に断定語として使われるのも特徴です。
大分県の場合
九州地方で福岡県以外に「じゃけん」が使われている場所として大分県が挙げられます。 大分県の場合は物事を断定する場合の意味として使われます。かつては頻繁に使われていましたが、現在ではあまり使われない方言となっています。
福岡と同様の使われ方がされており、実際に「じゃけん」といった形の使われ方はされません。「けん」や「やけん」といった感じの使われ方がされます。
方言「じゃけん」の意味や使い方を地域別に詳しく紹介!
方言 「じゃけん」 は広島弁といったイメージがありますが、実は広島をはじめとした中国地方のみならず、四国や九州エリアでも使われる方言です。由来や発祥の地などといった情報も織り交ぜながら紹介してきました。
地域によって使い方もさまざまとなっています。観光などで、広島や四国、九州などに出かけられる際の参考にしてみてください。