田沢温泉有乳湯(長野)は人気の日帰り温泉施設!料金・駐車場も紹介
田沢温泉有乳湯は長野県の青木村にある人気の日帰り温泉施設です。田沢温泉の湯を引いており、良質で湯量が豊富です。田沢温泉自体マイナーな温泉のため、知る人ぞ知る秘境の温泉。この記事では田沢温泉有乳湯について詳しくご紹介するので、新たな温泉開拓をしてみてください。
目次
長野県・青木村にある田沢温泉有乳湯はどんな施設?
田沢温泉有乳湯は長野県の青木村にある日帰り温泉施設です。温泉場の多い長野県の中でもかなりマイナーな温泉で、知る人ぞ知る秘境温泉として地元の方を中心に親しまれています。まずは田沢温泉有乳湯がどのような施設なのかをご紹介しましょう。
地元に人から愛される日帰り温泉施設
田沢温泉有乳湯は地元の方に昔から愛されている日帰り温泉施設です。上田から松本に抜ける松本街道の途中に青木村があり、その中に田沢温泉があります。田沢温泉は昔から湯治場として知られており、昔の湯治場の姿をそのままに残しています。
田沢温泉の中でも最も有名な日帰り温泉施設が田沢温泉有乳湯です。平成12年に建て替えられましたが、立派な湯屋造りになっており、温泉街の風情にマッチする建物になっています。有乳湯の他に子宝の湯・子持ちの湯・はらみ湯などとも呼ばれています。
地元では毎日通う方がいるほど人気がありますが、最近では良質な湯が話題を呼び、全国から温泉マニアの方も訪れています。
田沢温泉有乳湯の見どころ3選!
田沢温泉有乳湯が人々を引き付ける魅力というのはどこにあるのでしょうか。ここからは田沢温泉有乳湯の見どころを3つご紹介していきます。
①泡付きの良いふわふわのお湯
田沢温泉有乳湯は扇形の湯船が1つあります。大きい湯船ではないですが、施設に入ってすぐ硫黄の臭いほんのりと漂ってくるため、温泉らしさをすぐに感じることができます。湯船に体を沈めると、炭酸のように細かい気泡が全身に付くのが見どころの一つです。
この気泡は皮膚の深部に入り込み、毛細血管を拡張するので、血の巡りを良くしてくれます。結果として新陳代謝が促進されてむくみが取れたり、便秘を解消したりすると言われています。
②ツルツルすべすべのお風呂上りのお肌
田沢温泉有乳湯は澄み切ったお湯がたっぷり湯船を埋めており、湯量が多いことから豪快にかけ流しがされている硫黄温泉です。しばらく湯船に浸かっていると、アルカリ性泉により体中がすべすべになってくるのを感じられます。
体に付いた無数の気泡を撫でるとツルツルすることもわかります。40℃ほどと一般的な温泉より温めで気軽に長湯をしやすいので、よりツルツルすべすべになる感覚を楽しめるでしょう。シャワーから出るお湯も温泉なので、体を洗っているときもスベスベ感が続きます。
③お風呂上りにのんびり過ごせる休憩場所
田沢温泉有乳湯に入った後は、玄関脇にあるテラスで休憩ができます。温泉街を見下ろせる場所にあり、ゆっくり景色を眺めながら一息つけるのが魅力です。番台のお母さんとの会話も楽しめます。入口には温泉の定番ともいえる瓶の牛乳やコーヒー牛乳・いちごミルクなどがあるので、ぜひ温泉らしくゆっくりしてみましょう。
館内の1階にも休める部屋があり、田沢温泉の歴史展示室にもなっています。田沢温泉の歴史を知ることができる貴重な資料が展示されており、ゆっくり休みながら田沢温泉の歴史にも触れられます。
田沢温泉有乳湯の泉質や由来は?
田沢温泉有乳湯はどのような泉質でどのような由来があるのでしょうか。ここでは温泉自体について深堀していきましょう。アルカリ性単純硫黄温泉の田沢温泉有乳湯の素晴らしさを改めて感じられる情報が詰まっています。
アルカリ性単純硫黄温泉
田沢温泉有乳湯はアルカリ性単純硫黄温泉となっています。これが硫黄の臭いが漂い、肌がツルツルになる要因で、長野でもトップクラスの良泉と言われています。温泉水1kg中の溶存物質量が1,000mg未満で、湧出時の泉温が25℃以上のものを単純温泉と言い、このうちpH8.5以上のものをアルカリ性単純温泉と呼んでいます。
硫黄泉は温泉の泉質の分類の一種で、特殊成分を含む療養泉に分類されます。卵が腐ったような臭いと湧出後湯船にて湯の花により白濁する温泉が多いのが特徴です。
由来と効能
有乳湯という言葉の由来は、昔、山姥が湯治に来て、鬼退治で有名な坂田金時(金太郎)を生んだという伝説が残っており、「子のない婦人が三十七日、乳の少ない婦人は二十七日入浴すれば効き目があらわれる。」という噂が広まったことから有乳湯という名前が付いたと言われています。
これが有乳湯の他に子宝の湯・子持ちの湯・はらみ湯などとも呼ばれる由来ともなっています。近くには子安地蔵もあるので、子宝祈願に訪れる方は一緒に訪問することが多いです。
効能は神経痛・婦人病・美肌と言われており、特に女性に嬉しい効能が多い温泉として知られています。温泉分析表が受付の壁に貼られているので、合わせてチェックしてみましょう。
田沢温泉有乳湯の歴史ある街並みを散歩してみよう!
田沢温泉有乳湯を訪れたらぜひ田沢温泉有乳湯周辺の町並みの散策もしてみましょう。田沢温泉は有乳湯以外に5つほどの旅館があるこじんまりとした温泉地ですが、石畳が引かれており、山間の静かな雰囲気も相まって温泉街ならではの風情が感じられます。
年季の入った木造建築の老舗旅館が並んでおり、昔の湯治場の雰囲気をそのままに残しています。その老舗旅館の一つのますや旅館は、明治元年に建てられた三階建ての木造建築で、圧倒的な存在感を醸し出しています。
島崎藤村が記した「千曲川のスケッチ」にも取り上げられており、1998年に公開された日本映画「卓球温泉」の舞台にもなりました。また、街中には足湯もあるので、散策をしながらでも気軽に温泉を楽しめます。
田沢温泉有乳湯の料金・駐車場など基本情報!
最後に、田沢温泉有乳湯へ実際訪れるためにチェックしたい基本情報として、料金や駐車場などの情報をご紹介していきます。情報をチェックして、旅行計画に役立てましょう。
料金・営業時間や駐車場など基本情報
田沢温泉有乳湯は中学生以上が200円、4歳~小学生が100円で入湯できます。入浴券を券売機で購入して、浴室へ向かう形を取っています。時間は6:00~21:30まで年中無休で営業しています。朝早くから営業しているので、贅沢な朝風呂を求めて地元の方が多く利用しています。
駐車場は施設の前には3台分程と少ないですが、施設の裏側に20台程置けるスペースがあります。公共交通機関でのアクセスは乗り継ぎが多くやや困難なので、車を利用するのもおすすめです。公共交通機関を利用する場合は、上田駅より路線バスを2つ乗り継ぐことになります。
バスの本数は多くはないので、事前に時刻表を調べてきちんと計画をして行くようにしましょう。
住所 | 長野県小県郡青木村田沢2700 |
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電話番号 | 0268-49-0052 |
営業時間・定休日 | 営業時間:6:00~21:30 定休日:年中無休 |
料金 | 大人(中学生以上):200円 小人(4歳~小学生):100円 |
駐車場の有無 | 有 |
アクセス | JR中央本線・しなの鉄道「上田」駅より千曲バス(青木行き)で約30分。 終点で下車後、村営バス(田沢温泉行き)で約5分。終点で下車後すぐ。 |
乳児は入浴不可?何歳から入れるの?
田沢温泉有乳湯は何歳から入湯できるのでしょうか。4歳から有料になりますが、乳児でも大人と一緒に入ることができます。生後半年くらいから温泉には入っていいと言われていますが、田沢温泉有乳湯は温泉の温度が温めなので、より安心して入れます。
子供のアトピーにも効果があると言われており、温泉に入ったら一気にすべすべになったという体験談もあります。アトピーの子供を持つ方はぜひ一緒に訪れてみてはいかがでしょうか。
長野県・青木村の田沢温泉有乳湯で癒されよう!
長野県・青木村にある田沢温泉有乳湯についてご紹介をしてきました。田沢温泉有乳湯は良泉で且つ湯量も豊富で、地元の方に愛されていることはもちろんのこと、全国の温泉マニアの間で人気が急上昇しています。
最近は遠方から訪れる方も多いため週末などは混雑しますが、トップクラスの温泉と言われている珠玉の温泉なので、ぜひ一度体験してみてはいかがでしょうか。田沢温泉にある旅館も趣のある旅館ばかりなので、宿泊でゆっくり楽しむのがおすすめです。